「The MANZAI 5」 あさのあつこ
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The MANZAI〈5〉 (ピュアフル文庫) 著者:あさの あつこ |
本当は発売日に買って読んだのだが、いつだったか忘れたので、
今日でいいか……。あさのさん、楽しいんだけどなぁ、楽しいんだけど。
やっぱり『バッテリー』の時が一番わくわくしたな。今回は漫才5巻目、
面白かったか、と聞かれると、うーん、と言ってしまうのが悩みどころ。
来年は高校生。中学生最後の年の正月、歩はみんなと初詣の約束をしていた。
みんなが集まると、そうかもう卒業なのだと言う気持ちが増してくる。
秋本の発案により来年もロミジュリを続ける羽目になった歩は
いつもながらボケにツッコミを返し歩いていると、
ひょんな事から酒樽に蹴躓き、階段から落ちる大惨事になってしまった。
挙句は病院に運ばれる始末。心配した母や友人の顔を見るうち、
歩は自分の置かれている環境のありがたさを実感する。
まず始めに感じた感想が、「まだ終らないのか……」であった。
そう思ってしまうのは結構マイナス要素のような気もする。
あさのさんの長編は、どことなく月刊漫画と似ていて、
「さて、次回どうなる?」みたいな状態で、毎回結末を先延ばしに
されているような感覚になるときがある。この本がまさにそれ。
決して面白くないわけではないし、馴染みのあるキャラクターで、
話も面白くなってきたところなのだが、唯一つ問題なのは、
結末が見えないところにある。あさのさんは日常の些細な事を、
細かく心理描写するのが上手い作家さんなので、
別段ストーリー上に問題がおきなくても、楽しむ事が出来る。
でも裏を返せば、平凡な毎日が描かれているわけで、
山も谷も浅いその物語に、「で、いつ終るの?」と思ってしまうのだった。
今回はその上、筆がこなれてきた感もあり、歩と秋本の描き方が怪しい。
仲がよいにもほどがあり、BL小説ですか?ぐらいの域に達している。
おまけに肝心の漫才はほぼなし。一体何を目指してるんだっけ?
と疑問を持ちつつ読了してしまい、あぁ、また一年お預けかぁ、とため息。
うーん、もしくは全巻で終ってから、一気に読んだ方がいいのかもな。
あさのさんの本は漫画のようにすいすい読めるから。
それは誰にも負けない長所であり、指示される大きな要点だと思う。
★★☆☆☆*75
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