2008年12月 5日 (金)

「ゴールド・フィッシュ」 森絵都

ゴールド・フィッシュ ゴールド・フィッシュ

著者:森 絵都
販売元:講談社
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森さんは若いときに読むのが一番いい。そんな事をこの本で思った。
前回酷評した「ラン」についても、私がもう少し若かったら、
もっと楽しめたんだろうと思う。なんていうか、もう、
その時期は過ぎ去ってしまったんだという、虚しさばかり。再読です。

ロックバンドを目指して東京に行った真ちゃんは、
いつの間にか住んでいた部屋を引き払っていた。
電話も繋がらず、バンドも解散したという噂も聞いた。
一体真ちゃんに何があったのだろう?
さゆきは心配になり、真ちゃんを知る人に聞いて回った。
ようやく真ちゃんの居場所を突き止め、
新小岩の叔父さんの家まで行ってみたけれど、
やはりそこには真ちゃんはいなかった。

いつしか他人を通して見ていた夢は、
自分の夢だったのだと気づく瞬間、気づかされる瞬間、
それがとても優しく描かれている本です。
きっとこの本を中学生のときに読めたら、
まっすぐに心に届くことでしょう。私も当時読んだので、
とても温かい本だったという記憶から今回読んでみたのですが、
前回に比べるとそれほど、打たれずに読み終わってしまって、
自分が成長したのか、それとも逃げ出しているのか、
素直に楽しめない現状に何だか虚しくなりました。
人生は奇麗事ではない。もっとどろどろして、汚くて、
けれど森さんの本はそっとそれが隠されているから、
こんなもんじゃないんだ、ってむきになりそうになる。
真ちゃんだって、その夢を諦めるときが、
多分必ずやってくるのだから。それを見ないふりするのか、
もっと頑張れって、叶わない夢に送り出すのか、
そんなんでいいのかって、思ってしまうのでした。
大人になった私は、子どもの頃には戻れなんでしょうね。
バンドを応援する気持ちは分かるし、
でも私はそのときも心の片隅で、その結末を考えてしまう醜い心に、
何だか申し訳ないような、恥ずかしいような気分になるんです。

★★★☆☆*80

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2008年6月26日 (木)

「ラン」 森絵都

ラン ラン

著者:森 絵都
販売元:理論社
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こんなこと書いたら、ファンに叩かれそう……とか思いつつ。
読むんじゃなかった、と相当後悔した本でした。
序盤非常に読みやすく、さすが森さんだわ、と思っていたのに、
この物語はちょっとまずかろうよ、と思ってしまったのでした。

両親と弟を事故で亡くした環は天涯孤独の人生を送っていた。
人は皆、環の境遇を知ると、同情したり哀れんだりして、
態度をころりと変える。その上、悲しみをひけらかすなんて、
と文句を言う者までいるのだった。そのため、
元々控えめな環は、よりいっそう内向的な性格になってしまっていた。
心の支えだった、自転車屋の紺野さんも引っ越してしまい、
残されたのは紺野さんのくれた、ロードバイクだけだった。
環はそれに跨り、気分を変えようと走り始めた。すると自転車は、
するすると勝手に走り出し、物凄いスピードである場所を目指し始めた。
死者の待つところ……両親と弟のいる場所へ。

何だ、この本……。前半で嫌な予感はしていたものの、
終わってみると、更に追い討ちをかけるように脱力感が過ぎった。
この本はあの名作『カラフル』同じく、死者を取り扱った本である。
『カラフル』では自殺をして、魂になってしまった主人公が、
記憶を取り戻すために、人生をやり直す。
あの感動は、いつ読んでも心にしみるのだが、
この本を読んでしまうと、森さんの思いの空回りに白けて、
『カラフル』の感動まで薄れてしまうようで嫌であると、始めに言う。
『ラン』という、いかにも「走る」ということを描いているようで、
まったく心は違うとことにあり、ぜんぜん描けていないところが問題。
「死者に会いに行くために走る」そんな邪念を抱いたランナーなどに
悪いけど『ラン』などと言って欲しくないと、私は思う。
勿論、走り始める理由は自由だ。死者に会いに行くために走り始めても、
例えば賞金稼ぎのために走ったのだとしても、
もしくは誰かに無理やり走らされたのだとしても、それは自由なのだ。
けれども、そこで終わってしまってはこの本と同様、
「あぁそうですか」で終わってしまうことになる。
理由は何であれ、その登場人物が「走る」ということの楽しさや、
生きがい、ストレス解消、自分を見つめる、など、
「何かしらを得ること」に意義や目的があるだろう。
それをすっ飛ばしたこの話は、ただの天国再開物語で終わっていて、
非常に残念な感じになってる。伝えたいことは分かる。
でも、それを押し出しすぎて、「走る」という重要性を見落として
しまっては、元も子も……。次回に期待しましょう。

★★☆☆☆*68

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2006年11月10日 (金)

「アーモンド入りチョコレートのワルツ」 森絵都

アーモンド入りチョコレートのワルツ アーモンド入りチョコレートのワルツ

著者:森 絵都
販売元:角川書店
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森さんらしい、華やかな桃色なイメージのワルツ。
短編集ですが、「風に舞いあがる~」のように堅いわけではなく、
主人公も中学生だし、まさに青春の眩い思い出、的な本。
あぁ、これは個人的な事ですが・・・
この後に乙一さんの「暗黒童話」読むんじゃなかった。苦笑
だって正反対すぎるって言うか、むしろ部類分けで一緒にすべきで無い。
後悔、後悔。

私的に表題作よりこっちの方が好き「子供は眠る」。
親戚の男の子5人が集まり、毎年夏のバカンスを別荘で楽しんでいた。
その中で、全ての予定を取り仕切っていたのが、別荘の持ち主の息子・章くん。
章くんは無類のクラシック好きで、1日の予定には必ずクラシックタイムがあった。
僕たち4人は13曲あるシューマンの曲をいつも最後まで聞かずに寝てしまう。
すると次の日の章くんは酷く機嫌が悪く、僕たちもどんどん章くんを嫌っていく。
しかし初めて12曲目「子供は眠る」を聞き終え最終曲を突破した時、
僕は優しさに包まれた真実を知る事になる・・・と言う話。

あぁ少年ぽい!と素直に幼い感情に戻れる話。
最後の夏休みに初めて知った真実、それはとても温かく感動的。
人はどこか変な癖を持っているものだし、章くんのクラシックだってそうだろう。
章くんが何故クラシックを好きになり、何故毎年クラシックの時間を作ったのか。
クラシックの時間が苦痛でたまらなかった僕らは、
そんな簡単な事も考えずに、目先ばかりで怒り反発していた。
5年間も嫌嫌参加させられていたクラシックの時間、
リビングで眠りこけてしまっていた僕たちが目を覚ますと、
いつもベットの上だったのは、誰かが運んでくれたからだ!
そう考えると急に胸が熱くなり、温かい音楽が流れ出すようだった。
章くんの機嫌を損ねると、来年は呼んでもらえないかもしれない、
そんなちっぽけな事で意地を張っていたけれど、これもやはり目先ばかり。
章くんは皆が成長できるように嫌がる僕を海に連れて行ったりしたじゃないか、
つられるように思い出す温かい過去と、ワルツが重なって心地よい2重奏になる。
そんな雰囲気がした。

全体的にピンクや黄色の華やかで軽快なワルツのイメージ。
森さんらしいな、と。いい意味で。

■他2作
「彼女のアリア」
「アーモンド入りチョコレートのワルツ」

★★★☆☆*87

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2006年9月30日 (土)

「風に舞いあがるビニールシート」 森絵都

風に舞いあがるビニールシート 風に舞いあがるビニールシート

著者:森 絵都
販売元:文藝春秋
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森さんが直木賞取った!とはしゃいで買ってしまいましたが・・・。
うーん、でも「カラフル」派な私にとってはちょっと堅い気が。
なんとなく雰囲気的に宮部さん系に・・・もちろんミステリではないですがね
まさしく、と言っていいほど直木賞狙って書きました、
と言わんばかりの作品だと思うのですが、どうでしょう?
そして短編集です。長編期待してたんですけども・・・涙

この本は全体的に、人がひとつの事に魅せられてしまい、
周りの様子が目に入らない、と言う現象がテーマのようです。
熱中して、熱中させられて、「自分は正しい方向を向いているのか?」
と言う事を考えない人が登場し、その奇妙さに気づかなかったり、
もしくはそれを他の誰かに指摘されて気づいたりする。
でもそれは方向性は違えど、ほとんどの人たちが経験するものなのだと。
うーん。それにしても、ちょっと変わり者の主人公ぞろい。
職業も結構マニアックな部分つついてますし、やっぱり賞狙いを伺えます。笑
文章は堅めで、会話文もいつもの森さんより少なめで、
主人公たちの心の声や心情が詰まった感があります。

まず「器を探して」から。
人の味覚を虜にするパティシエ・ヒロミの補佐を担当する弥生。
弥生は付き合っていた彼氏と結婚を予定していたが、
それを聞きつけたヒロミは、弥生を遠方出張等に繰り出させ邪魔をする。
その回りくどい嫌がらせに怒りを覚えていた弥生だったが、
結局は魅惑のケーキを作るヒロミに逆らうことができない。
怒りを覚えながら行った出張の要件はケーキに合う器を探してくる事。
しかし弥生はヒロミの納得する器を見つけたにも関わらず、
尚も魅惑のケーキにより適合する器を求めることに翻弄されてしまうと言う話。
1番目に載っているからか、その絶妙な要点の突きに驚いた。
ケーキに魅了されるあまり、人生を投げ出す女。
作っている人の性格が最悪だったとしても、ケーキの魅力には適わない。
終わり方が・・・とってもいい所で止めてくれるものだから、
このまま短編集にしておくのはもったいないよ!と言いたくなる。
そして女ってこんな感じかも、と思ってみたりした。笑
私はケーキではないけどね、なんて。

次は「ジェネレーションX」を。
30代になった主人公・健一は、仕事のミスから得意先の年下社員・石津と、
消費者の奥さんに謝罪しに行くことになった。
東京から宇都宮までの車の中、健一が一言許したのを発端に、
石津は携帯電話で次から次へと電話を掛け捲り、大声を張り上げる。
話を聞いているうちに、どうやら10年来の同窓会を開くことになったらしく、
健一は徐々に電話の会話の内容を気にし始める。
童心に戻り、旧友と会うことを素直に喜んでいる石津を見て、
健一は今まで格好よく見せようと気張っていた見栄を捨ててみようと決意する。
この中で私が一番好きな話だったりします。
なんとなく一番森さんぽいってのもありますけど、
一番身近な話題でとても言いたいことが伝わるストーリーになってます。
集まるメンバーが一人も欠けちゃいけない理由、とても素敵でした。
そうですよね、人っていつの間にか老け込んできますから、
たまには古い友達と会って遊ぶのもいいよね、とか思いました。
「大人になっても遊び心を」っていうのがコンセプト、いいですね。

堅い森さんの文が好きな人はもっと評価が高いかも知れません。

*90

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2006年8月23日 (水)

「つきのふね」 森絵都

つきのふね つきのふね

著者:森 絵都
販売元:角川書店
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森さんが書いた命に関わる本って素敵だなぁ、と再確認した。
「カラフル」もこの間読み直したわけだし、
「つきのふね」もよかったよなぁ~と思い出し読んでみた。
やっぱりいいわぁ。
心にじ~んとくる、いい話。

端的に言うと、非行少女が、精神異常の男性を助けようとする話。
中学生のさくらは、仲間外れにされるのを恐れて、万引きを繰り返していた。
しかし、親友・梨利と一緒に万引きを店の人に見つかってしまった。
梨利は逃げ、さくらは捕まる事になってしまい、梨利は見捨てた事を後悔し、
さくらは一緒に捕まって欲しいと思った事を悩み、お互いを避け始める。
そんな時さくらが仲良くなった智は、人間関係から精神が狂ってしまっていた。
徐々に発覚して行く智の症状の悪化に友人・勝田と共に作り話をし、
少しでも正常な精神に更生しようとする。
中学生は群れを作る・・・何だか懐かしい気持ちで読みました。
森さんは小さい子供の心境を書くのが上手いので、気持ちがしっかり伝わる。
主人公さくらは、家族ともそれほど団結力もなく、
また親友と仲たがいする事によって、一人ぼっちになってしまった。
そんな時出会ったオアシス・智を必死に必要としていたが
それとは裏腹に智は「月の船」を書き続け狂ってゆく。
自分が癒され様と訪れているばかりだったが、
いつの間にか智を支えようとする、強い心のさくらに変わる。それが素敵だった。
「平気でものを盗むってのも心の病気だ」
おじさんが言ったように、世の中の人々は何かしら闇を抱えているけれど、
さくらの様に、「自分がわるいのだ」と認識する事によって、
心の病は癒えて行く・・・そんな事を訴えているお話です。
話としては「いい話」で終わるんだけども、結構余計な事が多い。
例えば・・・火事とか。結構動揺材料でしかない気もする。
あとは精神病とか扱ってるから、さくらとかは高校生でもいい気もしたけど、
そうすると中学生(ならでは?)の集団行動とか団結力が描きにくいのかな?とか。
大人の登場が少なくて重い話題なのに「子供だけで解決しよう!」
みたいなちょっと突っ走った感があるような気もして残念。
でもすごく感動する。
最後に「智の昔の手紙」が出てくるのですが、これが反則なくらい泣ける。笑
「やっぱり森さんいいわぁ」の一言をつい言ってしまう。
しみじみしたい時に読む本にどうぞ。

*83

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2006年8月 3日 (木)

「カラフル」 森絵都

カラフル カラフル

著者:森 絵都
販売元:理論社
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「DIVE!!」読んだから、森さんの昔読んだ本が懐かしく思えて、
ついついハードしかないこの本を買ってしまいました。
何で文庫無いんだろう・・・?児童書(?)だから・・・?
それにしてもアマゾンでお届けに1週間以上って、
どれだけ品薄なんですか?とちょっと不安に。笑
近くの本屋・ブックoffになくて苦労しました。でも新品で嬉しいです。

「おめでとうございます、抽選に当たりました!」
ひょんな事から神様が決めた抽選に当たった僕の魂は、
下界に下りて自殺した男の子の体にホームステイする事になった。
そこで再挑戦に成功すれば、僕は輪廻・すなわち成仏でき、
失敗すれば瞬間に魂はシュッと消え、その上男の子も死亡しちゃうよ、
と言うコミカルな人格更生の話。でも泣ける。
天使の言葉で始まる軽快な語り口が、堪らない。
人の死を扱う話で、これだけ嫌味もなく話を進めるためには、
森さんの文章能力でしかありえないだろう、と断言します。
僕の入った体・小林真は冴えない男で、周りの環境も入り組んでいる、
だから真が自殺をするのは当然だ、と決めつける僕の気持ちが良く分かる。
けれどそんなどうしようもない僕を周りの皆は支えてくれていた、
と気づいた時、とてつもなく切ない思いに駆られます。
特にあんなに喧嘩ばかりして、「次はしくじるなよ」なんて言っていた兄が、
僕のために行きたがっていた医大に行くのを諦め、その上、
14年間世話の掛かった弟が自殺して死んだ気持ちを考えてみろ、と言った事。
私はその部分を読んだ時思わず泣いてしまった。
「満の声を、死んだ真にきかせてやりたかった・・・。」
全ての後悔は、死んだり自分の手元に何もなくなった時に
改めて痛感するかけがえの無い物なのだと教えてもらった気がしました。
「この世があまりにもカラフルだから、ぼくらはみんないつも迷っている」
まったくその通り。
世の中には個性豊かな色んな色が溢れていて、周りは皆カラフルだから、
どれが正解かなんて決める事は出来ないけれど、
例え選んだそれが間違った物だと気づいても、もう一度よく見直してみたら、
違う色に見えるかもしれない、だから決して生きる事を諦めないで。
・・・と、コンセプトこんな感じでしょうか?
結末はご察しの通り。(言いませんけど・笑
小学生の教科書に載せてもいいんじゃないかな、なんて個人的に思いますけど。
是非、森さんの真骨頂を。

*97

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2006年7月24日 (月)

「DIVE!!」 森絵都

DIVE!!〈上〉 DIVE!!〈下〉

■「DIVE!!」森絵都著

森さん、久しぶりに。
何だこの速さは・・・?と自分でも疑いたくなる速さで読了。
昨日買ったのに・・・。読み終わった達成感と、前期試験の絶望さ。
今は言うまでもなく後者の方が比率が高いです。どうしよう、今更だけど。

「面白い!何?!この面白さ!止まらない!!」
そんな言葉でしか表せなくて申し訳ないけど、物凄く面白くてスポ根なお話。
読み始めたら止まらなくって、気が付いたらこんな事に。笑
飛び込みなんて生で見たことも無ければ、水泳すらルールもいまいちな私が、
まさかこんなに楽しんで読めるとは思いませんでした。
「飛び込み台から突きだしたそのコンクリートの先端に立ったとき、
知季はいつも深い後悔の念に襲われる」と言う何の変哲も無い冒頭文。
立ち読みでパラパラとめくった時に、この言葉に衝撃を受けました。
いつだろう、私もどこかで味わったような・・・と言う微かな記憶を辿ると
それはそれは陸上のリレーのスターターの思い出。
種目は違えど、思っていることは皆同じです。
頭の鉢巻を締め直して、クラウチングスタートを切るときのあの後悔の激しさと、
ゾクゾク感、思い出すだけでちょっとゾッとしましたが(笑)、
お陰で智季や要一の気持ちを十分に味わいながら読めました。
(最も私は高所恐怖症なので、10Mなんて高いとこに立ったら失神物ですけど。)
踏み切って入水するまでの輝く1.4秒。
その中に数々のドラマがあって、でも全ては一瞬で終わってしまう、
それを美しいく枠に収める彼らの努力に感動しました。
コンクリート・ドラゴンに立つ風景を思い浮かべるのはとても楽しかったです。
3人のスポ根に脱帽。うん、男の子はこうでなくっちゃ!みたいな満足感。
さすが森さんなだけあって人物描写ばっちり!
くどくない表現で、性格までばっちり説明してくれるので、凄くキャラクターが映える。
私は知季に気持ちを傾けていたので、飛沫に主観が移った時はショックでしたけど。笑
知季が主人公で進んでいくのかと思いきや、要一だったり飛沫だったり、
はたまた夏陽子だったり、ちょっと一々感情移入も大変かなぁと少し思いましたが。
ちょっと残念なのは、ラストの方の脇役キャラのくだりがしつこい・・・・と言うか長い。
最後のオリンピック選考のドキドキ感がちょっと薄れちゃうくらい、
文が長く感じてしまったのでした。(飛ばし読みしたくなります、先が気になって
あと最後の知季の点数が・・・!!!
でも・・・でも・・・あの点数が出るときの緊張感!!
まさか小説からこんなにリアルに感じ取れるなんて・・・!!と素直に感動。
うん、もうさすが森さん。長編もいいなぁと惚れ直しました。

ついでに「カラフル」も久しぶりに読みたくなってしまった。
「カラフル」は出だしが好きなんですよねぇ。
「おめでとうございます」から始まりますしね、意外性に感嘆。

「ダイブ!!」も楽しかったので是非是非!!
夏にぴったりです、長いけども。

*98

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