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2014年1月14日 (火)

【映画】そして父になる

そして父になる【映画ノベライズ】 (宝島社文庫)

        是枝 裕和,佐野 晶 宝島社 2013-09-05
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                                                    by ヨメレバ

久々に映画館で映画を観ました。子どもの取り違え騒動が世間を
騒がせていましたが、実際にそんな場面に出くわしたら、自分は
何を思うのでしょうか。間違いでしたか、じゃあ交換しましょう、
何てそんなことは、決して出来るはずないのだと心が教えてくれます。

6年間育てた息子は、他人の子でした――。
大切に育ててきた6歳の息子。
彼は、出生時に病院で取り違えられた他人の子供だった
(amazonより)

福山さんがお父さんなんて、と違和感を覚えていましたが、
(と言うのは福山さんに生活感がなく、いい意味で結婚とは程遠い
独身貴族なイメージがあったので)この映画では、子どもよりも仕事を
優先してしまう冷たい雰囲気の父親像にとてもマッチしていました。
むしろ素で振舞っているようにすら見える。息子が自分の子ども
ではないと知り、「通りで自分に似ず物覚えが悪いわけだ」と
一番に非難の感情が沸く。どうしようもない現実に直面したとき、
選択するのは、息子を手放すことというのもその描かれた性格からは、
納得のもののように思えました。リリーフランキー演じる子沢山の
家庭で過ごす息子の様子を見て、自分は父親にはなれないのではないか
と感じてしまう。その様子がとても上手く描かれています。
しかし、それは間違っていたと気づくとき。
最後に「なあパパを許してくれよ」と息子に話しかけるところでは、
涙が止まらなかった。自分の付属物のように思っていた「子ども」が、
一人の人間としての「個人」として認められようにも感じました。
実際に起きた海外の取り違えの事件では、子どもを交換して暮らして
いる家族もあるようですが、今でも交流を続けて、パパとママは2人
いるということを教えているとテレビでやっていたのですが、
やはり、少しでも自分の子どもと思い育てた赤ちゃんは、離れがたい
絆が生まれるものなのだなと思いました。親子は血縁ではない
ということかな、とも思いました。もう一回観てもいいかも。
小説も読みたいです。

★★★★★*95

是枝裕和監督

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