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2013年1月 5日 (土)

「0能者ミナト〈5〉」 葉山透

20130106_1
よっ!待ってました葉山さん。新刊出てると気づいてなくて、
本屋で見かけて手に取ったときは叫びそうになりました。ああ、
こんなにも「待ってました」と思わせてくれる、ただそれだけで
幸せです。ありがとごうございます。6巻も引き続き待ってます。

完璧な降霊術で人を集める『彼岸の会』。天性の法力を持つユウキは
直感し、降霊術がまやかしだと糾弾する。だが、主催者の士道骸に
手玉に取られてしまうのだった。この男、総本山から野に下った
切れ者で、まったく隙がない。かくして、業界ではいかさま師と
揶揄される湊の出番である。0能者対詐欺師の稀に見る攻防は、
騙し合いの熾烈な駆け引きへと発展していく。霊を降ろしている
様子はないのに、霊と完璧に対話してみせる。その矛盾を湊は
どう解体してみせるのか。(amazonより)

そもそも周りに本を読んでいる友人がいないので、さらに電撃文庫
ともなると(今はメディアワークス文庫)さらに読んでいる人の
幅が狭まって、いまだかつてこの「0能者ミナト」の面白さについて
語れた人はおりません。しくしく。声を大にして言いますが、皆さん
とても面白いので、是非読んでくださいませ。5巻目でも衰えない、
6巻目も期待してます感は、いまだかつてないような気がします。
「キノの旅」も結局途中で飽きてしまったし、「ブギーポップ」も
同様。さて、話は本の感想に戻しますが、今回は湊の出番が少なく、
個人的にとても物足りなさを感じました。ユウキたち二人の成長と
とるべきなのかもしれませんが、湊不在の推理劇は何とも後味が
悪く、湊がいたらもっとスマートに終われたのに!毒舌が恋しい。
と思ったのでした。しかし、毒舌が恋しいと思わせるのがそもそも
葉山さんの狙いだったのではないか、と思うとまんまとひっかかった
気分にもなります。続いての『彼岸の会』の話では、すぐに解決
出来そうなのに、出来ないもどかしさと、最終的に「湊が存在する
だけで妖怪が自ら滅する」という無能なのに、最強という圧倒的
存在感を見せ付けられ、ああ、オレサマ、湊様と思いました(笑)
ところで、あとがきを読むと分かりますが、葉山さんはいつも
電撃文庫では珍しく、真面目でまともな事を書かれているのですが、
そんな人の中から、この底意地が悪く毒舌キャラ湊が生まれ動いて
いるのかと思うと、ますます面白くなるのでした。あと、そうそう、
この本置いてない本屋さん多いですけどね、店員さんに言っておきます。
絶対売れますから、置いてください。そのうちアニメ化するんじゃない。

★★★★☆*88

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