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2012年12月11日 (火)

「夜明けの街で」 東野圭吾

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サイン本です。本棚を整理していたら発見しました。東野さんの
サイン本なんて結構レアなんじゃないですかね?しかし、サイン
が入っていると、どうも貴重な感じがして読まないんですよね。
いいのか悪いのか微妙なところ、久しぶりの東野さんでした。

渡部の働く会社に、派遣社員の仲西秋葉がやって来たのは、
去年のお盆休み明けだった。僕の目には若く見えたが、彼女は
31歳だった。その後、僕らの距離は急速に縮まり、ついに越えて
はならない境界線を越えてしまう。しかし、秋葉の家庭は複雑な
事情を抱えていた。両親は離婚し、母親は自殺。彼女の横浜の
実家では、15年前、父の愛人が殺されるという事件まで起こって
いた。殺人現場に倒れていた秋葉は真犯人の容疑をかけられ
ながらも、沈黙を貫いてきた。犯罪者かもしれない女性と不倫の
恋に堕ちた渡部の心境は揺れ動く。果たして秋葉は罪を犯した
のか。まもなく、事件は時効を迎えようとしていた・・・。
(amazonより)

ネタバレしてます、ご注意。
東野さんの恋愛メインシリーズには、個人的に嘆息を覚える作品が
多数あります。その真骨頂が「ウインクで乾杯」ですが、この本は
リアルタイムで読んだためか、古めかしさを感じることなく読了しました。
とくにわたしは女性なので、男性の浮気に至までの心理描写が、
なかなか真に迫っているように感じがして、不倫ではありますが、
恋愛小説という面で、面白さを感じることができました。しかしながら、
たくさん推理小説を出している作家さんにありがちな、物語の
「パターン化」現象は何とも言い難いもので、物語後半の推理劇では、
やっぱり「推理劇なんですね……」という残念な気分になるのでした。
前半の恋愛部分が好感触だった部分、最後のミステリとの結合が
余計に推理劇突入を浮き彫りにしていました。むしろ、それを狙った
んだろうか?と思わなくもないくらい、くっきりと。「それにしても物凄い
自殺方法だ」みたいな主人公の心理文章が出てくるのですが、
「いやいや、そのありえない設定の物語書いているのあなたじゃあ
りませんか」とつっこみました(笑)。でも、東野さんの恋愛+ミステリ
の中では、わたしの中でかなり上位を占める本でした。

★★★★☆*88

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