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2012年9月

2012年9月16日 (日)

■雑談:いとも簡単に心を解きほぐす、瞬き

仕事が華僑である。
佳境とも言う。

出版の修羅場はもう2年目だが、
まだまだ慣れる事が出来ず、しかしそれでいて
「やり尽くした」感がありすでに転職したい。

まあ仕事を変えてもわたしは文章と離れられない、
と思うのだけれども。
やはり趣味の類を仕事にすべきではないのか。
いや、しかしわたしの趣味は読書、執筆、
なのであって、「原稿書き」いわゆる「ライター」ではないのだった。

「ライター」なんて、カッコイイ響きだが、
言われたことをただ書くだけである。
職業を非難するわけではないが、最近それが自分が求めて
いたことではなかった、と薄々気づいている。

ひとくくりに言えば「出版」それも「書き手」ではあるのだが。
贅沢の言いすぎだろうか。
よく分からない。

***

ところで今年のライブの本数を調べてみた。
気持ち悪い事になっている。

010 12.09.15 FoZZtone@赤坂BLITZ
009 12.07.28 FoZZtone@下北沢GARAGE
008 12.07.08 FoZZtone@福岡DRUM-SON
007 12.06.23 FoZZtone@宇都宮HEAVEN'S ROCK
006 12.06.17 FoZZtone@千葉LOOK(動画有り)
005 12.05.12 FoZZtone@新宿タワレコ(動画有り)
004 12.05.01 渡會将士@下北沢GARAGE
003 12.04.25 FoZZtone@京都たくたく
002 12.04.22 FoZZtone@大阪タワレコ
001 12.04.06 FoZZtone@横浜F.A.D

わたしは大きな箱や野外ライブでバンドを観るのが
あまり好きではない(むしろ嫌いに近い)のだが、
バンドマン側からすれば、大きければ大きいほど
「売れている」証拠であり、多ければ多いほど嬉しいのかも知れない。

かといって、わたしも観ているバンドがいつかもっと売れたらいいのに、
と思っているのだから、おかしいものだ。

要するに、「売れたらいいのに」の裏側には、
「そこにわたしはいないかもしれないけど」ということなのだと思う。


今日はキャノンに、落ちている気持ちを救ってもらった。
ふと何気なく、あるいは見落としそうにさり気なく、
でも確実に、あっけなく、凝り固まっていたわたしの心を解いた。

それがどの曲のときに起きたのか、よく覚えていない。
音楽は関係ないのだろう。

まるで真空の中で合図をするように、ただそこに2人がいるだけで、
それはすべてが済んでしまう。
ただ重要なときに、傍に居る事。

それがどれだけ大事なのか感じたのだった。

今日は誰よりもキャノンがわたしの心の傍にやって来た。
それは確かな事である。

どうもありがとう。

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2012年9月15日 (土)

9/15FoZZtone@赤坂BLITZ

9/15FoZZtone@赤坂BLITZ

■セットリスト
(うるおぼえすぎるが覚えてるのだけでも…
CDはもう聴いてねぇ(シャレです)ので
新しいタイトルがまったくもってわかりません)

LOVE
タフ


ジャンピングガール
WORLD IS MINE

ロードストーン
クラブ

キラーウォーター
ハーフマイセルフ
tomorrow
fish
ジェネレーター
school
マザーロック

新曲?

ED

ベーコンエッグ
U.C.
ブロウ
LOVE

?ばっかりですが、
まあこんな感じのライブでした、ということで。

彼らはどこに向かっているんでしょうか……?

とも思わなくもない選曲。
いや、そもそも新しいアルバムの内容が
ああいう方向なので、まあ仕方がないのか。

「U.C.」はとってもレアかと。
竹尾さんが歌ってましたけど。げらげら←

あと歌詞がだんだん壮絶になってきていて
アフリカの次は宇宙ですか……。
とか考えてしまい。

ちなみに、渡會「大事なお知らせがあります、」
では解散ですか?と素で思いましたすみません。

***

けちょんけちょんに書いた後ですが、
とても温かくて行ってよかったと、個人的に思ったライブでした。

ああだから「ライブ」を観ていたんだとしみじみ思ったのです。
あちら側からも、こちらを見てくれていると、
感じることができる瞬間がそこに。

「音楽」がわたしの心を開いた、とは思わない。
やっぱり人ありきだと思う。
でもその人との繋がりが「音楽」だけだとしたら、
やっぱり「音楽」をもっと崇高に扱うべきかと考える。

わたしの中の「音楽」の価値は低い。
でもこうして今日も「音楽」に金を払い君たちの一番輝く姿
を観てきたのだから、「音楽」を届けてくれる君たちに
心から感謝したい。

早く明後日の音楽性から戻ってきてください(笑)
せっかくだから売れてほしいの。

頑張って。
グッドナイト世界。

とりあえず今日、生きていてよかった。
ありがとう。

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2012年9月12日 (水)

「岸辺の旅」 湯本香樹実

20110912

まったく更新していないにも関わらず、実は更新していたときよりも
訪問者の方が多く、この感想文のストックは放置していてもまあまあ
役に立っているのかしらんなんて思っていたりします。いやはや、
のろのろ更新されるブログにお付き合いくださりありがとうございます。

なにものも分かつことのできない愛がある。時も、死さえも。
あまりにも美しく、哀しく、つよい至高の傑作長篇小説。
(Amazonより)

最後はどうなるのだろう、とそわそわ読み進め、最後はどうにもなら
なかったのだけれど、これもありかな、と思わなくも、むしろ、
どうにもならなかったからこそ、読後に印象が残っているのかもしれ
ないとも思った。はじめ主人公は死に向かっているように感じる。
「しらたま」という唐突でつるするとつかみどころのない形容は、
最後までどう受け止めたらいいのか分からない。だから、受け止め
たらいいのか分からない、それがしらたまの答えなのだと思う。
主人公とその夫が進んでいくさまざまな過程は、夢のようだ。
とぎれとぎれで、昨日が今日であったり、今日が一昨日であったりする
ような、日にちの感覚を逸脱した雰囲気がある。そのため、物語の中
わずかに夫が消え行く様子がとても静かに進み、けれど抗っている
ように感じるのだった。最初にも書いたけれども、最後はどうにも
ならない。はっきり何かが分かるわけでもなく、だけど、主人公は
2人分の荷物を持ち歩き始める。だから、不安な気持の中進んでいく
その気持は、実はもうすでに諦めに達していたのではないかと思う。
もうダメなのだ、と気づいて、諦めた、しかし、ふと気が向いて作って
みたしらたま。いなくなったとしても、それは分かっていたことで、
怒ることもなく、悲しむこともなく、ただ感謝を述べて立ち上がる。
静かな前進の物語である。はっきりしたものを読みたい人にはお薦めしない。

★★★★☆*86

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2012年9月 4日 (火)

「零能者ミナト 1」 葉山透

20120911_3

珍しくライトノベルにはまった。こんなに連続で読みふけったのは、
いつ以来だろう。わたしはファンタジーが苦手である。特に物語の
背景描写が少ない本は、いまいちその世界観に入ることができなくて
面白さの全容をつかめていないもやもや感が漂うからである。

科学が隆盛を極める現代。だが、その片隅にひっそりと息づく異形の
ものたちがいた。存在を知る一部の者たちは、それを「怪異」と呼んだ。
当然、怪異を相手にする生業もある。修験者、法力僧、呼ばれ方は
様々だが、その中でひと際変わった青年がいた。九条湊―どこか
斜に構えたクセのある青年だが、彼が同業者から疎まれているのは
そこではない。霊力、法力、神通力、彼はそんな力を一切持っていない。
それにもかかわらず怪異を倒すという。その手腕は驚くべきものだった。
(amazonより)

上野駅構内のブックエクスプレスの本の陳列は、神がかり的に良いのを
知っていたので、平積みされていた作者の名前も良くわからないこの本
を読んでみた。なるほどとても面白い。坊主と巫女、それだけだったら
何も面白さを感じなかっただろうが、引き込まれた一番の要因は、
主人公がまったくファンタジックな考えを持ち合わせていない人間設定。
エロスティック且つグロテスク、且つオカルト。おおおまさにオタクの
王道ではありませんか、と感じつつも、どこか新しさを覚えてしまう
のは主人公の粗暴さと知識からかもしれない。何よりもヒロインの馬鹿に
されようがすごい。これはヒロインと呼べるのか。むしろ主人公が
ヒロイン的な魅力さえも奪っているのではないか。等々。最初に読み
始めたときに、ライトノベルにしては破格の挿絵の少なさで、その上
ブックカバーをかけて読んでいたので、主人公の人物像が、表紙の絵と
一致しなかった。よれよれの黒Tシャツにジーパン…という紹介の割り
には、イラストはてもスタイリッシュである。しかし、読み進めていく
うちに、読み手であるわたしも、書き手である葉山さんも、どこか
イラストのミナトの風貌に近づきつつある描写にとても共鳴し、元々
葉山さんの描きたかったと思われる粗暴なミナトと、イケメンなミナト
があいまって、絶妙な魅力を生み出していた。ライトノベルの良さは、
原作者とイラストレーターの共著として本が発売されることである。
キノの旅、なんかは犬塚さんの絵が映えた大きな一例だと思うが、
この本もまたそういった意味で「アタリ」な組み合わせだったのでは
ないかと感じた。ところで、四巻まで一気に読みつくし、葉山さんの
ほかの本を探したのだが、すこし前にヒットしたと思われる
「ナインエス」がどこの書店でも見当たらず、途方にくれた。その
店舗数たるや、十一店舗歩いて回った。ネットで購入した方がよかった
かもしれないと、思った矢先、秋葉原の書泉で発見した。いやはや、
絶版って悲しいものだわ。とつくづく思いました。映像化するには、
ちょっとマニアックで、グロすぎるのかしら、と思いつつ、普及して
ほしいなと思うライトノベルでした。現在ナインエス読み途中です。

★★★★☆*89

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