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2011年3月 2日 (水)

【漫画】「I'll~アイル~ 1・2」 浅田弘幸

I'll 〜アイル〜 1 (ジャンプ・コミックス) I'll 〜アイル〜 1 (ジャンプ・コミックス)

著者:浅田 弘幸
販売元:集英社
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バスケ漫画と言ったら『スラムダンク』な世代でした。確かに。
あの漫画を読まなさそうなあの方まで、『スラムダンク』は読んでいた
そうですから。でも、この漫画はしらず……あんなに漫画オタクだった
わたしが、知らないとは。世代ずれかしらん、と思いつつとりあえず2巻。

バスケとはぜんぜん違う次元の話ですが、この本を読みながら、
つくづく職業について考えていました。子供の頃に読んでいた漫画は、
今のわたしたちのような年齢の人間が創っている。その当たり前で、
尚且つ自由な選択の末の苦悩の想像は、なんだか複雑な気分になりました。
自分、何してるんだろう? みたいな。もちろんわたしは漫画家になりた
かったわけではありませんし、今からなるつもりもありません。
あともう一つは、人はみな懐古し、物語を描くのだろう、ということでした。
この作者浅田さんが、この当時何歳だったかわかりませんけれども、
主人公は高校生のバスケ少年なわけで。いつしか過ぎ去ったはずの自分の過去、
あるいは、過ぎ去りたかった自分の過去、もしくは振り返りたいほどの、
誰かの過去。それを作者が描くことによって、読んでいる読者は、
一体何を思うのだろうかと、なんだかしみじみ考えてしまいました。
主人公よりも若ければ、期待と希望を。主人公と同世代なら、羨望を。
主人公よりも年上なら、若かりし頃の、自分の立ち居地を。あるいは、
その主人公になりきるかのような好奇心を。まだ1~2巻しか読んでいないので、
物語はぱっとしません。凄いパートナーになりそうな、ツートップの
主人公が現れ、ようやく手を組み始めたところ。まだまだ続くようだ。
でも、この本が1冊出るまでには、1年の歳月がかかり、まだいろんな人の
手が加えられて云々……。おいおい、ぜんぜん漫画楽しんでねーじゃん。
とつっこまれそうですが、楽しいですよ。このお決まりのパターンも、
そして、いつかくるだろう感動のラストも、期待して読んでる。
ということを考えていると、「号泣する準備はできていた」という
江國香織のタイトルは、随一だな、と思い、次の巻を読みます。
それにしても漫画は1冊15分かからん。小説の何分の一かしら。

★★★☆☆*80

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