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2011年1月

2011年1月28日 (金)

■雑談:密かに更新中

密かに遡って更新中です。
ご興味のある方はお時間のあるときに覗いてくださいませ。
今年は雑談多めでいこうかと検討中。
そんなこと言ってると早々に挫折しそう。

548 11.01.22 ★★★☆☆*83 「ハッピーエンドにさよならを」 歌野晶午
547 11.01.20 ★★★☆☆*85 「赤×ピンク」 桜庭一樹
546 11.01.19 ★★★★☆*89 「ぼくとネモ号と彼女たち」 角田光代

今年は好きな作家を満遍なく読んでいる気が。
あぁそう言えば森さん読んでないな。
でもちかごろ森さんって気分じゃないんだよな……。失礼な。

今年も好みにどんぴしゃくる本に会えるといいのですが~。
そうそう特にお薦めっていうわけではないですが、
(そう言えば去年のベスト10出してないや……)
去年個人的にテンション高く読み終わったのは、

510 10.06.17 ★★★★★*95 「りすん」 諏訪哲史
483 10.03.11 ★★★★★*92 「長崎オランダ村」 村上龍
468 10.01.25 ★★★★★*91 「69 sixty nine」 村上龍

あたりでした。
……ということは、そろそろ村上龍読むべきかしら。

年末?にカンブリア宮殿スペシャル見ていたら、
龍さん丸くなったなと思いました。何様ですか、って感じですが。
昔はもっとツンツンしてたなぁ、と。
あ、今の方が好きです。

いつも来てくださりありがとうございます。

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2011年1月27日 (木)

■雑談:停滞中

ご覧のとおり停滞中でございます。
今年は1週間以上滞らないって決めたんだけどなぁ。
うーん。
読んだ本ばかりが山積みに。
本がぶじ読めるだけでもいいとしますかね。

今年の裏目標は、「古いともだちに会いまくる」。
ただいま絶賛ナンパ中です。
「あ、わたしも古い友だちっぽい!し、最近会ってない!」と
お思いのそこのあなた、ぜひ携帯にメールください~。
10年ほどアドレスは変えておりません。笑

明けてから2人会いました。
あと何人会えるかしらね。

いつも来てくださりどうもありがとうございます。

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2011年1月22日 (土)

「ハッピーエンドにさよならを」 歌野晶午

ハッピーエンドにさよならを ハッピーエンドにさよならを

著者:歌野 晶午
販売元:角川書店
Amazon.co.jpで詳細を確認する


なんだかんだ文句を垂れながら読んでしまう歌野晶午。歌野マジック。
いや、この本はミステリじゃないので、マジックとかトリックとかないけど。
なんかアレですねぇ、最近歌野さんのひねくれ度合いに気づきました。
なんかもう、「不」って感じ。「負」かな。好きな理由だと思います。

「おねえちゃん」
仕事のせいで遅刻しつつも、美保子は理奈の家に遊びにやって来た。
相談がある、来てからしか話せないと理奈から連絡があったからだ。
理奈は美保子の姪である。さてはカレシがらみの相談だな、と妄想する
美保子だったが、聞いていくうちどうやら違うということがわかった。
理奈は母親――美保子の姉の態度に不満を持っていたのだ。理奈にも
姉がいるが、どうも姉だけが母親にえこひいきされている気がする。
同じ失敗をして怒られる場合でも、なぜか自分を必要以上に責めるという。
美保子はそんなのは気のせいだ、と押しとどめるが、理奈の不満は
エスカレートしていき、だんだん語気を荒げて話し始めるのだが……。

ほほほ、ブラックジョークでは済まなかった最悪のパターンのオンパレード。
さすが歌野さんである。タイトル通り、すべてハッピーエンドではない。
残念な理由で人が死んで、死んじゃいましたちゃんちゃん、な感じと、
わーマジで怖いわ、な感じが寄せ集まった短編集だった。だけどなんだか
両手を挙げて「わっやな結末!」と絶賛できないのは(まぁそう思う
のもどうかと思うのだが)たぶん「あり得そうであり得なさそう」だから
ではないかと思う。個人的に一番あり得そうなのは「おねえちゃん」だった。
なぜ他の大多数はあり得なさそう、という方に気持ちが傾いてしまったのか
考えてみたところ、主人公が殺人犯本人だから、のようだった。
「おねえちゃん」の主人公は美保子で、人を殺した理奈ではない。だから
描写は誰かから見た殺人犯の様子、であり、それがとてもよかった。
理奈は殺人までの心情を語るが、会話形式なので飽きもこず読みやすい。
それと、あぁ、そう言えば歌野さんは子どもを書くのが上手かったような、
とも思いだした。父親が主人公で、子どもを描写しているのが特に。
それにしてもここまで色んなパターンの恨みつらみをさくさく紹介され、
ばっさばっさ人を殺されると、恐ろしさの内容を感じつつも、
もはや笑うしかないのではないか、という気分にもなってくる。
歌野さんはこれまで人を何人殺したんだろう。いや、もちろん、小説の中で。
現実ではまさかそんなことできるはずもなく、しかしこうして妄想して
小説を書いているということは、そういった感情が少なからずあると
思われ(たぶん人類みんなあるけど)、またそれをにこにこ読んでいる
読者もまた、何かのストレス発散要素となっているんだろうな。とか、
ミステリの大前提みたいのをなぜか考えてしまったりした。
とりあえず、歌野さんは長編が好きです。はい。

★★★☆☆*83

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2011年1月20日 (木)

「赤×ピンク」 桜庭一樹

赤×ピンク (角川文庫) 赤×ピンク (角川文庫)

著者:桜庭 一樹
販売元:角川書店
Amazon.co.jpで詳細を確認する


を??うむむ……うーん。微妙。確かに不思議な魅力があるし、自分の魅せ方
を知っている人だなぁ、と思うのだが、いかんせん軽すぎて意味のありそう
なことも無意味に見えるという微妙さ。いや、ライトノベルはもともと
そうなのか。そんなことより桜庭さん3年ぶりだった。驚愕。ごめん桜庭さん。

わたし・まゆは八角形の檻の中で泥まみれになりながら佇んでいた。フリフリ
の衣装を着て、手には格闘技用のグローブをはめている。正面には同じく
衣装を着た女の子がいて、わたしは彼女と戦っているのだった。
「ガールズブラッド」は廃校になった校舎を利用して運営されている、
女の子たちを仮装させ、戦わせる店だった。わたしはいつも檻の中にいる
とき、イメージを作る。例えば泥まみれになったわたしは、必死にもがき、
しかし弱ってゆくようなか弱い「まゆ」のイメージを、だ。わたしはわたしが
好きではない。でもお客さんはそんなダメな「まゆ」がいいのだ、と
言ってくれるのだが……。

そういや桜庭さん格闘技好きだったなぁ、確か。「桜庭」って、格闘家の
桜庭さんからとった、とかどこかのエッセイで読んだような……。とか、
ゆらゆら考えながら読んでいた。この本のイメージを挙げるなら、
ギャルゲーである。衣装(もはやコスプレ)を着た女の子が腕に鎖を繋がれ、
檻の中で戦う物語。はぁ……鎖を繋がれ、檻の中で戦う……濃すぎて一般人
には呆然、な内容である。まぁ、それはライトノベルだから、ってことで
おいておくことにして、ここで語られている「格闘」について考えてみるが、
このコスプレをして戦う女の子たちはいろいろな悩みを抱えていて、
でもみんななぜか知らないけど格闘に惹かれて惹かれてしかたないの!
という設定になっているのだけど、格闘に惹かれる魅力ポイントも書かれて
いない。キャラクターがみんな格闘好き前提なのである。なぜ好きなのかも
書かれていない。わたしは格闘技がどちらかと言えば嫌いである。特に
プロレスとか、K-1とか、ボクシングとかよくわからない。だから、そもそも
格闘技自体に疑問のようなものを持っているので、好意的ではないというか……。
そう言う人を引き込むような要素はなかったように思う。あ、だから
格闘技っていいんだ!っていう取っ掛かりみたいなのを教えてくれる本
だったら、ぐぐっときたかもしれないのに、と残念だった。こんなに
格闘技の本なのに。読んでいくうち、コスプレをし戦う女の子たちは、
普通の女の子(男の子もいるが)なんだ、というのがわかってきて、
最初は異様に映った、衣装、鎖、檻、格闘、ライトノベルの軽さ、
というなんともちぐはぐなテーマがいい感じに見えてくる。まさに桜庭さん
自分のいいところの見せ場わかってますね、って。ごてごてした
仮装から、「ぬっ」と人間味がすり出てくるあの感じ。それを感じた時、
そうか、あのお台場のビックサイトとかでコスプレをしている子たちって
こんななのかしら、と気持ちの一部が分かったような気分になった。
ある意味、本物になりきれない、「偽」みたいな感情もあるのかもしれない、とか。

★★★☆☆*85

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2011年1月19日 (水)

「ぼくとネモ号と彼女たち」 角田光代

ぼくとネモ号と彼女たち (河出文庫) ぼくとネモ号と彼女たち (河出文庫)

著者:角田 光代
販売元:河出書房新社
Amazon.co.jpで詳細を確認する


ところで、昔よく見に行っていたブログ(ほとんど読書ブログ)をぶらぶら
数年ぶりに見て回ってみたら、ほぼ全滅していて切なくなった。うーん。
リアル友人のブログも全滅。みんなmixiとかはやってるのかな?うーん。
かくゆうわたしがmixiとか放置なんでなんも言えないが。世の中いろいろ。

免許を取って中古のシビックを買ったぼくは、車を友人に見せて回ることに
した。なんと言っても「自分の車」。それだけでわくわくして、とにかく
みんなに自慢したかったのである。しかし、みんなの反応はいまいちだった。
ぼくにとっては念願の車であっても、みんなにとってはただの中古の
シビックでしかない。誰も彼も「へぇ、車で来たんだ。で?」って感じで、
ちっとも驚いてはくれなかった。だんだん腹が立ったぼくは、だから春香の
元へ車を見せに行くなんていう間違いを犯してしまった。春香は中古の
シビックを見てぼくを褒め称えた。その上車に乗せて欲しいといい、
着替えを持って乗り込んできたのである。そもそも車を自慢したいだけ
だったぼくにはどこにも行くあてなどなかった。今更ひっこみのつかなくなった
ぼくは、春香とあてのないドライブに出かけることになるのだが……。

なんとも珍しいタイプの本だった。なんと角田さんがヒッピーではない
のである。いつもだったら物語の中で密かに、いや堂々とヒッピーな
素晴らしさを熱く語ってくれる角田さんだが、この本ではなんと、
まだヒッピーに成り切れていないようなのだった。ヒッピーになったら
楽しいだろう、という羨望を描きならも、自分ではまだ踏ん切りが
つかず、ヒッピーの世界には足を踏み入れられていない。そのもどかしく
初々しい様子が、「ぼく」を通して描かれていた。たぶんこの本は
とても初出が早いのではないだろうか。文庫になるのが遅かったようである。
いろいろ充足し、『東京ゲストハウス』とか、ヒッピーまみれの角田さんの
濃い世界を知っている身としては、新鮮で、「こういうのもいいじゃん!」
と言う感じだった。でも、もう書けないだろうとも思う。知る前の、
「無知な好奇心」みたいなものがとても自然で、やはりその部分が、
この本の一番の魅力であるように思った。本の中で凝り固まった思考を
もっていた主人公は、最後に乗せた女の開放的な思考に衝撃を受ける。
沖縄までヒッチハイクで行くという、それだけでも無謀な行動の上に、
自由な喜びを垣間見て、羨ましいと思う。しかし、ヒッチハイクをし、
ゲームをしているのを羨ましいと思うのではないのだ。それらの行動をして、
楽しんでいる満ち足りる、という精神の充足が、なんとも魅力的に映るのである。
だけど、万人が同じ行動をして楽しいわけではない。自分の中の、「それ」
を見つけたいという欲求が、とてもストレートに、角田さんにしては
そこらへんも珍しく、書かれていた。住めば都とはよく言ったもので。
どんな環境であっても、それが、そこが、楽しくて仕方のない場所なら、
自分にとっては十分であると。気づいていれば後悔はしないのかもしれない。

★★★★☆*89

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2011年1月18日 (火)

「さまよう刃」 東野圭吾

さまよう刃 (角川文庫) さまよう刃 (角川文庫)

著者:東野 圭吾
販売元:角川グループパブリッシング
Amazon.co.jpで詳細を確認する


ん?……うーん?……うーん……。なんとも言いがたい本だった。先日
高野さんの正確な知識ががっちり詰め込まれた「13階段」を読んでしまった
ので、余計に陳腐さを感じてしまったのがこのもやもやの原因かも。
しかしまぁ、人気作家が行うべくは、王道で正しい事を投げかけることかと。

お祭りの夜、長峰の一人娘・絵摩は2人の男に襲われた。2人は一人歩きの
女性を狙ってレイプを繰り返す卑劣な奴らだった。男たちは絵摩を
レイプした後解放するつもりだったが、クスリを投与したときのショックで
彼女が死亡してしまったため、死体を川に流す事にした。死体は見つかると
すぐさま事件はニュースになり、マスコミの注目の的になった。
一人娘を失った長峰は、絶叫した。身を引き裂かれるほどの感情が長峰を
襲い、残ったのは犯人への憎悪だった。しかし、犯人とされる2人の男は、
未成年であるとされていた。未成年はどんなに悪い事をしても罪が軽くなる。
例え大人であれば死刑を求刑される犯罪であっても、未成年と言うだけで、
無期懲役、あるいは軽い執行猶予で済んでしまうのである。そのことは、
長峰をさらに苦しめた。そんな時、長峰の元に謎の人物から密告の電話が
かかってきた。逃走中のレイプ犯の所在を知らせる内容だった。長峰は
訝しがりながらも、自ら犯人を懲らしめようと現場に向かうのだが……。

王道の王道。法学部で「刑事政策」を取った場合、ここを押さえておけば、
まぁ単位は取れるでしょう、な部分である。実際の授業の内容でいくと、
グレイゾーンなるものがあり、19歳~20歳までの少年は20歳1ヶ月の少年と
どう違うのか、などと言う細かい論争に発展してゆくのだが、この本では
一切その部分は語られない。警察がたっぷり出てきているのだから、
もう少し語られてもいいのではないか、と思わなくもないが、そう言った
少年法のおかしさ、よりも、マスコミのおかしさ、の部分を描きたかったようで
途中からマスコミについてに流れてゆく。ちなみにマスコミについては、
「マス・コミュニケーション論」という授業で、プライバシーの権利など
を学ぶことが出来る。これについてもグレイゾーンなるものが存在するが、
この本では一切その部分は語られない。一般の人間が「それっておかしい
でしょう」と思う内容の「上澄み」の部分を上手く利用した物語だった。
というわけで、まったく法律的な深みがなかった。だけど、法学を
学ぶ機会のなかった人たちが読むのだったら、まさに疑問と思っていると
ころを描いてくれている訳で、人気作家・東野圭吾が行うべくはこのような、
「あるある」な「わたしがこんな状況にあったら我慢できない」といった
ような、状況を上手く描き賛同を得ることなのだろうか?と思ったりもした。
でもなぁ、ここでぐぐっと法律的な知識で「なるほど!」ていう部分が
あったら、すごく面白かったと思うのだけど。500Pもあるし、懇親の作で
あるのはよく分かるのだが、惜しいなぁと思う気持ちが先に来てしまった。
そう言えばこの本は7年前の本だが、今の時代、携帯電話の電源を入れる
だけで、GPS機能が作動し、一体どこにいるのか分かってしまうようだ。
この本ではGPSも、着信履歴もまったく捜査されないが、なんとも便利な
世の中になったものだと思う。これで犯罪が減らないってどういうことよ、
とか思いますがね。云々。結論、少年法は難しい。え、そこかよ。みたいな。
少年法の面白さはそこじゃない気がするんだよね。とか。云々。

★★★☆☆*86

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2011年1月17日 (月)

「Rのつく月には気をつけよう」 石持浅海

Rのつく月には気をつけよう (祥伝社文庫) Rのつく月には気をつけよう (祥伝社文庫)

著者:石持 浅海
販売元:祥伝社
Amazon.co.jpで詳細を確認する


やーらーれーたー……!な、一冊でした。ネタバレしますので、
読みたくない方は読まないようにお願いします。石持さん久しぶり。
「顔のない敵」の後になんか読んだ気がするけど、感想書かずにいたら、
すっかり忘れました。なんだっけなぁ、何読んだんだったかなぁ……。

「夢のかけら 麺のかけら」
わたし、湯浅夏美と熊井渚、それから長江高明の3人は、大学卒業後の今も
時折飲み会を開く。場所はいつも長江の綺麗なワンルームマンションで、
熊井とわたしは酒やゲストを用意する。そう、この飲み会のポイントは、
3人の他に、誰か1人ゲストを呼ぶことである。いつもの3人では何か
物足りないし、ゲストを加えることで話の幅が広がる、一石二鳥である。
今回のゲストは熊井の知人である塚本。塚本は酒のつまみにチキンラーメンを
砕き食べるという。斬新な食べ方に興味をそそられた3人は、彼を呼ぶ
ことにしたのだった。もちろん、酒のつまみはチキンラーメンだ。
チキンラーメンにちなんだ塚本の話は、昔、彼女と喧嘩した思い出話へと
転じた。チキンラーメンを散らかした塚本が彼女に怒られた、というのだ。
話を聞くうち、頭脳明晰な長江が口を挟んだ。塚本の彼女が怒ったのには、
理由があると言い出すのだが……。

連続短編集。1人の登場人物が毎度入れ替わる飽きないシステムで
どれも楽しく読み終えた。石持さんは、みんなでわいわいやる話がとても
上手い。で、会話が滑らかで上質だ。今回はその石持さんの得意とする、
空論推理が生かされて、なるほどよく考えられた設定だと思った。
また終始「宅飲み」というなんともアットホームな状況の中行われるので、
日常のちょっとした謎解きにはもってこい。面白さを存分に味わうことが
出来た。些細な気持ちの行き違いや、思い込み、誤解などを、長江が
するする解いてゆくさまはとても気持ちよく、解けたときの「なるほどね~」
という和みがよい。もちろん宅飲みで語られる軽い話だからこその、
「なるほどね~」で、事件ものに発展しない穏やかさがなんとも珍しく
こんなのもいいね、と思った。むしろこっちの方がいいじゃん、みたいな。笑
本の中には、酒と一緒に美味そうな料理が出てくるが、料理の表現方法が
なんとも石持さんらしくて笑った。いや、いい意味も含めて。なんとなし
ミステリな人間の表現方法、絶対料理のコメンテーターにはなれないだろう、
とか失礼なことを考えたりした。これからもミステリを書いていただければ
と思います。で、何より、騙された、だった。最後の章を読み終えたとき、
「あーあ、やられた」の一言しか出なかった。こんなに綺麗にひっかかった
のも久しぶりだった。どれもこれも、このアットホームで和やかな雰囲気に
流されてしまったからだろう。今はもう一度読み直すつもりはないけど、
たぶん「わたし」「俺」という言葉は最初から使っていないんだろうな、
とか思うと、こっそり仕掛けられた、しかし芯の通った罠に、悔しい気持ち
でいっぱいである。最後の最後にぴりりと〆ていただき、この上なし。
まったり読みたいときに是非とも。人の死なないまろやかなミステリです。

★★★★☆*87

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2011年1月15日 (土)

「身代わり」 西澤保彦

身代わり 身代わり

著者:西澤 保彦
販売元:幻冬舎
Amazon.co.jpで詳細を確認する


西澤さんも久しぶり。3ヶ月くらいろくに読書ができなかったので、
久しぶりって思う作家ばかり。読み終わってから思い出したけど、
この本シリーズものだったんだなぁ、とか後の祭り。前の巻読んでると
面白いよ!、なフリが多々ありましたが、別に読んでなくてもまぁ大丈夫。

学校を休み引きこもり中だったソネヒロの快気を祝して、いつもの
メンバーで飲み会を開催した。ソネヒロもやはり回復した様子で、
祐輔の目には元気であるように見えた。一次会はお開きになり、
祐輔の自宅で二次会を開くことになったが、ソネヒロは用事があると
言いかけ帰路についた。二次会も滞りなく盛り上がり、二日酔いの次の日、
祐輔は衝撃的な事件を知る事になった。なんとソネヒロがジョギング中の
女性を襲った上に、女性が逃げた際体勢を崩し、自らに刃物を突き刺し
死亡したと言うのである。また、まったく別の場所で、自宅内で、
寝巻き姿の女子高生と、見回り中の警察官が絞め殺される事件が起きた。
祐輔は七瀬という顔見知りの女性刑事と共に、不可解な事件を解こうと
動き出すのだが……。

このもやもやっとした感じ、さすがだなぁ、と思う。明確な「謎」
というものがきっちりと存在し、それを突き止めようと向かってゆく
感じ。今回の一番のポイントは、女子高生と警察官の2人が殺された、
という事件。その事件で、2人殺されているのに、死亡推定時刻が、
4時間もずれているのである。犯人は4時間もの間何をしていたのか?
一度女子高生を殺したのちに、何か忘れ物を取りにでも帰ってきたのか?
それとも4時間もの間、そこに佇んでいたのか? 何のために?
分かりそうで分からない疑問が、とてもいい感じに物語を包んでいて、
面白さを増していた。あとはなんと言っても西澤さんはキャラクターの
個性が豊かであるところがいい。しょっぱなから6人もの大学生が
出てきて、わいわい話を始めるが、少し読み進めると、だんだんに
その人となりを立体的に映し出して、間違えることがなくなる。
某有栖川さんとは違うな、とか人の悪口をいうのはアレだけど。
少しくどいようなこの描写もたくさんの人が出てくる場面では、とても
いい効果があるのだなと実感した。一つ残念だったのは、「謎」の
回答が微妙だった点。イマイチ納得できないような。確かに「身代わり」
ではあるのだが、2人殺した理由が、「相手を説得するため」という、
なんとも「人情」的な展開になっていて、犯人がたまたまそう思った
からであって、イマイチ「謎」とはっきり言いきれるものでもなかった
ような……と思ったりした。あと、アジの南蛮漬けの謎も、頓挫。
本当、アジの南蛮漬けはどうしたの?笑 である。気になるわ。
ミステリは、やっぱり出尽くした感を否めないようなぁ、とか思う。
うーん、大変なカテゴリー。とかなんとか言いながら、すっ飛ばして
しまった前巻を読もうと思う。

★★★★☆*86

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2011年1月13日 (木)

1/13FoZZtone@下北沢CLUB Que

201101131821000
1/13FoZZtone@下北沢CLUB Que

■セットリスト(FoZZtone)

白鯨
黒点
JUMPING GIRL
Jaguar in the stream
猿飛
slow flicker
Stone in the black boots
4D
音楽
海へ行かないか

おおお、久しぶりFoZZtone!
とか思いつつも、まったく「久しぶり」な気分にならなかった、残念。
年末観に行った友人も言っていましたが、
例外なく今回も非常にステージの上のテンションが高かったです。
CD売れてよかったね、おめでとう!、な感じでした。
おめでとう、がんばってね。

しかし、まぁセットリストはいくぶんマンネリを感じました。
新しい曲がたくさんあるのに、マンネリ感を感じるのは、
結構危機だと思うのですが、どうなんでしょうかね。
10月ぶりに観たのに……。
そもそも「黒点」「JUMPING GIRL」「音楽」は2年くらい聴いている
気がしています。2年は言いすぎか?1年半くらい?
うーん……。
わたしが観すぎなだけかもしれませんけど。
たまには違う曲やってほしいですね。

違う曲やって欲しい、とか言っておいて難ですが、
わたしは今日1/13のFoZZtoneもって、
「ライブ」というものを観に行くのを辞めます。
気が向いたら行くかもしれませんが、しばらく2年くらいは、
どのバンドも行かないのではないか、と思われます。

今までステージから笑いかけてくれたみなさん、
どうもありがとうございました。
お礼の言葉では言い表せないほど、感謝しています。
本当、いろんなところも行きましたわ、笑
鹿児島とか岡山とか山口とか長崎とかね。
とても楽しかったです。

また会える日を楽しみにしています。
その日までにわたしも何者かになれていたら嬉しいです。
どうもありがとうございます。

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2011年1月12日 (水)

「ほどけるとける」 大島真寿美

02690683
大島さん初めてかも? アンソロジーでは読んだことがあたような気が
するのだけど、大島さんと思って読むのは初めてだった。なんとも
言えない、この絶妙な惰性。なんなんでしょうねぇ、こう気だるくて
何とかしろよって言いたくて、でも自分でもやりそうなそんな感じ。

高校を辞めたので、おじいちゃんの経営する銭湯でアルバイトをして
いる。銭湯にはいろんなお客さんが来て、気の使いあいや噂話が耐えない。
そんな場所から逃れるために高校を辞めたはずなのに、あたしはまた
同じような場所に居座っているような気がするのだった。そんなある日
あたしは一人のお客さんに恋に落ちた。何だか見ていると、その人の
姿だけが、3Dとなって立体に見える。だんだん気になってくるものの、
声をかけるタイミングもないまま、時間は過ぎてゆくのだが……。

気だるさ全開。もう少し「気だるい」パーセンテージが大きかったら、
とんでもない駄作になっているところを、絶妙な気だるさ加減で
物語がすすんで行くので、「あぁ、あるある」というような、自分の
なかの惰性との合致を感じることが出来て、とても親近感のわく本だった。
何かやりたいのに、何がやりたいのかも分からず、かといって、
何がしたくないわけでもなく。どっちつかずの優柔不断な今の若者の
姿がとても分かりやすく描かれている。果たして自分はそこまで
落ちぶれるか、と言われれば、せめて高校は卒業したと思うし、
もう少し銭湯ではないどこかでアルバイトをしたような気もするのだが、
主人公の思うところの、何かしたいのに、何も出来ず、流れに逆らう
ようにただそこに佇んでいる、という様子がとてもよかった。
対比となっている夢の話も、実はこの話さえも夢でした、と言わんばかり
の儚さで、温かさとは裏腹に、そうか現実なんてそんなものか、と
妙に感慨深く思ったりして、逆にいい効果を持ちえたような気がした。
しかし、なんなのでしょう、この魅力は、気だるくやる気のないその
雰囲気の中にあふれる、親しみを思える温かい感じ。でも何もしたく
ないわけではなくて、今は準備段階のような気がする。そう、気がする。
そのだらだらした「けしからん」を表現されそうな人間を、ある意味
愛しく、和やかに見つめることができるとてもいい作風だと思った。
終始まったり読める。時間があるときのほうがいいかも、と思いつつ。
他にも読んでみようと思った。

★★★★☆*86

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2011年1月11日 (火)

「13階段」 高野和明

13階段 (講談社文庫) 13階段 (講談社文庫)

著者:高野 和明
販売元:講談社
Amazon.co.jpで詳細を確認する


高野さん3冊目。どれも面白い。「平明で温厚」な文章が心地よく、
なんとも病みつきになりそうだ。だけどあんまり作品がないので、
読むのがもったいなくてしかたがない。この本は、江戸川乱歩賞である。
こんな作品出されたら、他に誰が受賞するの?って感じ。満場一致

また一人、冤罪人に死刑が言い渡されようとしていた。死刑囚の名は、
樹原亮。彼は以前強盗の現行犯で逮捕され、仮釈放されていた。
仮釈放の期間中は、保護司と呼ばれる人間に定期的に会う事を
義務付けられている。樹原はその保護司とその妻を斧などで惨殺し、
現金、通帳、印鑑などのを盗み逃走した。ところが逃走中、
急カーブを曲がりきれずに転倒。そのまま気を失い倒れているところを
保護司の娘夫婦たちに発見された。樹原は、強盗殺人の容疑が
かけられ、凄惨な殺害方法は非道極まりない犯行と判断されたため、
死刑を求刑されたところだった。しかし、一つ問題があった。樹原は、
バイクで転倒した際頭部を打ち、犯行当時の記憶をまったく憶えて
いないのであった。刑務官・南郷は、疑問と冤罪を晴らすべく、
秘密裏に調査を始めることにした。助手には傷害致死で殺人罪に問われ、
仮釈放中の三上という青年を雇った。2人は果たして冤罪人を
救うことは出来るのか。

法学部で習うのは、まさにこの部分である。法律の抜け穴。
法律の杜撰さ。法律の非道さ。法律への疑問。人間が人間を裁くという、
神をも超える行為への疑念。この本はその堅苦しく出来たら避けて
通りたいすべてを、とても分かりやすく物語りにしてくれている。
今回の一番の争点は、本当はやっていないのに無実の罪を着せられて、
処刑されてしまう「冤罪」という事柄と、「改悛の情」と呼ばれる、
一度犯行を犯した者が反省し慎ましく世の中を生きられる人間に
更正できたかの度合いについてである。特に「改悛の情」については、
読んでみれば分かるが大変不明確で唖然とする事実がある。他人が、
どれだけ反省し更生できたかの度合いなど、何かで測れるわけでは
ないということだ。しかし、彼らの肩には死ぬか死なないか、という、
生命の危機が圧し掛かっているから、何らかの手段で取り決めなければ
ならず、それは勿論人の手によって判断されているのである。
人が人を処刑するのは、人殺しではないのか? 国が殺すのだから、
殺人罪ではないが、しかし、実際に死刑囚の首を絞めるのは、
人間の手でかけたロープであり、人間の押した床の降下ボタンである。
そのできたらうやむやにしてしまいたい部分には、実行する人間の
苦悩が詰まっているのだ、と苦々しい気分を味わった。特に、
暴れまわる死刑囚を取り押さえ、縄にかけるときの御経が響き渡る様子
を克明に思い描いてしまい、なんとも滑稽な様に不謹慎にも笑って
しまいそうだった。笑ってしまうほど馬鹿げた取り決めであると同時に、
人の命を懸けた笑えない現実だった。そう言えば、この間死刑場が、
初めてマスコミに公開され、テレビでその光景を見た。色が統一され、
無機質な印象のそれを見ても、なんの感情も得なかったが、
実際に実行する人間となったとしたら、震え上がるほどの恐怖を感じる
だろう、とこの本を読んで思った。最後、他人の冤罪を晴らすために、
駆けずり回った仮釈放中の好青年三上は、だけど「改悛」しない。
三上が殺してしまった男は、自分で転倒し死んでしまったが、
実際は三上が殺したくてたまらない人間だった。残された周りの人間に
申し訳ないという気持ちが生まれても、あの男を殺さないという
選択肢は、三上には存在しえないと結論づいている。その理由を見ると、
読者であっても三上のような猟奇的な気分になり得そうな気もし、
またここまで続いていた論争の結論を、まんまとひっくり返す構図
ともなっていて感慨深かった。それにしても、終始ノンストップ。
最高潮に暗い話題の上に、ギャグを交えるわけにはいかないこの
縛りの多い法律の世界を、よくぞこんなに心に響く形で書いてくれました
と言う感じ。しかもデビュー作。この本が受賞しなくて、何がするのか。
それにしても作品が少ないのですよね……もっと読みたいなぁ。
一読の価値大いにあり。1月からトップテン入り間違いなしの本だな。

★★★★★*95

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2011年1月10日 (月)

■雑談:その言葉の裏側を

a flood of circleというバンドを知らない人にとっては、
とてもどうでもいい話だと思うので、スルーして下さい。
そう、a flood of circleというバンドを知らない人にとっては、
世の中そんなことあるんだね、くらいの重さの事柄でしかないのです。
だけど、どんなに小さな世界でも、その場所で誰かが必死になるのは、
生きていると言うことです。一人一人の人間の人生ですから。
誰かが欠け何かを思ってくれる人がたくさんいるだけ、
とても恵まれた人たちだと思います。もちろん、その恵まれた場所を
自分たちの手で勝ち取ってきたのだから、すごいことです。
わたしも何かを思った一人でした。

「音楽と人」に載っている佐々木亮介のインタビュー記事を読んだ。
とても腹が立った。

「俺とかナベちゃんがいいものを作れなかったから石井は
辞めちゃったんだと思ってほしい」――?

そんなことを言って誰が喜ぶと言うのだろう。冷静に考えて
一番最初に浮かぶのは、この言葉は本来の意味で受け取ると、
石井を傷つける言葉である、ということだった。
石井は何も残さなかったのか、という疑問。
そんなわけないだろう。
では、なぜ佐々木はこんなことを言ったのか。
自分が悪者になることによって、石井を周りの非難から全力で守ろう
としたから。石井は佐々木の言葉によっては傷つくが、
周りの非難からはまのがれることになる。佐々木はそれを選んだのだ。

「カッコいいと思えなかったから」「未来を描けなかったから」
佐々木の言葉には、どれもそのようなニュアンスが含まれている。
どんなことと比べてもこのバンドがカッコいいと思えたなら、
石井はこのバンドを取ったはずで、でもバンドを取らなかったのは、
そうは思わなかったからだ。だからバンドを作っていた俺たちが悪い。
佐々木は自分の中でそう整理したようだった。
まぁ、インタビューに本心を語ったかは知らないけど。

でも、そうした場合、その「俺たちのバンドがかっこよくなかったから」
という言葉は、ファンを無視しているともとれる。ファンは、
本人たちが遡って納得できないような作品に惹かれ、ファンになったのか?

佐々木の言葉は石井を守ることに費やされている。
周りをすべて敵にして、挙句自分を悪者にしたてあげる、
佐々木の必用なまでの優しさに、イライラした。

こんなことをして今までのファンは減るのではないだろうか。
インタビューを読んで第一に思ったのがそれだった。
ファンのことは何も考慮されていない言葉たち。
ついてくるならくればいい、ついてこれないなら来なくていいよ、
とどこか突き放したところがある。
みんな脱退について揺れている、ファンもファンで辛いのが分かる、
それを知っているから、突き放す。
様々な感情をいち早く自分の中で処理しきってしまって、
その場所から立ち去るかのような行動。
まるで転校生のようだ、と思った。
昔、観始めた頃から、彼のイメージはわたしの中では転校生だ。
もう新しい場所に行く準備を終えてしまったんだなと思った。
馴染みの顔がなくても、引き摺らない心を用意できてしまったんだと。
もしくは失くす悲しみを知っているから、自分から離れてゆく覚悟を。

このインタビューを読んで離れてしまう人はどれくらいいるのだろう。
一つ、佐々木はとても弱い人間だと言う事を、忘れてほしくない。
「弱い」というのは、語弊があるかもしれないが、佐々木は
「自分がこうすると相手はこう思うだろう」というのが、明確に分かる人だ。
分からない人なら、この場で「~してほしい」なんて言わない。
この「思ってほしい」というのは、本当は違うけどそう「思ってほしい」
という言葉である。これは彼のずるい部分でもあるのだけど。
あと、「言わないがための」嘘、というのもある。

だから、みなさんはこの佐々木の石井への優しさで固められた、
鋭利な刃物のようなこのインタビューに惑わされず、
一度ライブを真剣に観てからいろいろ考えてほしい。

わたしは石井さんが好きでした。今も好きですけど。笑
誰にも負けない自信があります。
だからこれからの未来を応援しています。
それと同時に、佐々木さんと渡邊さんの未来も応援しているわけで。
「ファン」ですから。
曽根さんもhisayoさんもよろしく頼みます。

と、いろいろ偉そうな事を書きましたが、
この件に関しては、もう何も書きません。

みんな頑張ってね、わたしも頑張りますよ。
いつもありがとうございます。

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a flood of circle ONE MAN LIVE
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※1.21~1.24 OFFICIAL SITE先行予約受付
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それにしても厳ついイベント名……
しくったらフルボッコだべな、頼むし。笑

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2011年1月 9日 (日)

「夏が僕を抱く」 豊島ミホ

夏が僕を抱く 夏が僕を抱く

著者:豊島 ミホ
販売元:祥伝社
Amazon.co.jpで詳細を確認する


久しぶりの豊島さん。2年半ぶりくらいですかね……時が経つのは早い
もので。そもそもこうして感想を書いているのも読んだ本を忘れない
ためなので、この場所はいい仕事してるな、と思います。まぁ、
書き忘れた本や、まぁいいか、とここにいない本もありますがね。笑

「ストロベリー・ホープ」
護が帰ってきたというニュースを持ってきたのは、クリーニング屋の
おじさんだった。成績が優秀だった彼は、東京に行ったが、
大学を中退し、専門学校へ入りなおしたらしい。遠回りをした挙句
こうしてまたこの場所に帰ってきたのだ。対するわたしは、
わたしは勤めている農協の上司と、不倫をしていた。しかし相手が高齢の
母親の介護について話し始めたころから、わたしは離れたのだった。
そうして昨日、その母親は自殺したらしいのだった。自分はひどい女だ
と思う。護の胸に顔を押しつけ涙を流した。

30代以上の方が読んだら、きっと「なんだこの軽くて薄い文章は」と、
眉をしかめるのではないだろうか。特に男性は尚更だろう。
今の若者がしゃべる、崩れた言葉。それがそのまま地の文に現れていて、
なんとも軽くて薄いのだ。わたしでさえもどうにかならないものかと思う。
ちゃらちゃらして、あまりいい印象のない文章は、しかしページを繰ると
その蟠りは消えてなくなる。いつの間にか、主人公の気持ちに同調し
その言葉たちに馴染んでしまうのだった。話し口調の言葉たちは、
その主人公たちを立体的に映し出し、まるで友人になったかのような
本当は誰にも相談できない惨めな部分を、そっと見せられているような、
近い親しみを感じることが出来る。高校生の話ばかり書いていた
豊島さんだったけど、この本に出てくる主人公は23歳くらいである。
豊島さんて何歳なんだっけなぁ、と調べてみたら28歳だった。
5年……自分で経験したことを、寝かせて感情を処理し、物語りに
するには、いい期間なのかもしれなかった。東京の大学に通い卒業、
そして執筆活動をして、疲れてしまった(本人曰く)豊島さんは、
確か秋田の実家に一時帰っていたはずだ。この本には、そうした都会と、
田舎のよいところがあわさっていて、「寝かせて感情を処理し」が、
とても上手くいっているように思った。煌びやかさに惹かれ頑張って
みたけど、本当の自分は冴えない穏やかさがやっぱり好きで、
それを心のどこかで求めてしまうのだ、と。田舎と東京の話に限らず、
不良や真面目な学生、との対比でも、その心境が伺える。頑張ってみても
結局わたしはわたしだと。土地柄に関しては、わたしも田舎者なので、
「東京に出る」ということがどんなことかを知っている。なにせ、
田舎の同級生の半数以上が、東京に行ったことさえないのだ。それを
考えると、自分がこうして東京にいることがとても大きなことのように
思える。何かしなくては、と思う。でも、いつしか田舎に戻る時がきても
そうか、こうした感情が得られるなら、疲れてもいいかもしれない、
と思えた本だった。久しぶりに豊島さん、いいな、と思ったかも。
久しぶりに読んだので、他の本も読むべしだな、と。

★★★★☆*87

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2011年1月 8日 (土)

「むかし僕が死んだ家」 東野圭吾

むかし僕が死んだ家 (講談社文庫) むかし僕が死んだ家 (講談社文庫)

著者:東野 圭吾
販売元:講談社
Amazon.co.jpで詳細を確認する


久しぶりに東野さん。なんだかとても東野圭吾が読みたい!と思い読んだ。
外れないがなかなか大当たりもしない東野圭吾。なんとも東野さん
らしい本だった。東野ステレオタイプな人物の会話。なんだかどうも
感情を理解できない部分があるような。しかしそこが安心感なのか

同窓会で再会した元恋人から、あるお願いをされた。失くしてしまった
昔の記憶を一緒に捜しに行って欲しいというのである。沙也加は、
小学生以前の記憶がまったくないと言うのだった。沙也加はすでに
別の男性と結婚しており、一児をもうけている。わたしは躊躇ったが、
彼女の悩みを聞くうちその誘いに乗ることにした。2人は車に乗り、
手がかりである山沿いの家へとやってきた。玄関は開かず、隣の納屋から
入ると奇妙なしかけのこの家からは、次々に謎が見つかり始める。
ここに住んでいたのは、高齢の夫婦と、晩年に出来た幼い息子の3人
のようだ。謎が解けるにつれ沙也加は次第に記憶を取り戻すのだが……。

いつも思うのだが、東野作品の人物の会話は、英会話の翻訳を聞いて
いるようだ。それが「ステレオ」なる単語を考えてしまう原因かも
しれない。ある意味いつでもそこにある「ステレオ」こそが、
こうしてまた読みたいと安心感を与えてくれる一つなのかもしれないけど。
とか、思ったりして。この本は登場人物が主に2人である。すべては
2人の会話だけで成り立っているのか、と思うととてもすごいことだ。
そして今回より一層「ステレオ」を強調している部分でもあった。
それにしてもせっかくぐるぐる面白かった謎が、うまく昇華されずに
もったいないな、と思ったのが一番だった。一体この家は何なのか?
誰が住んでいたのか?そもそも住んでいたのか?誰が殺されたのか?
誰が殺したのか?本当の父は誰なのか。前半部分でこの家は作り物である、
と薄々感じるのだが、ページの始めから8割までは、非常にもやもやして
楽しい。さて、面白い推理に期待!とわくわくし始めたところで
やってくる、唐突なよくわからない心情に、うーん……であった。
親が子どもを虐待して殺してしまいそうだ、という話で来たはずなのに、
子どもが親を殺して隠蔽し終わるのか。虐待をやめたいのにやめれない、
沙也加の悪い過去を葬り去るための「家」だったはずが、父親の
変質的な性行為が露になっただけで、沙也加がなぜ虐待にいたったのか
のせっかくの説明が立ち消えたように思う。同じ暴力の方が、説得力
あったのになぁ、むむむ。違う本も読んでみよう、そうしましょう。

★★★☆☆*86

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2011年1月 6日 (木)

「1950年のバックトス」 北村薫

1950年のバックトス (新潮文庫) 1950年のバックトス (新潮文庫)

著者:北村 薫
販売元:新潮社
Amazon.co.jpで詳細を確認する


北村さん久しぶり。お薦めされたので読んだのですが、「うーん」でした。
年が明けてから読んだ本すべてに「うーん」しか言っていないような気が
して、わたしはなんて残忍な奴だろうと思いました。もっともです。
でも「うーん」なんですよ。たぶんとても北村薫らしい本、なんですけど。

「1950年のバックトス」
小学三年生になった息子の翔太は、野球チームのレギュラーになった。
鮎子は野球のルールすらよく理解していなかったが、懸命に頑張る息子
のために試合についていき準備を手伝う。応援に来る親たちの
中には大きく分けて2種類いる。「殺せーっ!」などと力んで叫ぶタイプと、
息子がミスをするたびに「申し訳ありません、うちの息子が……」などと
謝り始めるタイプだ。しかし山城剣人くんは、そんな親たちの中でも
等しくアイドルだった。ルックスもよく、強い。息子と変わらない年の
剣人くんに皆ため息を付くのだった。そのある日、たまたま帰ってきた夫
の母親―翔太の祖母が野球の試合を観に来る事になった。野球などに
縁もなさそうな義母には、退屈になってしまうのではないか。そんな不安が
過ぎる中、予想に反して義母は野球のルールを詳しく喋り始め、
さらには剣人くんのプレイを凝視していたようなのだが……。

どれも北村薫。当たり前だけど、どれも北村薫。言いたいのはそれだけだ。
……と、ここで終わってしまっては感想でも何でもないので、なんでだか
よくわからないが「面白い!」と手放しで思えない微妙なもやもやについて
語りたいと思う。その原因は「どれも北村薫」である点だ。さっきも言った。
この本には23本の短編が詰まっている。主人公は女性だったり、男性だったり、
一人称だったり、三人称だったり、いろいろある。若い女だったり、
主婦だったり、おじさんだったり、いろいろある。しかし、だ。しかし、
そのどれもが北村薫なのである。当たり前じゃないか、書いてる人同じなんだ
から。そんなの知っている。でも、なんかこう、違うのである。主人公が
女であっても、男であっても、若くても老人でも、すべてその行動や仕草、
その人物が見る景色の描写などなどが、「北村薫」という一人の人間によって
統一されナレーションされているような居心地の悪さを感じるのだ。
例えるなら、操り人形が黒子の人間によって操られている様子。
作家の書く物語は、すべてその様な様子が当てはまると思うが、操り人形を
操っている黒子はみな覆面のはずである。操り方に癖があるにせよ、
操っている方の、キャラクターの個性を引き出すために黒子はいるのである。
そう黒子は覆面なのだ。なにせ黒子なのだから。でもこの本は操っているのは
黒子ではない、「北村薫」その人なのだった。覆面をしていないのである。
だからとても感情移入が出来ずに終わってしまうのだ。(特に短編というの
もあると思うけども)覆面覆面、と言っていると、覆面作家のアレみたいで、
なんだか嫌だが、なんだかこう、話はとてもいいし、もう少しで感動する!、
……のにイマイチ引き込まれないのがその原因のような気がするのだった。
そもそも「北村さんが手放しで大好き!」な方だったら、まったく問題ない
と思うのだが、わたしは「普通に好き」なので、物語で魅せられないと、
感動しないのだった。うーんである。……とりあえず覆面作家シリーズ
再読しようかな。

★★★☆☆*83

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2011年1月 5日 (水)

「切羽へ」 井上荒野

切羽へ 切羽へ

著者:井上 荒野
販売元:新潮社
Amazon.co.jpで詳細を確認する


おおお、これが直木賞か。ふーんそうか、という感じ。井上さんは
なんとなく、わたしの中では桜庭さんと同じカテゴリーの人なんですが、
でも桜庭さんよりはさっくりしてるイメージで実はまだこの本が3冊目。
で、これ直木賞。これって鍛錬の賜物的な功労賞でしたよね、違うのかな

島にいる子どもは、8人。学校も一つで、病院も一つ。ラーメン屋も
一つしかなければ、喫茶店だって一つしかない。そんな閉鎖的な
空間で生活を営む人たちはけれど、のびやかでのどかだ。
島にはすべてがある、けれどその詰め込まれた島の島たる部分は、
口では説明できず、やはり住んでみるしかないだろう。わたしは
小学校で養護の先生をしている。夫は画家で、2人でひっそりと過ごす
生活は、わたしのすべてである。終了式が済み、春を迎えると、
東京から一人の男性教師がやってきた。石和と言うその男は
無口でぞんざいで、愛想のかけらもない男だった。あまりいい印象では
なかった石和の存在は、しかしだんだんと嵩を増し始めるのだが……。

まるで絵画のよう。という感想をどこかで見た気がしたが、わたしは
どうも絵画のようには思えなかった。島での生活を坦々と描かれた物語。
「島」というものをどのようなものと捉えるか、というところに
まず重点が来そうだが、わたしは海のない県で育ったこともあり、
「島」というものにまったく免疫がないのだった。そのような状態で
「島」を思い浮かべると、どうしても「きっと美しいのだろう」という
思いが先に来る。もちろん天候が荒れれば凄惨な海を目の当たりにする
だろうし、地盤の弱い山だって崩れ落ちたりするのだろう。それに
高齢者ばかりが残ってしまうと言う現代の問題も、忘れたわけではない。
けれど、やはりのどかさや美しさを強く感じてしまうのだ。この本でも、
自然の美しさと炭鉱の暗闇をかけて、明暗を描き美しさを強調している
ように思う。その美しい「島」で坦々と語られるのは、何を隠そう
「不倫」である。島の純朴な子どもたちの笑顔と共に、共存する醜い
大人の愛憎劇。島の人たちは堂々と、しかし子どもには隠れセックスの
話をする。まるでそれは大人の楽しみであり、大人にはそれしか楽しみが
ないかのように。実際もそうなのかもしれない。「わたし」が語る島の
人間は、その素直な子どもたちも、いつしか醜い大人へと姿を変える
ことを喜んでいるようにさえ見える。間接的で、直接的。何もないのに、
すべてある。島はどうやら、そういうところのようだと思った。
直木賞にしては、だいぶ行間がすかすかした本だった。大作か?
と聞かれたら、別に……と首を傾げてしまいそうにも思う。しかし、
以前読んだ『ズームーデイズ』や『静子の日常』にもあったように、
作中に漂う不穏な空気が最大限に生かされた話であった。そのどろどろ
したのとは違う、もやもやしたのとも違う、ひっそりと扉の隙間から
流れ込み、そこに佇んでいるような、淀んだ空気の描き方が大変秀逸で、
これぞ井上荒野、なんだろうと納得した。つかみどころのない作品は、
また違う形を形成してその不穏さを届けてくれるのではとの期待もある。

★★★★☆*89

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■雑談:『Miss X DAY』a flood of circle(新譜)



『Miss X DAY』a flood of circle(新譜)先行PV
http://kc.kodansha.co.jp/airgear/special/pv02.html
エアギアとコラボ第二段。

魔女の類かも。
この歌詞2番だな。
何とも意味深な、ね。
プレゼントで呪いね。
そんな風に思われていたら泣いてしまうね。

果たして石井ちゃんのベースメロディと聴き分けることができるのか、
とかいう気持ちも過ぎりつつも(笑)いや、聴きわけられるんだけど。
ふっふ、ふっふ~のあたりいいね、CDだともっとクリアだろうな。
楽しみ。
ここの曽根さんのコーラス好き。笑
楽しみ。

応援してますよ。
ばしばしいっちゃってください。

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2011年1月 4日 (火)

「企画書は1行」 野地秩嘉

企画書は1行 (光文社新書) 企画書は1行 (光文社新書)

著者:野地 秩嘉
販売元:光文社
Amazon.co.jpで詳細を確認する


新年早々ビジネス書から突っ走ります。なんかアレですね、なんとも
やる気を奮い立たせようとして失敗した、そんな感じです。それに
してもビジネス書ってピンキリだと思う。書いている人は作家でも
なんでもないわけで。中身が充実していればよしとすべきか。

企画書は一行にまとめるに限る。理由は簡単だ。長々と書かれた長文を
読む相手は疲れるし、理解してもらうまでに時間を要する。
短い文の中に詰まったインパクトを相手に伝えることこそ重要であり、
また短い文章にそれだけの効果が含まれているということでもある。
ビジネスを成功に導いた功労者たちも企画書は簡潔にすべきだ、と
口を揃える。いまや当たり前となった商品や事業の、企画書を見てみよう。

本の中で紹介されているのは有名企業の社長や役員。みな日本人なら
誰でも知っているような商品や事業の火付け役となった人物たちである。
引用されている彼らの言葉は、「さすが」と思わせる魅力的な話ばかり。
さながらテレビ番組「ガイアの夜明け」を見ているような楽しさや、
なるほどと膝を打つ面白さがあった。しかし、残念なことに紹介人で
ある作者のナレーションが非常にお粗末である。この本のタイトルは
『企画書は一行』確かに「企画書」のみならず「ビジネス書のタイトル」
についても、短文であり、インパクトのある文章が人の目をひく、
という実際を感じることが出来る。だが、この本に書かれているのは、
「企画書は一行にすべきだ」ということではない。そんなこと微塵も
書かれていないのである。「確かに企画書は短くてわかりやすい、
シンプルさがいい」と功労者たちは語っているが、誰も『一行がいい』
なんて言っていないのである。言っているのは作者だけだ。
「企画書は、わかりやすいのがいい」例えば写真を使って、
相手に現実をリアルに知ってもらうのもいいだろう。商品はやはり
実際に使ってみるべきで、社員は自社製品を自分で着るべきだ。など。
様々なアイディア満載で、さすがヒット商品を生み出しただけあるな、
という努力の思考を目の当たりにし、とてもためになった。
したがって、功労者たちの意見はみな「企画書はわかりやすいのがいい」
「シンプルがいいし、シンプルにするにはアイディアが必要だ、
そのための努力は惜しまない」、とそのようにわたしには聞こえた。
極めつけ、作者の「おわりに」には、「読んでこられた方は理解された
だろう―(中略)企画書の一行とは内容のまとめではない」とある。
一番理解していないのは作者じゃないか? なんだかイライラする本だった。
取材に答えた方たちの話はとてもいいので、それを楽しむならいいかも。
みなさま作者の杜撰なタイトルに騙されませぬよう。
「ビジネス書のタイトル」は「企画書」ではない。

★★★☆☆*80

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2011年1月 3日 (月)

■雑談:明けてます、おめでとうございます

あけましておめでとうございます。

もう2011年か……年末感をまったく味わえぬまま正月を迎えました。
おかしいな、人生初・カウントダウンジャパンにまで行ったというのに。

三が日は、おせちからの昼寝、からの昼寝、からのおしるこ、からの昼寝、
と言うような感じで、牛になるべく精進しておりました。
少し太ったかも。

そうそう、去年のベスト本を選出するのを忘れていたので、
近々ゆっくり思い返そうと思います。

しかしその前に10月から感想書いてない本が山積みっていうね。
新年早々やる気でないくらいの量のね。
読まなかったことにしようかしら……笑

それにしても、今年の駅伝早稲田はすごかったな。
柏原君もすごかったけど。

今年も変わらずゆる~くいこうと思いますので、
本年もどうか、どうぞよろしくお願いします。
ゆる~くと言いながら、とりあえず去年よりはたくさん読みたいな。

今年の目標は、健康、転換、創作、持続、です。
欲張りすぎだべよ。

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2011年1月 1日 (土)

*小説('11~)

■「小説」カテゴリが死ぬほど重かったので、改良しました。
2011年1月1日以降から、読んだ本の一覧です。
2008年以前は、カテゴリー「*読了本」より選んでいただきご覧下さい。

----------------------------------------------
678 13.01.09 ★★★★☆*87 「清く! 正しく! 潔く! 2」 真中みこと
677 13.01.08 ★★★★☆*86 「清く! 正しく! 潔く! 1」 真中みこと
676 13.01.07 ★★☆☆☆*73 「残り全部バケーション」 伊坂幸太郎
675 13.01.06 ★★★★☆*87 「溺れる獣と甘い罠 1」 松崎真帆
674 13.01.05 ★★★★☆*88 「0能者ミナト〈5〉」 葉山透

673 12.12.16 ★★★★☆*89 「万能鑑定士Qの事件簿 Ⅲ」 松岡圭祐
672 12.12.11 ★★★★☆*89 「夜明けの街で」 東野圭吾
671 12.11.30 ★★★★☆*89 「吉里吉里人 上」 井上ひさし
670 12.11.30 ★★★★☆*88 「人生がときめく片づけの魔法2」 近藤麻理恵
669 12.11.30 ★★★★☆*84 「Presents」 角田光代
668 12.11.30 ★★★★★*96 「万能鑑定士Qの事件簿 Ⅱ」 松岡圭祐
667 12.11.30 ★★★★★*96 「万能鑑定士Qの事件簿 Ⅰ」 松岡圭祐
666 12.11.07 ★★★★★*96 「人生がときめく片づけの魔法」 近藤麻理恵
665 12.11.03 ★★★★☆*85 「探し物は恋なんです」 白石まみ
664 12.11.03 ★★★★☆*84 「はぴまり こんなバカンスアリですか」 高瀬ゆのか
663 12.11.03 ★★★★☆*84 「はぴまり こんなウェディングアリですか」 高瀬ゆのか
662 12.10.31 ★★★★☆*84 「ブラを捨て旅に出よう」 歩りえこ
661 12.10.19 ★★★☆☆*83 「9S ナインエス <1>」 葉山透
660 12.10.19 ★★★★☆*85 「君と一緒に生きよう」 森絵都
659 12.10.19 ★★★★★*90 「天切り松闇がたり 闇の花道」 浅田次郎
658 12.10.19 ★★☆☆☆*77 「月と雷」 角田光代
657 12.09.30 ★★★★☆*83 「脳には妙なクセがある」 池谷裕二
656 12.09.20 ★★★★☆*88 「ヘヴン」 川上未映子
655 12.09.09 ★★★★☆*87 「0能者ミナト〈4〉」 葉山透
654 12.09.08 ★★★★★*96 「六つの星星」 川上未映子
653 12.09.07 ★★★★★*93 「知と愛」 ヘッセ
652 12.09.06 ★★★★★*95 「0能者ミナト〈3〉」 葉山透
651 12.09.05 ★★★★★*95 「0能者ミナト〈2〉」 葉山透
650 12.09.04 ★★★★☆*87 「0能者ミナト」 葉山透
649 12.08.28 ★★★★☆*88 「岸辺の旅」 湯本香樹実
648 12.08.24 ★★☆☆☆*70 「愛がなんだ」 角田光代
647 12.07.01 ★★★★☆*87 「太陽は動かない」 吉田修一
646 12.06.12 ★★☆☆☆*70 「森に眠る魚」 角田光代
645 12.06.11 ★★★★☆*86 「これからはあるくのだ」 角田光代
644 12.06.10 ★★★★☆*88 「聞く力―心をひらく35のヒント」 阿川佐和子
643 12.06.07 ★★★★☆*86 「置かれた場所で咲きなさい」 渡辺和子
642 12.05.12 ★★★☆☆*83 「悲しき熱帯」 村上龍
641 12.05.06 ★★★★☆*89 「文鳥・夢十夜」 夏目漱石
640 12.05.02 ★★★★☆*88 「風の歌を聴け」 村上春樹
639 12.04.28 ★★★☆☆*83 「おめでとう」 川上弘美
638 12.04.27 ★★★★☆*87 「模倣犯1」 宮部みゆき
637 12.04.26 ★★★★☆*87 「しあわせのねだん」 角田光代
636 12.04.20 ★★★★☆*87 「憂鬱でなければ、仕事じゃない」 見城 徹,藤田 晋
635 12.04.13 ★★★☆☆*80 「舟を編む」 三浦しをん
634 12.04.02 ★★★★★*95 「シアター!2」 有川浩
633 12.04.01 ★★★★★*93 「シアター! 」 有川浩
632 12.03.30 ★★★★★*90 「猫弁」 大山淳子
631 12.03.27 ★★★★★*93 「ふじこさん」 大島真寿美
630 12.03.26 ★★★☆☆*87 「PK」 伊坂幸太郎
629 12.03.25 ★★★★☆*90 「桜の森の満開の下」 坂口安吾
628 12.03.24 ★★★★☆*90 「堕落論」 坂口安吾
627 12.03.23 ★★★★☆*90 「新聞・テレビはなぜ平気で「ウソ」をつくのか」 上杉隆
626 12.03.22 ★★★☆☆*80「虚空の逆マトリクス」 森博嗣
625 12.03.05 ★★★★☆*86 「孤独」 北野武
624 12.03.04 ★★★★★*95 「ダンス・ダンス・ダンス(下)」 村上春樹
623 12.03.03 ★★★★☆*90 「わたくし率 イン 歯ー、または世界」 川上未映子
622 12.02.27 ★★★★☆*90 「すこやかにおだやかにしなやかに」 谷川俊太郎
621 12.02.25 ★★★★★*95 「ダンス・ダンス・ダンス(上)」 村上春樹
620 12.02.08 ★★☆☆☆*72 「タンノイのエジンバラ」長嶋有
619 12.02.07 ★★★★☆*87 「キノの旅 Ⅹ」 時雨沢恵一
618 12.01.30 ★★★☆☆*85 「「おじさん」的思考」 内田樹
617 12.01.23 ★★★★☆*87 「キノの旅 Ⅸ」時雨沢恵一
616 12.01.22 ★★☆☆☆*75 「謎解きはディナーのあとで」 東川篤哉
615 12.01.16 ★★★★☆*86 「真夜中のパン屋さん」大沼紀子
615 12.01.12 ★★★★☆*89 「フリーター、家を買う。」 有川浩
614 12.01.11 ★★★☆☆*83 「彼女がその名を知らない鳥たち」 沼田まほかる
613 12.01.10 ★★★☆☆*83 「夜が運ばれてくるまでに」 時雨沢恵一
612 12.01.09 ★★★☆☆*85 「御手洗潔のダンス」 島田荘司
611 12.01.08 ★★★★☆*88 「猫鳴り」 沼田まほかる
610 12.01.07 ★★★☆☆*85 「ブギーポップ エンブリオ炎生」 上遠野浩平
609 12.01.05 ★★★★★*95 「ジェノサイド」 高野和明
608 11.11.27 ★★★☆☆*85 「あしたはうんと遠くへいこう」 角田光代
607 11.11.26 ★★★★☆*86 「かのこちゃんとマドレーヌ夫人」 万城目学
606 11.11.25 ★★★★★*88 「キノの旅 Ⅷ」 時雨沢恵一
605 11.11.24 ★★★★★*87 「乳と卵」 川上未映子
604 11.11.23 ★★★★☆*86 「ワイルド・ソウル 上」 垣根涼介
603 11.11.15 ★★★★☆*85 「ブレーメンのおんがくたい」 グリム童話
602 11.11.14 ★★★★☆*86 「異国の迷路」 坂東眞砂子
601 11.11.09 ★★★★☆*85 「生きる」 谷川俊太郎
600 11.11.07 ★★★★☆*86 「行人」 夏目漱石
599 11.11.06 ★★☆☆☆*65 「平成猿蟹合戦図」 吉田修一
598 11.10.31 ★★★☆☆*83 「看守眼」 横山秀夫
597 11.10.01 ★★★★☆*86 「斜陽」 太宰治 (再読)
596 11.09.04 ★★★★☆*86 「高円寺純情商店街」 ねじめ正一
595 11.09.01 ★★★★★*95 「三陸海岸大津波」 吉村昭
594 11.08.01 ★★★★★*95 「風にそよぐ墓標」 門田隆将
593 11.07.31 ★★★★☆*87 「でっちあげ」 福田ますみ
592 11.07.25 ★★★★☆*87 「津波と原発」 佐野眞一
591 11.07.24 ★★★☆☆*85 「そして二人だけになった」 森博嗣
590 11.07.09 ★★★☆☆*84 「苦役列車」 西村賢太
589 11.06.19 ★★★★☆*87 「羊をめぐる冒険 下」 村上春樹 (再読)
588 11.06.17 ★★★★★*95 「こころ」 夏目漱石 (再読)
587 11.06.06 ★★★★☆*86 「疲れすぎて眠れぬ夜のために」 内田樹
586 11.06.05 ★★★☆☆*83 「ストーリー・セラー」 有川浩
585 11.05.28 ★★★★★*90 「女に」 谷川俊太郎
584 11.05.11 ★★★★☆*89 「実験4号」 伊坂幸太郎、山下敦弘
583 11.05.09 ★★★★★*90 「シャガールと木の葉」 谷川俊太郎
582 11.05.08 ★★★★☆*87 「羊をめぐる冒険 上」 村上春樹 (再読)
581 11.05.07 ★★★★★*91 「吾輩は猫である」 夏目漱石
580 11.04.27 ★★☆☆☆*78 「夜をゆく飛行機」 角田光代
579 11.04.25 ★★★★☆*86 「どちらかが彼女を殺した」 東野圭吾
578 11.04.22 ★★★☆☆*84 「デュラララ!!」 成田良悟
577 11.04.21 ★★★☆☆*85 「螢川・泥の河」 宮本輝 (再読)
576 11.04.19 ★★★★☆*88 「ある微笑」 フランソワーズ・サガン
575 11.04.17 ★★★★☆*86 「阪急電車」 有川浩
574 11.04.15 ★★★★★*91 「下流志向」 内田樹
573 11.04.13 ★★★☆☆*82 「恋するように旅をして」 角田光代
572 11.04.10 ★★★☆☆*81 「太陽のパスタ、豆のスープ」 宮下奈都
571 11.04.05 ★★★★☆*86 「モルグ街の殺人・黄金虫」 エドガー・アラン ポー
570 11.04.03 ★★★★☆*86 「草枕」 夏目漱石
569 11.04.01 ★★★★☆*87 「これが私の優しさです」 谷川俊太郎
568 11.03.30 ★★★☆☆*83 「名探偵の掟」 東野圭吾
567 11.03.27 ★★★★☆*88 「坑夫」 夏目漱石
566 11.03.25 ★★★★☆*88 「そら頭はでかいです、世界が~」 川上未映子
565 11.03.23 ★★★★★*95 「私の個人主義」 夏目漱石
564 11.03.21 ★★★★☆*90 「彼岸過迄」 夏目漱石
563 11.03.20 ★★★☆☆*81 「桐島、部活やめるってよ」 朝井リョウ
562 11.03.19 ★★★★★*92 「はだか」 谷川俊太郎
561 11.03.16 ★★★★★*89 「ルパンの消息」 横山秀夫
560 11.03.15 ★★★☆☆*82 「ヒートアイランド」 垣根涼介
559 11.03.06 ★★★☆☆*83 「田舎の紳士服店のモデルの妻」 宮下奈都
558 11.03.05 ★★★★☆*86 「夜のミッキー・マウス」 谷川俊太郎
557 11.03.04 ★★★☆☆*85 「DZ」 小笠原慧
556 11.03.03 ★★★★☆*87 「荒地の恋」 ねじめ正一
555 11.02.28 ★★★★★*91 「借金取りの王子」 垣根涼介
554 11.02.27 ★★★★☆*87 「定義」 谷川俊太郎
553 11.02.23 ★★★★☆*86 「葛橋」 坂東眞砂子
552 11.02.20 ★★★★★*90 「くじけないで」 柴田トヨ
551 11.02.19 ★★★★☆*87 「戦友の恋」 大島真寿美
550 11.02.18 ★★★★★*94 「パレード」 吉田修一 (再読)
549 11.02.17 ★★☆☆☆*68 「リアルワールド」 桐野夏生
548 11.01.22 ★★★☆☆*83 「ハッピーエンドにさよならを」 歌野晶午
547 11.01.20 ★★★☆☆*85 「赤×ピンク」 桜庭一樹
546 11.01.19 ★★★★☆*89 「ぼくとネモ号と彼女たち」 角田光代
545 11.01.18 ★★★☆☆*86 「さまよう刃」 東野圭吾
544 11.01.17 ★★★★☆*87 「Rのつく月には気をつけよう」 石持浅海
543 11.01.15 ★★★★☆*86 「身代わり」 西澤保彦
542 11.01.12 ★★★★☆*86 「ほどけるとける」 大島真寿美
541 11.01.11 ★★★★★*95 「13階段」 高野和明
540 11.01.09 ★★★★☆*87 「夏が僕を抱く」 豊島ミホ
539 11.01.08 ★★★☆☆*86 「むかし僕が死んだ家」 東野圭吾
538 11.01.06 ★★★☆☆*83 「1950年のバックトス」 北村薫
537 11.01.05 ★★★★☆*89 「切羽へ」 井上荒野
536 11.01.04 ★★★☆☆*80 「企画書は1行」 野地秩嘉

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