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2010年7月 8日 (木)

「炎上する君」 西加奈子

炎上する君 炎上する君

著者:西 加奈子
販売元:角川書店(角川グループパブリッシング)
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西さん大変久しぶり。何だったか一冊途中放棄した本がいつしか
あったような気がしたのだけど……きちんと読んだのは三年前の
「あおい」ぶりでした。西さんは関西弁のイメージがあったけど、
この本はまったく関西弁でなかった。まぁそれ以前につまらなすぎた。

「空を待つ」
青梅街道を歩いている時、私は携帯電話を拾った。私のもっている
携帯電話と機種がまったく同じだったから何となく親近感を得たので、
強い罪悪感を覚えることもなく家に持ち帰った。その携帯電話の
待ちうけは、空の写真になっていた。すうっと絵の具を溶かした
ような水色だった。次の日、私は携帯電話の音で目を覚ました。
鳴っていたのは自分の携帯ではなく、昨日拾った方の携帯だった。
『おはよう! ちゃんと起きてますか。』
携帯を開くと「あっちゃん」という差出人から、メールが届いていた。
私は顔もしらない「あっちゃん」に返信を打ち返す。ちょっとした
出来心だったが、「あっちゃん」からのメールは毎日来るようになり……。

はぁ、随分の駄作です。申し訳ないけど、ちっとも面白くないです。
迷走丸出しで、もしや西さん病んでますね、の領域です。いい作品が
思いつかず、同姓の年の近い作家を羨み、考えすぎるあまりに
奇妙な癖のついた文体になり、ストーリーが生まれず、暴走。
ちょっと落ち着いてください、ですよ。西さんの味はこんなところには
ないのです。このままの奇天烈さ狙いで行くと、古川さんのように
なりかねない……。いや、古川さんはむしろその境地で地位を確立
しているけど、「あおい」とかアンソロジーで読んだ限りで、
そのような味を持っているとは感じなかったし、この本もこの通り、
大変詰まらない。どうしたんでしょうか。案が浮かばないのに、
書かなきゃいけないからかな。ちょっと作家って大変ねとか、
しみじみ思ってしまって、やりきれない気持ちで読み終えました。
これ1冊目に読んだら、強烈すぎて読者がついてこないと思います。
頑張って?なのかな。少し休んで、なのか? 元の西さんに
戻り更なる活躍されることを期待しています。

★☆☆☆☆*50

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