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2010年6月15日 (火)

「天地明察」 冲方丁

天地明察 天地明察

著者:冲方 丁
販売元:角川書店(角川グループパブリッシング)
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本屋大賞だそうで。巷で大人気の本屋大賞ですが、毎度まったくの
ノーチェックで申し訳ない限りです。会社のお姉さんに薦められて
読んでみました。なるほど確かにうけた理由が分かる本でした、
とても面白かったです。いよいよ世の中はライトノベルの時代かしらん。

江戸四代将軍家綱の時代、一人の男が数奇な指名を受けた。
名は渋川春海。春海は幕府に仕える碁打ちであったが、
何よりも数学が大好きであった。仕事である碁を打つ傍ら、
数学塾の難問を解こうと試みるほどである。そんな春海に、
ある日幕府から声が掛かった。任務は極秘。月の高さを観測し、
全国を廻ると言う。それらのデータを元に、現在狂ってしまった
暦の改暦を行うと言うのだが……。

あらすじ微妙ですね……すみません。というかもう読んだの2ヶ月
くらい前なもので、感想がだいぶ曖昧です。読んだら早く書くべき
ですねぇやはり生の声、と言うべき思いは、その場でしか得られ
ないように思います。と書きながらも感想書きますけれど。
全体的には「時代物ライトノベル」な感じ。そう思って読んでいたら、
作者はライトノベル作家で、初の時代物を書いた、とのことだったので、
なるほど、と思いました。ライトノベル、と言っても、そんなに
スカスカしているわけではなくて、なんというか、キャラクターが
立っているところに、ライトノベル感を感じました。雰囲気で言うと、
ちょっと固めの「ピースメーカー」かな。まぁ新撰組ではないですけど。
最近あまりウケない時代物ですが、というか本自体があまり世間に
ウケていないような気もするのですけれども、そんな中でこの本に
人気が集まったのは、「手っ取り早く楽しみたい」という現代の
若者の習性に合致したのか知らん、と思います。キャラクターが
立っているということは、主要なキャラクターがすでに確立されていて、
それ以外のキャラクターを覚える必要はない。歴史物を本格派の人が
書くと、余談や与太話がだらだらと続き、本編がまったく進まない、
ということになる。一人の人物を描く時、すべての経歴を伝えなく
ては、そのよさが伝わらないのではないか、と考えがちだけれども、
それは違うのではないかな、とこの本を読んで思いました。中盤で
気付きましたが(遅い?)この晴海とい人物は、実在する人物です。
脚色された物語にこそ生きるキャラクター性を感じた本でした。
気軽に時代物を! 是非。

★★★★☆*88

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