« 「きのうの神さま」 西川美和 | トップページ | 2/18a flood of circle@池下CLUB UPSET『PARADOX PARADE』 »

2010年2月17日 (水)

「悪人」 吉田修一

悪人(下) (朝日文庫) 悪人(下) (朝日文庫)

著者:吉田 修一
販売元:朝日新聞出版
Amazon.co.jpで詳細を確認する


するすると頭に入ってきて、だけど素直に出て行くわけではない
吉田さんの文章。頭の中でぐるぐると、いろんな人間が文句をいい、
世の中を嘆き、ときには衝突して、愛し合いながら去ってゆく。
なぁ、これのどこか悪いんだよ、と尋ねられても答えは決まっている。

福岡市と佐賀市を結ぶ国道263号線。そこに跨る三瀬峠には、
霊的な噂が耐えない。都市までは遠く、明かりの乏しいその道では、
どんなに車のスピードを上げたとしても、提灯を片手にこわごわと
夜道を歩いているような気分になる。実際に霊をみたという証言も多く、
薄気味悪さが漂うのだった。二〇〇一年十二月十日、その三瀬峠で
石橋佳乃の死体が見つかった。首を絞められ殺された挙句、谷底に
突き落とされていたのだった。保険外交員であった彼女は、
その前日の夜、誰かと待ち合わせをしていた。周りの友人たちはそう
証言し、それは以前バーで知り合った増尾圭吾ではないか、とされた。
増尾圭吾は以前行方不明である。友人の話から、佳乃は他にも、
出会い系サイトで知り合った男とデートを繰り返していたらしいのだが……。

文庫版になって2冊になった。なってみると、ちょっと不思議な感じ。
実は単行本を3冊を持っているのだが、何度も単行本を開いたので、
この一つの話が二つに分かれるのか、と思うと、違和感があるのである。
東野さんの『白夜行』とか、ブロックみたいな厚さをしているが、
あれはきっとご本人の希望なんだろうな……とか考えたり。
だって、700Pとか尋常じゃないページ数だった気がするし。まぁ、
そんなことはさておき、だいぶ久しぶりの再読は、また違った思いを
抱いた。それにしても吉田さんの本は本当に不思議で、読むたびに、
違う感情を持つ。それはきっと吉田さんの人物の描き方に、特徴が
あるからではないかと思った。吉田さんは主人公に語らせないのである。
主人公を語るのは、すべて周りにいる人間ばかり。今回の主人公は
祐一だが、その祐一が自らの心情を語るシーンはほとんどない。
思い返し、振り返って見ても、育ての親である祖母の話や、
一緒に逃げていた光代の言葉ばかりが思い出される。
祐一はいいやつやっちゃ。いやでも、暗かばい。頼りにされとる。
だが、同時に思い出す光景もある。佳乃と待ち合わせしたパーキングの
トイレですれ違った増尾圭吾との一幕だ。あのシーンは何とも
グロテスクで、いきなり現実を押し付けられたような、ひやりとした
感覚を得た。その言葉は本当に祐一が言った言葉なのか?
人間にはいろいろな面があると思う。母親に見せる一面もあれば、
友人に見せる一面もある。恋人に見せる一面も、ただ一度だけ会った
人間の一面も。けれどもそのすべての「一面」を合わせたところで、
その一人の人物が出来上がるわけではないのである。目の前の人間を
見ているはずなのに、なぜか鏡写しで見ているような、歪な印象。
だけど人間は一人では形成されず、周りの人間により変化、影響されて
いくものである。最後に首を絞めた祐一は……という問いが、
読む人間により何度も生まれるだろうが、本当のところは、
わからないのである。けれども、吉田さんは、わざとなのだ、
と示している。文章全体で、祐一を守っている。そう感じた再読だった。
映画化か……うまく行くといいんだけどなぁ。どう考えても、
主人公は妻夫木くんではないのだが、検討を祈る。

★★★★★*95

------------------------------------------------------------------
(2010/02/08)

悪人(上) (朝日文庫) 悪人(上) (朝日文庫)

著者:吉田 修一
販売元:朝日新聞出版
Amazon.co.jpで詳細を確認する

蠢いている。吉田修一の本を読むと、いつもそう思う。確か川上弘美の
「パレード」を読んだとき、本を閉じても登場人物が生きているように
思える、と書いた記憶があるのだが、吉田修一は違う。蠢いているのだ。
登場人物たちが、好き勝手に喋り、しかし、不意に一斉に睨まれるような。

福岡市と佐賀市を結ぶ国道263号線。そこに跨る三瀬峠には、
霊的な噂が耐えない。都市までは遠く、明かりの乏しいその道では、
どんなに車のスピードを上げたとしても、提灯を片手にこわごわと
夜道を歩いているような気分になる。実際に霊をみたという証言も多く、
薄気味悪さが漂うのだった。二〇〇一年十二月十日、その三瀬峠で
石橋佳乃の死体が見つかった。首を絞められ殺された挙句、谷底に
突き落とされていたのだった。保険外交員であった彼女は、
その前日の夜、誰かと待ち合わせをしていた。周りの友人たちはそう
証言し、それは以前バーで知り合った増尾圭吾ではないか、とされた。
増尾圭吾は以前行方不明である。友人の話から、佳乃は他にも、
出会い系サイトで知り合った男とデートを繰り返していたらしいのだが……。

再読。吉田修一の小説はいつもあらすじを書くのが難しい。なぜか。
それはストーリーから造られているのではないから、ではなかろうか。
勿論、物語はある。だけど、その物語に登場する人間一人一人にもまた、
物語があるのだ。それはまるで現実の世界を切り取ったみたいに、
誰が主人公で、という枠組みはなく、誰でも主人公になりえる描写が
なされているからだろう。でもくど過ぎない。適度な筆致で進められる
文章に、読んでいるこちらはいつの間にか吸い込まれているのだ。
あれ、この人、前から知っていたんじゃなかったっけ? と錯覚する時
みたいに、あたかも自分がその小説の中の住人であったかのように、
思えてくる。不思議な感覚を味わうことが出来る。後半の方に、
「真実を真実と告げるのが、こんなに難しいと思わなかった。
これならば、嘘をつくほうがよほど簡単だと林は思った。」
という文章があるのだが、それを顕著に感じられる本だと思った。
どこかの雑誌だったかに、現代のプロレタリア文学、と書かれていたが、
なるほど、上手く言い表しているのではないか、と思う。
プロレタリア、なんて硬い事を言うと、ふとすると蟹工船なんかを
思い浮かべてしまうが、現代ではどうだろうか、と比較した時、
まさに清水祐一のような姿が思い浮んでしまう。清水祐一は土木工である。
両親がおらず、閉鎖的な街に住んでいる。本人の性格もあるだろうが、
極めて暗い人間であり、消極的で異性に声をかけることもできない。
だから、金を払えば話をしてくれたり、性処理をしてくれる、
ヘルスや、出会い系サイトに逃げ場を求めるのだ。
これは昔のパンパンとやらと変わらないのではないだろうか。
裏を返せば、これは世の中が生み出した現代の「負の若い人間」
とも言える像ではないだろうか。夢のない世間と周りの湿った環境に
挟まれ、苛立ち、なのか、ストレス、なのか、鬱憤、なのか、
言葉では現せない感情たちが、静かに、静かに積もって行く。
読んで損はない。軽く今風な文章で、しかしそうでなくては語れない
今がある。携帯小説が流行るような軽い現代には、この文章がとても
合っている。昔を求めるのもいい。でも今は今でしか描けない。
下巻が楽しみ。

★★★★★*95

------------------------------------------------------------------
*過去の感想文(2007/4/18)

悪人 悪人

著者:吉田 修一
販売元:朝日新聞社出版局
Amazon.co.jpで詳細を確認する

最高でした。まさに吉田さんの真骨頂。
これは読むしかない、読み始めたら止まらなくなって、
いつの間にか「悪人」に同感してしまう自分がいるのです。
泣けるサスペンス。ここまで人物描写が素晴らしい殺人事件はそうないですよ。

出会いサイトで出会う男女。
彼らは希望もなく、必要とされるわけでもなく、
ただ生き続けているだけの現実の自分から逃げようと、
携帯電話で無意味なメールを送り合う。
そうして出会った、ある意味軽薄な欲望が殺人事件へと発展した。
人を笑う者、笑われる者、加害者になる者、被害者になる者。
果たして誰が正しく、誰が「悪人」であるのか、
事件の下では人間の醜く、それでいて純粋な欲望が絡み合って広がってゆく。

正直、この話のキーとなる殺人事件が起きた時、
殺された女・佳乃の事を思い、思わず泣きそうになりました。
凄い事です。サスペンスで死んでゆく人間なんて、
最初の頃にさっと出てきて死んで、大抵の場合それで終わりです。
そして残された者の苦悩と、犯人の追跡が始まるはず・・・。
しかし、この話では初めの方で犯人が判ってしまいます。
最後の方で、「貴方が犯人ですね?」と言うようなサスペンスを、
根本から覆し、塗り替えてくれるような作品でした。
その思いの重い事この上なし。
人を笑う者、笑われる者、加害者になる者、被害者になる者。
登場人物の全ての人間の心情に、思わず足を止め耳を傾けたくなりました。
何故殺したのか、そこはこの話ではあまり重要ではありません。
犯人が確定し、殺した理由も重要ではない、それ以外の部分、
まさに殺した人間が、殺された親が、疑われた人間が、殺人犯を愛した女が、
一体どんな事を考え、その思いがどう交差して、そしてどう消えてゆくのか。
その情景を怖ろしくリアルに、生身の人間が、
この一つの事件を起こしてしまったと言う事実と過程が正直に描かれています。
この本は最後まで「悪人」が誰なのかはっきりと書かれていません。
でも、読めば全てが分かるはず。
私は最後に祐一が光代の首を絞めたのは、
「自分が加害者にならなくては、今後光代が傷つくから」と思ったからだ、
としか考えられませんでした。なのに、その思いは語られる事なく、
二人は永遠の別れを迎えてしまう。苦しくて切ないのに、
光代の言葉を聞いていると、もしかしたら少しくらいは殺す気があったのかも
と気持ちが揺れてしまい、その不確かさが、
他では味わう事の出来ない何ともいえない後味を残してくれました。
決して楽しい話ではありません。だけど読み終わった時のやり切れなさや、
誰もの心に「悪人」は潜んでいるのだと、気づかせてくれる作品です。
ちょっと官能シーンも多かった?かも。笑
お薦めです。

★★★★★*97

|

« 「きのうの神さま」 西川美和 | トップページ | 2/18a flood of circle@池下CLUB UPSET『PARADOX PARADE』 »

コメント

はじめまして。
TBさせていただいたのですが、間違えて2つも送信してしまいまして…すいません。どっちかひとつ削除してください。

最近買った本『悪人』『うりずん』『家日和』まで一緒で、なんだか親近感をかってに感じてしまいました(^m^

投稿: すもも | 2007年4月20日 (金) 18:45

>すももさん

こんばんわ!コメント&TBどうもありがとうございます^^*
TB修正しておきました、お気になさらず♪

コメントも残さずすみません;
吉田さんがお好きなようだったので、思わずTBさせて頂きました。
「悪人」「うりずん」「家日和」どれもよかったですよねぇ。
今年はなかなか当たりな本を読んでおります。

またお邪魔させてください!

投稿: るい | 2007年4月21日 (土) 22:23

読みました!
引き込まれて、ほぼ一気読みでしたよ~。

私も祐一が光代の首を絞めたのは自分が加害者になるためだと
思いました。でも、肝心の光代がそのことに気付いていないって
いうのが何とも言えず切なかった。。。

トラバさせてね。

投稿: れおぽん | 2007年6月10日 (日) 01:13

トラバ またエラーでダメでした。がっくり。

投稿: れおぽん | 2007年6月10日 (日) 01:16

>れおぽんさん

こんにちわ!コメントどうもありがとうございました^^*
TB出来なかったようで;
すみません、何だか調子が悪い時がたびたびあるようで。涙
お暇な時にまたチャレンジしてみて下さい。お手数お掛けします。

「悪人」読まれたそうで!
よかったですよねぇ!!私も読み終わった瞬間に、
「これは誰かにお薦めしなくては!」と思いました。笑

そうそう、あの考えさせられるラストが良かったですよね。
祐一は絶対にわざと首をしめたんだと私も思います。
肝心の光代が気づかない、というのが逆に「悪」というものが、
どんなに曖昧で、身勝手になすりつけられるものなのだと、
より強調しているようにも見えますね。でも切ない!!
良い一作でした。これは代表作になると思いますね吉田さんの。

早くも次回作が気になり始めました。

投稿: るい | 2007年6月11日 (月) 14:33

こんばんは。るいさん。
誰が悪人で、誰がそうでないのか?
誰にもわからない、決められない切ない事実が、この本にはたくさん詰まっていました。読んでいて、心が痛かったです。
殺人とまではいいませんが、このような心の動きって日常生活の中でもちらほら見受けられますよね。
そういう部分と重ねてしまい、更に辛くなってしまいました。
読み応え抜群でしたよね。
次作も楽しみです!

投稿: ゆう | 2007年6月22日 (金) 20:03

>ゆうさん

こんばんわ。コメント&TBどうもありがとうございます^^*

ノンフィクションな雰囲気が漂うドラマがとてもよかったですね!
人がどこかで持っている「殺気」というか「カッとなった」、
という行動の結果が、どれだけ虚しいか、と考えさせられました。
誰もが持っている気持ちだから、どうしても祐一のみかたをしてしまうし、
かといって、殺人は許してはいけないと言う壁。
その倫理道徳というか、因果応報というか、の根本に問いかける、
手の届かない歯がゆさを感じてしまいますね。

ラストはとてもよい問題提起になっていますよね。
何だか吉田さんはこの本で何かを切り開いた気がします。
勿論ご自身もですが、世の中のサスペンス本に対してって感じですね。
下手な二時間ドラマをみるより、人間ドラマが面白いし、
読んだ後に読み手に考えさせる力が三割り増しになって帰ってきた気がします。
この本までには、「パレード」があり「東京湾景」があり……
と考えていくと、ファンとしてはとても感慨深いですね。
次回作も楽しみ!ですね。

投稿: るい | 2007年6月22日 (金) 22:32

TBさせていただきました

著者が並々ならぬ覚悟でこの作品に取り組み、できる限りの力を注いだという熱意が伝わってくるような本でした。

投稿: タウム | 2007年11月15日 (木) 19:12

>タウムさん

初めまして、こんにちわ!
遅くなってしまい申し訳ないです。
コメントどうもありがとうございます^^*

どうやらTBが上手くいっていないようなので、
お暇な時にもう一度チャレンジしてみて頂けると嬉しいです。

そうですねぇ、この本は凄いです。
吉田さんの本は大体順々に読んでいっていましたが、
この本は他の本と比べものにならないくらい秀逸でしたね。
私は粗探ししながらいつも読んでいますが(笑)どこにも非がなく、
全霊を捧げた事がひしひしと伝わってきました。

この次に書くものは大変そうですね。
これを超えなくてはいけないという観念があるかもしれません。
まぁどちらにしても楽しみな事には変わりがないですけれども。

投稿: るい | 2007年11月21日 (水) 16:11

私は初・吉田修一でしたが、
この作品、静かなインパクトがありました。

>ここまで人物描写が素晴らしい殺人事件はそうないですよ。

ですね~。ずっしりと存在感を感じましたよ。

私も、最後はるいさんと同じように感じました。
でも、光代は違う祐一を感じることで、これからを歩いていける。
どちらが祐一の気持ちに近いのか、それは分からないけれど、
「認識世界は感じたいと思っているように感じられる」…ってことを思いました。

吉田修一、ぼちぼちと読んでいこうかな。
まずは『東京湾景』かしらん♪

投稿: そら | 2007年12月19日 (水) 14:53

>そらさん
静かなインパクト…!
まさにそんな感じですね。

>「認識世界は感じたいと思っているように感じられる」…ってことを思いました。

確かにそうですねぇ、祐一は人を殺してしまったんですからね。
そして問題なのは祐一は人を殺した=「悪人」
というレッテルを貼られてしまうことでしょう。
そうすると「あの人は人を殺したらしいよ」と聞いただけで、
「あぁそう言えば、前からそんなところあったよねぇ」
とか「悪人」という言葉に付いている悪いイメージを、
受け継いでしまう事でしょう。
どんなに柄が悪くて嫌味なやつでも、人を殺さない限り「悪人」ではない。
でも吉田さんのこの小説を読んでいると、
そんな状況に「待った」をかけたくなる、とそう言うことだと思います。
まぁそれは読者に限ってですが。
この物語の登場人物として存在していたとしたら、
それはやっぱり自分の思いが先行する認識になるんでしょうね。

是非「東京湾景」読んでみてくださいね^^*

投稿: るい | 2007年12月20日 (木) 10:28

るいさん、こんにちは。
るいさんの感想はとっても奥が深いですね~。
私が感じるのは「切なさ」だけでした。情けないですが…。犯人は分かっていたのに、読んでいるうちに「自分が勝手に彼を犯人と思い込んでいただけ」のような気がしていました。

今週「柔らかな頬」を読んで、気持ちが沈んでしまって、
気分を変えたくて徹夜して「悪人」を読んだのですが、
なんだかまた落ち込んでしまいました。
カラフルを最後に読めばよかったです。

投稿: fumika | 2008年1月19日 (土) 11:59

>fumikaさん

こんにちわ~^^*
コメントどうもありがとうございます。

奥が深いですか…どうもありがとうございます。
この本は何だか、本について考える、
と言うよりも感じるといった方が良さそうでしたよね。

そう、それで「自分が勝手に彼を犯人と思い込んでいただけ」
みたいな気分に私もなりました。
主人公を、「犯人に仕立て上げてる」、
と言うような不思議な感じのする本でした。

他の登場人物の悪意はたくさん書かれているのに、
悪意を持たない主人公が、なぜか犯人になってしまう、
と言うもどかしいような気持ちになりました。

あはは、そうですね「柔らかな頬」→「悪人」
ときたらヘビーですねぇ。
では「カラフル」の森絵都の「DIVE!!」をお薦めしておきます。
爽快な気分になれます。近々映画化ですよ~。

投稿: るい | 2008年1月22日 (火) 11:48

こんばんは。
「DIVE」は今週末に借りる予定です。あと、「風に舞いあがるビニールシート」でちょっと気分を引き締めようと思っています。
5冊借りるので、今月はまた忙しくなりそうです。

投稿: fumika | 2008年1月22日 (火) 22:01

>fumikaさん

こんにちわ~「DIVE!!」はいいですよ!
私の読書に拍車をかけてくれた本の中の一つです。

「風邪に舞い上がるビニールシート」は、
「カラフル」なんかの児童書向けの森さんのイメージで読むと、
かなり文章が堅苦しく感じると思います。
いや、それくらいしないと直木賞は取れないよ、
っていうことでしょうけどねぇ。
でも短編集なので、さらりと読めるとは思います。

五冊楽しんでください^^*
良かったものがあったら、是非教えてください。

投稿: るい | 2008年1月23日 (水) 09:58

おすすめいただきありがとうございました。
良かったです。
それは、人の人生を奪ういいわけにはならないが、
土木作業員は、母をそして愛する人を、無償の愛で罪の意識から救おうとした。
弱弱しい、さびしい、悲しい、苦しいって感じが
後半は、暖かい、美しいって情景に変わっていく感じがしました。

投稿: しぐ | 2009年5月 4日 (月) 12:03

>しぐさん

よかったそうで、お薦めした甲斐がありました^^
吉田さんの小説は、いつの間にか肌に温度を感じているようで、
好きなんですよね。なんていうか、主人公の息遣いすら
聞こえてくる気がする、そんな感じです。
この小説もそうですけど、何度か読むとまた違った感想を
抱ける作家さんです。また後で読んでみると、さらにいいかも。
私もそろそろ再読したくなってきました!

投稿: るい | 2009年9月17日 (木) 18:02

こんばんは♪
コメントありがとうございました!

これ、昨年末に読みました!
るいさんのレビューで評価高かったのを覚えていて
気になっていた小説だったので、文庫化を機に。
(ブログにはレビュー書いてませんが・・・)

ある意味、すごい究極の純愛小説だなぁ、と・・・。
後半はもう、読みながらボロボロ泣いてしまいました。

映画化も決まったようですね。
イメージはちょっと違うけど・・・^^;;

「パレード」の映画も、観られたんですね。
私は見逃してしまったので、DVDで見ようと思います!

投稿: miyukichi | 2010年3月18日 (木) 00:03

>miyukichiさん

復活おめでとうございます!
わたしもちょくちょく覗いて心待ちにしておりました。

『悪人』は吉田修一作品の中で
たぶん一番評価されてる作品ではないかと思います。
(わたしは一番好きか、と聞かれたら悩むところですが、笑)
最近になって吉田さんの作品がたくさんメディアで
見れるようになって、とても嬉しいです。

そうそう、純愛小説ですよね。吉田さんの純愛、いいですよね。
わたしもそこから入った口です。
ホモな話も多々ありますが、どの話も純愛なのです。
『東京湾景』なんかも、お薦めですよ。

妻夫木くんは、……。
まったくイメージと違うんですけど(涙)
どうなったのか、見届けたい気持ちがあります。

『パレード』はよかったですよ。
ちょっと半信半疑でしたけど、考えていたよりははるかによかったです。
でも原作を読んでいないと、わからないのかなぁ、
という不安がありますけれども。
ぜひDVDで見て見てくださいね!

投稿: るい | 2010年3月18日 (木) 18:25

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)




トラックバック

この記事のトラックバックURL:
http://app.f.cocolog-nifty.com/t/trackback/126354/6139386

この記事へのトラックバック一覧です: 「悪人」 吉田修一:

» 悪人 [ぱんだな生活♪読書日記・たまに素日記]
『悪人』 吉田修一 朝日新聞社 を、読みました。 ☆more以降には、ネタばれアリです☆ [続きを読む]

受信: 2007年4月20日 (金) 18:29

» 悪人 吉田修一 [かみさまの贈りもの~読書日記~]
福岡県と佐賀県の県境にある三瀬峠で起こった殺人事件をモチーフに、事件の真相と犯人逮捕に至るまでの全貌を克明に描いた長編。 犯人が最初からわかっているという、いわゆる倒叙法により話は展開、犯人からその友人、被害者の家族に至るまでの心理描写がとにかく絶妙で...... [続きを読む]

受信: 2007年6月22日 (金) 20:00

» 吉田修一の「悪人」を読む! [とんとん・にっき]
吉田修一の本は、「熱帯魚」とか「最後の息子」、等々、そのうち暇ができたら読もうと、ブックオフで購入したものが何冊かあります。でも、まあ、この「悪人」を読んでしまったので、今のところは「読むのは、しばらくはまあいいか!」と思っています。不確かな記憶な... [続きを読む]

受信: 2007年6月28日 (木) 18:44

« 「きのうの神さま」 西川美和 | トップページ | 2/18a flood of circle@池下CLUB UPSET『PARADOX PARADE』 »