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2010年2月

2010年2月28日 (日)

「夫婦茶碗」 町田康

夫婦茶碗 (新潮文庫) 夫婦茶碗 (新潮文庫)

著者:町田 康
販売元:新潮社
Amazon.co.jpで詳細を確認する


何だかだいぶ前にお薦めされて読み、放置されていたのだが、
改めてもう一度読んでみた。面白いねぇ、このセンス大好きだわ、
とか思いながら、喫茶店でむふむふ笑いながら読了。町田さん最近姿を
見ないなと思っていたけど、一昨年くらいまでは本を出しているようで。

「夫婦茶碗」
金がない。そんなこたぁわかってるのだが、働くのも面倒なので
わたしは黙ってソファーに座っている。何か一言でも発しよう
ものなら、隣にいる妻と不毛な問答が繰り広げられるのが経験的に
察知せらるるからである。というのは、「おまえさん、いったい
どうするつもりだい」「どうするったってしょうがねえじゃねえか、
まあ、なんとかならぁな」「じゃあ、なんとかおしよ」
なんて具合で、つまり、かのような問答を百年続けたところで、
得るところは無であって、それならいっそ黙っておいた方がよいのだ。
しかし、とうとう金はないのである。家族円満にくらすためにも
わたしは金を工面しようと、塗装工の職を得るのだが……。

短編2編収録。「夫婦茶碗」の方が面白かった。何より美点は、
この文章である。明治の、まるで太宰治を思わせる、だらり、とした
文章の中に、ここまで詰め込むか、と感心するユーモアなセンス。
テンポよく転がるように文字が進み、主人公の滑稽さに、思わず
笑ってしまうほどだった。漫画で笑うならまだいいが、小説で笑って
いるのは結構恥ずかしいものである。と、言いつつ、堪えることが
できずに、カフェオレを飲みながら、喫茶店でにやにや笑ってしまった。
さっき調べてみたら、色々文学賞をそう舐めしているようで、驚いた。
確かに、現代の人間で、このような崩れた文章を書ける人はそういない。
上質な小説が生まれ、積み重なるうちに、いいものだけが選りすぐられ、
受け継がれて、ちょっと変わった形式や、文章の個性といったものが、
なくなってきているように思う。あ、これは、と思っても、誰か
昔の作家の真似事のような雰囲気であったりして、新しさは感じない。
それを考えると、この町田さんの文章は、他にみないユーモアさ、
「古めかしい新しさ」というような、絶妙なセンスを感じたのだった。
一つの欠点は、これも太宰治のように、「言いたいことは唯一つ」
という命題である。主人公が変わっただけで、生まれ育ちや境遇が
似通っている。同じような起伏で挫折し、同じような上昇を見せる。
と言ったような「似たような話」をたくさん書くという人に分類
されがちな作風であった。ストーリーを生み出す、というよりも、
その中で生まれる感情の方の描き方が上手いというような。
まぁこの本しかちゃんと読んでいないので、定かではないけれども。
他の本もぼちぼち探ってみようと思います。

★★★★☆*87

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2/28a flood of circle@十三ファンダンゴ『PARADOX PARADE』

201002281654000
2/28a flood of circle@十三ファンダンゴ『PARADOX PARADE』

■セットリスト

※ワンマンなのでツアー終了後、載せます。
(いや、正確に覚えているかどうか怪しいんですけどもね)

一番どこがよかったか、と聞かれれば、十三!と答えてしまいそう。
振り返ればどの場所でもいい演奏があり、心に残るシーンがありました。
けれども、全体がしっくりくるというか、まとまっているというか、
熱いというか、鳥肌が立ったというか、それは大阪でした。

博多のところにも書いたけれども、やってきたライブたちが、
欠けたり歪んだりすることなく折り重なって重厚さを増して、
ページの端がピシリと揃うようなキレが生まれた、そんな感じ。

ファンダンゴはステージがかなり低いし、柵がない。
男性ファンが多いので(背が高いのはしかたない!)、
大入りだと相当視界が悪いライブハウス。

今回もSOLD OUTだったので、まんまと見えませんでした。
あぁ…見えん、と思ったけれども、
それよりも聞こえてくる演奏がよすぎて、どうでもよくなりました。
それとあと大阪はお客さんも熱いので、かなりいい感じ。
あの石井さんが「スベってないみたい!?」な、奇跡的なMCでした。
レスポンスが速いだけではないのですよ石井さん……笑。

ステージとフロアの間に柵がないので、押された
お客さんがステージに雪崩れ込みそうになっていて、大変でした。
「みんな気をつけてね。ケガとかしないように」と佐々木さん。
「みんな楽しむのはいいけどさ、他の人のことも考えてあげようよ。
せっかく楽しんでるんだから、ケガとかしたらみんな嫌でしょ、
俺たちも嫌だし、だから、そこはちゃんと気をつけようよ」と渡辺さん。
「みんなケガしないように気をつけてね、マジで。
俺はなんにもしてあげられないから」と石井さん。
おおお、言いなれないぎこちない注意の言葉。
しかしこころがこもってるね。
そうそう、ほどよく観たいんだよねぇ、と。

あああ、楽しかったので、MC忘れてしまった、残念。
何しゃべってましたかね……。

石井さんが「がんばれ石井!」とお客さんに呼ばれて、
「人間、普通がいいんだよ、普通がさ」と言っていましたね。
何のときだったか……。

あとアンコール前に「アンコールありがとうございます」
と石井さんが言わないことについて、
「あーやだやだ、やなやつだなー石井」と奥村さんがいい、
「俺、そういうアンコールが当たり前、みたいなバンドマン嫌い」
と渡辺さんが言って石井さんが「えー言ったって俺」と反論。

実際、言っていない(笑)

佐々木さんが「いや言ってないでしょ」と冷静につっこみ、
不満げな石井さんが「アンコールありがとうございます」
と駄目押しの一言を加え三方向にお辞儀。

いろいろ、忘れてしまうくらい、いいライブでした。
ぎゅっと凝縮された楽しさと一緒に、とても印象に残っている。
ふとすると、とあるその日の一場面を思い出したりして、
あらら、妄想癖、と思いつつ本日も頑張れますね。

さてさて次は早いもので、ツアーファイナル!
みなさま3/5は恵比寿LIQUID ROOMへ!!
同じライブは、2度とありません、お見逃しなく。
http://www.liquidroom.net/schedule/20100305/512/

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2010年2月26日 (金)

2/26a flood of circle、DOES@天神graf『PARADOX PARADE』

201002261841000
2/26a flood of circle、DOES@天神graf『PARADOX PARADE』

■セットリスト(a flood of circle)
(まったくもって自信がありませんがどっかにシーガルが)

 Forest Walker
 博士の異常な愛情
 Ghost
 Paradox
 Thunderbolt
 シーガル
 春の嵐
 水の泡
 噂の火
 Buffalo Dance
 泥水のメロディー
 プシケ
 Flashlight & Flashback
 世界は君のもの

END

 月に吠える
 象のブルース

初graf。スピーカーの音が小さい、とか思ってしまったのは、
わたしの耳が壊れている証拠かもしれません。

●ドーズ
ワタルさんは広島でテレキャスを持ち替えていましたが、
今回は持ち替えませんでした。何曲か違ったようです。
博多は出身地だそうで、九州平日なのに満員御礼な
ぎゅうぎゅうステージ。暑いな、博多!

2年ほど前に観た時、『明日は来るのか』あたりが、
パワープッシュされているころで、
この曲とてもよく覚えてるんですよね。(広島でもやっていました)
え、こんな歌詞、と思いつつも、一度聞いたら頭に残ってしまうこの曲。
「つまんなーい なんとなくつまらないよ」

まるっと貫禄の演奏。対バンが落ちなく
惹き立って見えるのは、そのバンドもすごいっていうこと。
一体みなさんおいくつなんでしょう? うーん、年齢不詳です。
30前くらいかしら。

楽しい対バンでした、ありがとうございます。

●フラッド
ツアーの最初の頃に見えた小さなブレみたいなものが、
なくなってきたように思う。やってきたライブたちが、
欠けたり歪んだりすることなく折り重なって重厚さを増して、
ページの端がピシリと揃うようなキレ、そんな感じ。

特に最初の数曲は、ステージに上がった時の「始まる」
という緊張感と合間って、相当、かなり、しびれる演奏になってきた。
仙台の「始まる」わくわく感ではない何かが、彼らを濃厚に包んでいて、
鳴り始めた瞬間に、わっと音に飲まれるような
ここちいい感覚を味わうことができる。

※アンコール前のMC

石井さんだけTシャツの紹介のため一人出てきて格好つける。

石井さん「見て、この、しましま!
(中略・わすれました)
このTシャツはネットで買えるようになってます。
ネット開いてワンクリックするだけで買えるんで、
皆さんぜひ買ってください。(後略・わすれました)」

後ろを振り返る石井さん。
しかし、メンバーは誰も来ない。

石井さん「……みんな来ないねー……(心細そう)
あ、じゃあみんなで名前呼んであげてください。
俺が「佐々木ー」って言うんで、後に続いて呼ぶ感じで……
じゃあ、いきますよ、ささ……き……」

石井さんが佐々木さんの名前を呼びかけたところで2人とも入場。

渡辺さん「アンコールありがとうございまーす」

佐々木さん「アンコールありがとうございます」

石井さん「え、え、ちょっと……っていうかタイミング悪すぎじゃね?」

佐々木さん「うん、いや、そこにいたからすげぇ聞こえたし」

石井さん「今せっかくお客さんと一体化して呼ぼうとしてたのにさ」

渡辺さん「誰も石井となんか一体化したくねーよ」

な、フラッドでした。
一体化……(笑)
こんなMCですが、演奏は今までになく充実中。
楽しみです。ありがとう。

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2010年2月25日 (木)

2/25a flood of circle、DOES@広島ナミキジャンクション『PARADOX PARADE』

201002251835000
2/25a flood of circle、DOES@広島ナミキジャンクション『PARADOX PARADE』

■セットリスト(a flood of circle)
(まったくもって自信がありませんがどっかにシーガルが)

 Forest Walker
 博士の異常な愛情
 Ghost
 Paradox
 Thunderbolt
 シーガル
 春の嵐
 水の泡
 噂の火
 Buffalo Dance
 泥水のメロディー
 プシケ
 Flashlight & Flashback
 世界は君のもの

END

 月に吠える
 象のブルース

初ナミキジャンクションでした。
気合いを入れて行って参りました。
遠いんですもの……。

今回は対バンがDOESだし!というのが強かったのもあり。
DOES、2年ぶりくらいだったかも……。
前に観たときよりもかなり好印象でした。彼らもいい音楽奏でます。

新曲が少年ジャンプ『銀魂』の劇場版主題歌に決定しております。
曲名は「バクチ・ダンサー」だ、そうで。すごい名前だ(笑)
気になる方はぜひチェックしてください。
http://wwws.warnerbros.co.jp/gintama/

DOESが始まる前からやたら室内が暑くて、嫌な予感がしていたのだが、
ライブが始まり案の定猛烈な暑さに変わった。
DOESファンさんノリがよい!場がほかほかにあったまってました。

●フラッド

広島は石井さんの演奏がよすぎて、困りました。
いつもベースの音しか拾わないのに、
よりベースの音しか拾いませんでした。
『噂の火』の入り前アレンジがとても好きです。
ぎゅぃーんと破壊系の音が、石井さんは他にないので、
より際立つと言うか、なんというか。
広島は全体的にも、そしてこのアレンジもとてもよくて、
旅の始まりに、来てよかったなぁと思いました。

そういえば、そもそも、
わたしが破壊系の音が好きなのかもしれないですがね……。
つばきの『真夜中3時の商店街』の前しかり。
THE NOVEMBERSしかり。

それにしても『春の嵐』の渡辺さんが猛烈に格好よくて、
恋しそうでした(笑)いえ、冗談です。
しかし、最近本当自信のついたドラムで格好いいです。

※どこかのMC
(いつにも増して曖昧な感じですが……)

佐々木さん「DOESは僕が大学生の時にデビューしたバンドで、
そのころまだ僕たちはバンドをやっていなかったんですが、
DOESを見たときに、すげーバンドがきたな、ってすごく
気になっていたんです。(中略・わすれました)
だからこうして一緒にライブができてすごく光栄っていうか、
本当に嬉しいです。ありがとうございます。

この間Quipの対談も一緒にやらさせていただいたんですが、
よく僕とワタルさんは似ていると言われるので……」

お客さん多数「似てるー」

佐々木さん「そんなに似てますかね?」

お客さん多数「そっくりー」

佐々木さん「あはは、そこまで言われると思わなかったな。
楽屋でもすごく仲良くさせていただいて、本当に嬉しいです。
そうだ石井、仲良くさせてもらってる話しでも」

石井さん「そうだねー
俺とヤスさん、あ、ヤスさんもベースなんですけど、
俺もヤス、で、ヤスさんもヤスだから、ヤスヤスって感じで、
仲良くさせてもらってます」

お客さん「……(たぶん石井さんの下の名前が
「ヤスタカ」だということをほとんどの人が分かっていない)」

石井さん「はいはいはい!そうなるよね(突然逆ギレ)
そうなると思ってたよ。見てよ、この空気、はいはいはいはい」

渡辺さん「逆ギレかよ、おい。この空気っていうか、
今のは石井の説明が足りないと思うよ」

石井さん「はいはいはい、もうどうでもいーよ」

佐々木さん「ここまでMCでキレた石井はじめて見たよ(笑)」

石井さん「だってさー、もうさー、暑くって
体中の毛穴から汗が流れ出てるしさ、どうでもいいよ」

渡辺さん「いや、どうでもいいっていうのはDOESに失礼っていうか。
なんか他にないのかよ、面白いこと」

石井さん「……どうせ3回目(キレること)はつまんないしね!」

な、フラッドでした。
下もかなり暑かったから、弾いてる方はもっと暑かったでしょうね。
ゲームのセーブデータが消えたら、
こんなもんじゃないだろうな、とか笑いを堪えた石井MCでした。

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2010年2月23日 (火)

■雑談:放棄中、すみません……

こんにちわ、生きております。
いろいろ放棄しておりました……すみません。
なんだかいろいろうだうだ考えていたら、こんなことに。

一年に一回くらい、本すらも放り投げて、
呆けてしまう時期があるんですが、今がそれかもしれません。
と、言いつつ、すぐ復活しますけどね。
ただ文字が頭に入ってこないとき、絶望的な気分になりますね。
このままの状態が続いたら、と考えてしまい。
そんなことは、まずないんですけれども。

さてさて、面白い本を見つけて、
早く生活リズムをとりもどさなくては……。
リハビリ的な軽いお薦め本募集中。

近々、

・2/18a flood of circle@池下CLUB UPSET
・「悪人 下」 吉田修一
・「東京奇譚集」 村上春樹
・【映画】パレード

あたりを、近々更新しようと思います。
パレードよかったですよ、ぜひ皆さん観て下さい。
詳しい感想は、またあとで。

いつも来てくださり、どうもありがとうございます。
コメントもありがとうございます!後ほど返しますね。

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2010年2月21日 (日)

【映画】パレード

20100221
待っていました。以前吉田さんのサイン会に行った際、
「間違いなく今までの映像化の中で一番いい、期待しててください」
とおっしゃっていたので、それはそれは期待しておりました。
そのとおり、今までの映像化の中で、一番良かったです。

(小説のあらすじより)
ひょんな事から始まったヘンテコな四人の生活は、まるで密入国者。
芸能人の彼氏を待ち続ける琴美に、酒豪で売れない絵師・未来、
やる気のない大学生・良介に、寝言の奇妙なサラリーマン・直輝。
そして一人傍観しいるような、男娼・サトルの登場。
適度な馴れ合いと適度な詮索で、微妙な愛情や友情が生まれても、
結局のところ、お互いの事を本当はよく知らない。
この2LDKのマンションでは、皆、それぞれ仮面を被っているようで、
笑い声が響くその空間は、誰か違う五人が生活しているようだ。

「俺だけが酷く恨まれているように感じた」
と藤原竜也に最後に一言呟いてほしかったのだが、
流れ的には「そうではない」という感じになっていた。原作の
直輝メインで語られる章では、その言葉が生きていたんだけど。
これまでの3人と同じように進んでいるはずの章だが、なぜか周りの
人間がよそよそしい感じがする。ねぇ直輝君どうしたらいい?と自分の
相談をしながらも、直輝の話を聞いてくれることはない。だんだんに
その鬱憤がたまり直輝は狂い始めるのだが、その狂ってゆく様子を見て
それを認識しながらも放っておかれているような、ひどくヒヤリとした
感情を感じることができる。「俺だけが酷く恨まれているように感じた」
と、そしてこの言葉がとてもよく映えるのである。しかし、この映画では、
その狂い始める原因というのがはっきり描かれておらず、(いや、
原作でもさしてはっきり描かれてはいないのだが文章だからのちのちに
伝わってくるものがあるが、映像ではそれがないという点で)元々
直輝が人を殺したがる人間だった、みたいな風に映っていたように
感じた。事実が知らされる最後で、原作とは違った「え?!」と言う
驚きを感じたのではないだろうか。まぁわたしは原作を何度も
読んでしまっているので、素直な感想は出ないが、原作と同じ感情を
得られるラストか?と言われたら、違う、とただ驚くだけだ、とそんな
感想を持った。文句を続けたけれど、行定監督に、この豪華キャスト。
よくないわけがないのである。一見楽しそうなルームシェアの生活に
見えかくれするダークな空気。みなそれに気づきつつも、見ないふりを
する。ここにいたいから、と微笑み歪んでゆく「なにか」を止めよう
ともしない。人物では特に藤原君はすごかった。別に顔が好き
とか、タイプであるとか、まったくないのだが、やはり彼は凄い、と
素直に思った。そこに「直輝」がいるのである。一人のキャラクターを
作るという点で、ブレがなく、まるで「その人」に成りきっている。
(それが原作の「直輝」であるかは別として)
今回もデスノートの時と同じ、キレものの若い男役であったのもよく、
まさに適役だと思った。サトル役の林君もよかったな。今までは、
「セリフ喋ってます」みたいなぎこちない演技が多かったが、
今回は一皮むけたような、とてもいい「サトル」に見えた。また出番が
増えそうで楽しみである。観て損はしないな。是非、観てください。
みなさまもぜひ吉田ワールドに。一度入ると戻れませんよ。
あのみんなが最後に見せる表情、たまりません。

★★★★☆*88

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2010年2月18日 (木)

2/18a flood of circle@池下CLUB UPSET『PARADOX PARADE』

201002181845000
(矢印すごい目立ってる。笑)
2/18a flood of circle@池下CLUB UPSET『PARADOX PARADE』

■セットリスト

ワンマンなのでツアー終了後、載せます。

そうそう、フラッドの初ワンマンだったのです。
なんだか観る前からうきうきそわそわ。

ワンマンだ!、という嬉しさと、
ワンマンだ!、という緊張に満たされたステージでした。

最初の2、3曲がここ最近で一番よい演奏に感じました。
なんていうのか、音が絡まっている、というか。
4人の音がそれぞれ吸着力が増して、渦を巻いているような。
緊張のぴりぴりした感じもまたとてもよく絡まっていて、
きりりとしまった、いい演奏でした。

いつも同じ曲を聴いているな、と思いながらも、
ハッとさせられる瞬間っていうのがあるんですよね。
それをいつまでも忘れられない、ともし火みたいに、
ときおりハッと思い出すこともできる。
その天文学的なわずかな偶然と瞬間を求めてしまう。
もちろん、自分自身の中で、ですけどもね。
その偶然も、瞬間も。
同じステージも他人が観たら、そんなことは感じないかもしれない。
そう思うと、人間は面白いな、とか考えてしまう。

なんだかMCをあまりしゃべらなかったかも。
楽しかったので、あまりよく覚えていない。
最後にアンコール前にいつもどおり
石井さんのTシャツショー(?)があり、そのくらいかな。

いやはや、今回はまったくひどい扱いでした(笑)
可愛そうなので、例の部分は書かないことにしましょう。

※アンコール前

佐々木さん「このTシャツ買ってくれたって人」

お客さん「買ったー」(何人か手を上げたようだ)

石井さん「え、どれくらいいるの、これ買ってくれた人ー」

お客さん(何人か手を上げたようだ)

石井さん「よし、買ってくれた人には後でキスしてやるよ!」

佐々木さん「えー……」

渡辺さん「石井……(驚きのあまり呆然)お前も大人になったな」

石井さん「(言ってしまってからちょっと照れている)」

渡辺さん「っていうかホントにキスすんの? どうやって?」

石井さん「え……(ポーズをしようとする?が照れている)」

渡辺さん「絶対石井ダメだよ、キスしてくださーいって来たら、
お前の方が照れちゃって出きないでしょ」

石井さん「……」

渡辺さん「っていうか、石井のキスって○○○の味がしそう」

石井さん「え、○○○?って○○○ってこと?」

渡辺さん「そうだよ絶対○○○の味するって」

石井さん「……○○○……(ショックを受けているらしい)」

佐々木さん「……ってなわけで、○○○な
ア、フラッドオブサークルなわけですが……」

石井さん「あ、亮介も○○○なんだ!」

佐々木さん「……」

渡辺さん「亮介と俺は違うって、お前だけだよ」

石井さん「え、じゃあ亮介は……」

佐々木さん「もうめんどくせーよ!」

な、フラッドでした。
○○○……。
衝撃はあの場にいた人だけで十分です、
佐々木さんの素が一瞬垣間見えました(笑)

次も楽しんでくださいまし!

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2010年2月17日 (水)

「悪人」 吉田修一

悪人(下) (朝日文庫) 悪人(下) (朝日文庫)

著者:吉田 修一
販売元:朝日新聞出版
Amazon.co.jpで詳細を確認する


するすると頭に入ってきて、だけど素直に出て行くわけではない
吉田さんの文章。頭の中でぐるぐると、いろんな人間が文句をいい、
世の中を嘆き、ときには衝突して、愛し合いながら去ってゆく。
なぁ、これのどこか悪いんだよ、と尋ねられても答えは決まっている。

福岡市と佐賀市を結ぶ国道263号線。そこに跨る三瀬峠には、
霊的な噂が耐えない。都市までは遠く、明かりの乏しいその道では、
どんなに車のスピードを上げたとしても、提灯を片手にこわごわと
夜道を歩いているような気分になる。実際に霊をみたという証言も多く、
薄気味悪さが漂うのだった。二〇〇一年十二月十日、その三瀬峠で
石橋佳乃の死体が見つかった。首を絞められ殺された挙句、谷底に
突き落とされていたのだった。保険外交員であった彼女は、
その前日の夜、誰かと待ち合わせをしていた。周りの友人たちはそう
証言し、それは以前バーで知り合った増尾圭吾ではないか、とされた。
増尾圭吾は以前行方不明である。友人の話から、佳乃は他にも、
出会い系サイトで知り合った男とデートを繰り返していたらしいのだが……。

文庫版になって2冊になった。なってみると、ちょっと不思議な感じ。
実は単行本を3冊を持っているのだが、何度も単行本を開いたので、
この一つの話が二つに分かれるのか、と思うと、違和感があるのである。
東野さんの『白夜行』とか、ブロックみたいな厚さをしているが、
あれはきっとご本人の希望なんだろうな……とか考えたり。
だって、700Pとか尋常じゃないページ数だった気がするし。まぁ、
そんなことはさておき、だいぶ久しぶりの再読は、また違った思いを
抱いた。それにしても吉田さんの本は本当に不思議で、読むたびに、
違う感情を持つ。それはきっと吉田さんの人物の描き方に、特徴が
あるからではないかと思った。吉田さんは主人公に語らせないのである。
主人公を語るのは、すべて周りにいる人間ばかり。今回の主人公は
祐一だが、その祐一が自らの心情を語るシーンはほとんどない。
思い返し、振り返って見ても、育ての親である祖母の話や、
一緒に逃げていた光代の言葉ばかりが思い出される。
祐一はいいやつやっちゃ。いやでも、暗かばい。頼りにされとる。
だが、同時に思い出す光景もある。佳乃と待ち合わせしたパーキングの
トイレですれ違った増尾圭吾との一幕だ。あのシーンは何とも
グロテスクで、いきなり現実を押し付けられたような、ひやりとした
感覚を得た。その言葉は本当に祐一が言った言葉なのか?
人間にはいろいろな面があると思う。母親に見せる一面もあれば、
友人に見せる一面もある。恋人に見せる一面も、ただ一度だけ会った
人間の一面も。けれどもそのすべての「一面」を合わせたところで、
その一人の人物が出来上がるわけではないのである。目の前の人間を
見ているはずなのに、なぜか鏡写しで見ているような、歪な印象。
だけど人間は一人では形成されず、周りの人間により変化、影響されて
いくものである。最後に首を絞めた祐一は……という問いが、
読む人間により何度も生まれるだろうが、本当のところは、
わからないのである。けれども、吉田さんは、わざとなのだ、
と示している。文章全体で、祐一を守っている。そう感じた再読だった。
映画化か……うまく行くといいんだけどなぁ。どう考えても、
主人公は妻夫木くんではないのだが、検討を祈る。

★★★★★*95

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(2010/02/08)

悪人(上) (朝日文庫) 悪人(上) (朝日文庫)

著者:吉田 修一
販売元:朝日新聞出版
Amazon.co.jpで詳細を確認する

蠢いている。吉田修一の本を読むと、いつもそう思う。確か川上弘美の
「パレード」を読んだとき、本を閉じても登場人物が生きているように
思える、と書いた記憶があるのだが、吉田修一は違う。蠢いているのだ。
登場人物たちが、好き勝手に喋り、しかし、不意に一斉に睨まれるような。

福岡市と佐賀市を結ぶ国道263号線。そこに跨る三瀬峠には、
霊的な噂が耐えない。都市までは遠く、明かりの乏しいその道では、
どんなに車のスピードを上げたとしても、提灯を片手にこわごわと
夜道を歩いているような気分になる。実際に霊をみたという証言も多く、
薄気味悪さが漂うのだった。二〇〇一年十二月十日、その三瀬峠で
石橋佳乃の死体が見つかった。首を絞められ殺された挙句、谷底に
突き落とされていたのだった。保険外交員であった彼女は、
その前日の夜、誰かと待ち合わせをしていた。周りの友人たちはそう
証言し、それは以前バーで知り合った増尾圭吾ではないか、とされた。
増尾圭吾は以前行方不明である。友人の話から、佳乃は他にも、
出会い系サイトで知り合った男とデートを繰り返していたらしいのだが……。

再読。吉田修一の小説はいつもあらすじを書くのが難しい。なぜか。
それはストーリーから造られているのではないから、ではなかろうか。
勿論、物語はある。だけど、その物語に登場する人間一人一人にもまた、
物語があるのだ。それはまるで現実の世界を切り取ったみたいに、
誰が主人公で、という枠組みはなく、誰でも主人公になりえる描写が
なされているからだろう。でもくど過ぎない。適度な筆致で進められる
文章に、読んでいるこちらはいつの間にか吸い込まれているのだ。
あれ、この人、前から知っていたんじゃなかったっけ? と錯覚する時
みたいに、あたかも自分がその小説の中の住人であったかのように、
思えてくる。不思議な感覚を味わうことが出来る。後半の方に、
「真実を真実と告げるのが、こんなに難しいと思わなかった。
これならば、嘘をつくほうがよほど簡単だと林は思った。」
という文章があるのだが、それを顕著に感じられる本だと思った。
どこかの雑誌だったかに、現代のプロレタリア文学、と書かれていたが、
なるほど、上手く言い表しているのではないか、と思う。
プロレタリア、なんて硬い事を言うと、ふとすると蟹工船なんかを
思い浮かべてしまうが、現代ではどうだろうか、と比較した時、
まさに清水祐一のような姿が思い浮んでしまう。清水祐一は土木工である。
両親がおらず、閉鎖的な街に住んでいる。本人の性格もあるだろうが、
極めて暗い人間であり、消極的で異性に声をかけることもできない。
だから、金を払えば話をしてくれたり、性処理をしてくれる、
ヘルスや、出会い系サイトに逃げ場を求めるのだ。
これは昔のパンパンとやらと変わらないのではないだろうか。
裏を返せば、これは世の中が生み出した現代の「負の若い人間」
とも言える像ではないだろうか。夢のない世間と周りの湿った環境に
挟まれ、苛立ち、なのか、ストレス、なのか、鬱憤、なのか、
言葉では現せない感情たちが、静かに、静かに積もって行く。
読んで損はない。軽く今風な文章で、しかしそうでなくては語れない
今がある。携帯小説が流行るような軽い現代には、この文章がとても
合っている。昔を求めるのもいい。でも今は今でしか描けない。
下巻が楽しみ。

★★★★★*95

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*過去の感想文(2007/4/18)

悪人 悪人

著者:吉田 修一
販売元:朝日新聞社出版局
Amazon.co.jpで詳細を確認する

最高でした。まさに吉田さんの真骨頂。
これは読むしかない、読み始めたら止まらなくなって、
いつの間にか「悪人」に同感してしまう自分がいるのです。
泣けるサスペンス。ここまで人物描写が素晴らしい殺人事件はそうないですよ。

出会いサイトで出会う男女。
彼らは希望もなく、必要とされるわけでもなく、
ただ生き続けているだけの現実の自分から逃げようと、
携帯電話で無意味なメールを送り合う。
そうして出会った、ある意味軽薄な欲望が殺人事件へと発展した。
人を笑う者、笑われる者、加害者になる者、被害者になる者。
果たして誰が正しく、誰が「悪人」であるのか、
事件の下では人間の醜く、それでいて純粋な欲望が絡み合って広がってゆく。

正直、この話のキーとなる殺人事件が起きた時、
殺された女・佳乃の事を思い、思わず泣きそうになりました。
凄い事です。サスペンスで死んでゆく人間なんて、
最初の頃にさっと出てきて死んで、大抵の場合それで終わりです。
そして残された者の苦悩と、犯人の追跡が始まるはず・・・。
しかし、この話では初めの方で犯人が判ってしまいます。
最後の方で、「貴方が犯人ですね?」と言うようなサスペンスを、
根本から覆し、塗り替えてくれるような作品でした。
その思いの重い事この上なし。
人を笑う者、笑われる者、加害者になる者、被害者になる者。
登場人物の全ての人間の心情に、思わず足を止め耳を傾けたくなりました。
何故殺したのか、そこはこの話ではあまり重要ではありません。
犯人が確定し、殺した理由も重要ではない、それ以外の部分、
まさに殺した人間が、殺された親が、疑われた人間が、殺人犯を愛した女が、
一体どんな事を考え、その思いがどう交差して、そしてどう消えてゆくのか。
その情景を怖ろしくリアルに、生身の人間が、
この一つの事件を起こしてしまったと言う事実と過程が正直に描かれています。
この本は最後まで「悪人」が誰なのかはっきりと書かれていません。
でも、読めば全てが分かるはず。
私は最後に祐一が光代の首を絞めたのは、
「自分が加害者にならなくては、今後光代が傷つくから」と思ったからだ、
としか考えられませんでした。なのに、その思いは語られる事なく、
二人は永遠の別れを迎えてしまう。苦しくて切ないのに、
光代の言葉を聞いていると、もしかしたら少しくらいは殺す気があったのかも
と気持ちが揺れてしまい、その不確かさが、
他では味わう事の出来ない何ともいえない後味を残してくれました。
決して楽しい話ではありません。だけど読み終わった時のやり切れなさや、
誰もの心に「悪人」は潜んでいるのだと、気づかせてくれる作品です。
ちょっと官能シーンも多かった?かも。笑
お薦めです。

★★★★★*97

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2010年2月14日 (日)

「きのうの神さま」 西川美和

きのうの神さま きのうの神さま

著者:西川 美和
販売元:ポプラ社
Amazon.co.jpで詳細を確認する


映画『ディア・ドクター』の原作かと思いきや、違います。短編が数編
入っており、『ディア・ドクター』という名の話もありますが、
どれも原作ではありませんでした。物語はすべて過疎地域における、
陰鬱な人間のしがらみや、人を助ける医者と言うものについて、です。

「ディア・ドクター」
兄は父の事を太陽だと思っていた。兄が幼い頃、医者であった父は、
尋ねられるがままに、医療の経験を語って聞かせた。大学で教鞭を
とっていただけあり、語り始めれば経験と論理的な迫力ある話になる。
兄は益々父を慕って、いつしか自分も医者になろうと考えるように
なったようだった。医学部を受けようと受験勉強をする兄は、
まるでラブレターを書いている少女のようだった。僕や母には内緒、
もちろん父にも隠し、勉強していたのである。ただ一度、兄は父に
告白をしたことがある。自分も医者になりたいのだ、ということを、
もじもじと父に伝えたのであった。しかし父はそれに賛成をしなかった。
以来医者を諦め、平凡な大学生活を過ごした兄は、転がるようにして、
転落する人生を送っているように見えた。今は医療機器を扱う仕事を、
地域に一人しか医者がいないような場所でしているらしい。
父が倒れた。兄は、父を見舞いにやってくるのだろうか。

『ゆれる』をとてもいいな、と思って読んだのだが、この本は、
そうでもなかった。確かに才能があるのは重々承知しているの
だけども、長編を書くにあたってあった気合いらしきものが、
少し薄れているようにも思える。いや、そもそもこういう作風なのかも
しれないのだけれど。たぶん西川さん自体が、この本が2冊目のよう
なので、物語を書くのにこなれていないような、文章のちぐはぐさが
あったような気がする。『ゆれる』のときは、それがいいアクセント
になって心地よかったのだが、この本はただ長いだけの一文、
みたいな感じに思えて、読みづらさのほうが目立ったように思った。
今時の若者が語るような、だらり、とした文章で語られる、
陰のある物語たち。今回は、過疎が進み、人間のしがらみに縛られた、
閉塞感について重きを置かれて書かれていた。何か不祥がおきると、
次の日には村全体に伝わっているというような、まとわりつく感じ。
出て行こうとするものを、のけ者のように扱う冷たい眼差し。
入って来るものを阻害するような、ぎこちないよそよそしさ。
など、それらを含んだ、医療についての物語である。
小さな町医者のもつ苦悩や、そうなるまでの決意など、
とても現実味があり、深く取材を行ったというだけあって、
軽いテンポの割りに、奥行きのある話になっているな、と思った。
映画『ディア・ドクター』の原作かと思っていたのだが、まるきり
違うようで、もしかしたらサイドストリー?だったのかもしれない。
映画を見てからのほうがよかったかしら、とか。次も期待。

★★★☆☆*86

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2/14a flood of circle、UNCHAIN@新潟CLUB RIVERST『PARADOX PARADE』

201002141754000_2
(「UNCHAN」ではなく、「UNCHAIN」です!)
2/14a flood of circle、UNCHAIN@新潟CLUB RIVERST『PARADOX PARADE』

■セットリスト(a flood of circle、順番違うかも)

 Forest Walker
 博士の異常な愛情
 Ghost
 Paradox
 Thunderbolt
 春の嵐
 水の泡
 噂の火
 Buffalo Dance
 泥水のメロディー
 プシケ
 Flashlight & Flashback
 世界は君のもの

END

 月に吠える
 象のブルース

さすが新潟、寒かった。
けれども、仙台(しんしん雪が降っていた)ほどでもなかったような。
予報が外れ、嘘みたいな快晴でした。

長い1日でした。

ライブは、仙台で物販を運んでいた車が送れたために
披露できなかったツアー仕様の垂れ幕が初登場。
背景が賑やかでした。

髪を切った佐々木さんに、テンションの高い石井さん。
「ツアーだよ!」と気合十分なステージ。
相変わらず楽しかったです。
新潟で妙に石井さん人気ありますね。

おおお『噂の火』の石井さんに余裕が出てきたか。
人の成長ってすごいわ。
やっぱり楽しそうに弾いてるのを観るのが、楽しいですね。
わたしもなにか成長したい。

※どこかのMC

石井さん「また新潟に来れるかどうかは、お客さん次第です」

お客さん「イエーイ(やや少ない声)」

佐々木さん「え、そんなもん?」

石井さん「そんなもんって……失礼でしょう」

佐々木さん「また新潟に来れるかどうかは、お客さん次第だから」

お客さん「イエーイ(今度は大きい)」

石井さん「まぁフラッドで来れなくても、俺は一人で来るけどね」

佐々木さん「え、それちょっと観てみたいんだけど、
石井の一人のステージ。石井一人で何すんの?」

奥村さん「何すんの?」

渡辺さん「何すんの?」

佐々木さん「弾き語り?」

石井さん「そう、弾き語り。俺、弾き語りやっちゃうよ。
そうしたら亮介俺のこと観に来てくれんの?」

佐々木さん「え……、ああ、行くよ」

石井さん「くんの? なんだよそれなら一緒にやろうよ。
え、なべちゃんは?」

渡辺さん「俺はビデオでいいや」

な、フラッドでした。ビデオ(笑)
楽しかったです。
どうもありがとうございました。

次のワンマンも楽しんでください。

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2/14D.W.ニコルズ@イオン新潟南ショッピングセンター『春風に乗ってどこまでも』

201002150855000 
2/14D.W.ニコルズ@イオン新潟南ショッピングセンター『春風に乗ってどこまでも』

■セットリスト

 せがれ
 春うらら
 世界王者
 マイライフストーリー
 春風

14:00~の回を観ました。
今回もうっかりa flood of circleを観に新潟にいたので、
折角だからとイオンまで足を伸ばしました。

イオン佐野と同じく、エスカレーター脇の吹き抜けのところに
ステージが組まれており、開放的な感じ。
佐野よりも少し広い観覧スペースが用意されていました。

始まってみると、だいちゃんのよく通る声につられて、
2階と3階にもずらりと人が並んで見下ろしていました。
ショッピングセンターなので、一瞬立ち止まるだけの人もいれば、
じっと聴いてくれる人、口笛を吹いてくれる人まで、
いろんな人がたくさんいました。

演奏は佐野よりもほぐれた雰囲気で、ニコルズらしさが出ていたな。
回数を重ねて慣れてきたのもあるのだろうけれども、
人間て成長するのね、としみじみ感じていました。

何より、「聴いてくれてありがとう」という気持ちが、
すごく伝わってきたライブだったな。

次は02/20(土)広島・デオデオ本店らしい。
お時間のある方は是非立ち寄ってみてください。
損はさせません。

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2010年2月12日 (金)

2/12FoZZtone、tobaccojuice@水戸LIGHTHOUSE『Lodestone Tour 1』

201002121945000 
2/12FoZZtone、tobaccojuice@水戸LIGHTHOUSE『Lodestone Tour 1』

■セットリスト(FoZZtone)

※セットリストはツアーが終ったら載せます

明日がある、なんて思っているライブは嫌い。
流れ作業みたいなライブはいらない。
今日は今日しかないんだよ。
昨日と今日の演奏は、赤坂ブリッツでしてもおかしくない演奏だった?
ファイナルが大きいだけに、ステージを見上げながら考えてしまう。
それ、本気なの?
まだまだいけるでしょ?
だってもっと楽しいフォズ、知ってるもの。
地方だってもっと楽しいフォズ、知ってるもの。
わたし、知ってるだ。知ってるんだよ、もっと楽しいのをさ。
リリースもないのに回るこのツアーの意味って何だろう。
わたしの思っているその意味と、違うんだろうか。

毎日、全力疾走で、毎日赤坂ブリッツな気分で、
やってみたら、何か見えるんじゃないだろうか。

行きたくなるライブを、お願いします。
生意気言ってすみません。
でも水戸って遠いって思っちゃった。
そう言う気持ち捨てて帰りたいから、よろしくお願いします。

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2010年2月11日 (木)

「カラスの親指」 道尾秀介

カラスの親指 by rule of CROW’s thumb カラスの親指 by rule of CROW’s thumb

著者:道尾 秀介
販売元:講談社
Amazon.co.jpで詳細を確認する


いや、もう笑い話なんですが、中盤までこの本東野圭吾の本かと思って
読んでいました。図書館で借りてきた本は即座にカバーをかけてしまう
ので、表紙が見えなくて、うっかり東野さんの本だと勘違いして
読んでいたのです。でもなーんか違うなぁと思い中表紙を見たら、「あ」

借金に苦しめられ、ヤクザの手により子どもを失った武沢竹夫は、
自分もまたヤクザとして働く事を余儀なくされた。しか恐喝をし
一人の女を自殺に追い込んだことにより心を痛めた武沢は、
カタギの世界から足を洗う事を決意した。復讐として、組を警察に
突き出し、連中は軒並み逮捕された。その結果世の中を捨て、詐欺師
として生きていく事を選んだ武沢だったが、彼らが出獄して追ってくる
ことに毎日怯えて生きていた。そんなとき同じような理由で
詐欺を繰り返していたテツさんと知り合う。二人でより強力な詐欺を
行い始めたが、ひょんなことから、武沢は自分が自殺に追い込んだ女の
子どもと再会してしまった。金に困り、家を追い出されそうだという
彼女をうちに来ないか、と誘うのだが……。

なんで今回はこんなに複雑なんだろう、東野さんなのに……と思って
読んでいたら、東野さんではありませんでした。笑うしかありません。
でも、前半はほぼ気づかずに読んでいたので、それだけ文章タッチが
似ているってことでしょう。でもなんだか東野さんのような整った物語
ではなく、なんとなく、ぐちゃっ、とした感じだったので、ん?と
思ったのです。なぜなら、と言い分けさせてもらうなら、道尾さん初、
でしたから、傾向がわからず。なるほど、これが噂の道尾さんですか、
という感じでした。雰囲気から行くと、奥田英朗と歌野晶午と東野圭吾
を全部足して3で割ったような感じ、ではないかと。あくまで個人的な
感想ですけれども。奥田さんよりはややミステリより、って感じですね。
下ネタを直接書くあたりが、東野さんより奥田さんって感じですね。
それでもって、話がぐちゃっとなってて、最後のほうにならないと
よく分からないのは歌野さんみたいで、最後にかけてメインキャスト
全員集合!な、感じが奥田さんっぽかったです。と、「何かに似てる」
感じ満載な本でした。ちょっと失礼かもしれませんが。
ネタバレしてしまうと、ストーリー的に、イルカワが起こした、
一大詐欺、みたいに終わっているけど、なんだかそれってやらなくても
いいんじゃないだろうか、と少し思える。なにせ武沢とは直接会った事
すらなかったのに、こうしたらきっと上手くいくはずだ、みたいな
感じでストーリーが進んでゆくわけで、そこがイマイチ納得できない
ような。もしも武沢がすごく性格の悪いやつだったりしたら、
こんな計画は成り立たないわけで、「終わりよければ全てよし」感が
漂っているのが、読み終わった後にもの足りない原因ではないかと
思う。しかし色々ぐちゃぐちゃしていたが面白かった。ということは、
もっとすっきりしたら、もっと面白いはずである。なんていうか、
読者が理解しやすい人物背景と描写が欲しいところではないか、と。

★★★☆☆*82

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2/11FoZZtone、detroit7@HEAVEN’S ROCK宇都宮『Lodestone Tour 1』

201002111844000
2/11FoZZtone、detroit7@HEAVEN’S ROCK宇都宮『Lodestone Tour 1』

■セットリスト(FoZZtone)

※セットリストはツアーが終ったら載せなおします。

宇都宮のヘヴンズロックはもう何回か観に行ったことがあるのですが、
その全てバンドのライブにおいてイマイチいい思い出がない、
という残念な場所だったりします。地元なんですけどね、えぇ……。

と、思っていたのですが、今日はとてもよかったです!
よかったところは後述します。

それより、なぜ残念な状態になるのか、というところなのですが、
(ちょっと堅苦しい話にお付き合い下さい(笑))
問題はお客さんの煽りだと思われます。(もちろんいい意味ですが)
宇都宮のお客さんは他の場所よりもテンションが高いようで、
結構ノリノリです。で、サビになると、手もあげてくれます。
しかし、いつもは他の地域ではあげないような場所で手が上がり
そんでもって非常に盛り上がっているので、そのテンションに、
ステージの上が飲まれて、あれれれれれ、な状態になってしまうのです。

……というのが、わたしの考えなのですが、どうでしょうか。

いやはや、本当、魔窟みたいなライブハウスだと思います。
(いろんないい意味で・笑)

今日も、例外なく飲まれていましたけども、
(久しぶりに速さで乱れた「音楽」を聴いた気がしましたが……)
それより何より、そのテンションについていってるステージ!でした。
渡會さんのMCが滑らか!
わちゃわちゃ!

『BRUTUS (Et tu, Brute!)』やりましたねー。
渡會さん、2番目の歌詞が「るらららるららら」で笑いました。
にたにた、面白かったです。
もしやいつも通りセットリスト変えないで回るのかと思っていたので、
かなり、おおおおおお!、と思いました。
どうもありがとうございます。そうこなくちゃね。

あと、そうそう。どの曲か忘れましたが、
ギターヒーロー竹尾がフロアに降臨しました(笑) レア!!
竹尾前は珍しく男の子ばかりだったので、なんだか本気で弾いてませんか?、
いつもより大人しいですよね、な、竹尾さんでした。

楽しかった!
ありがとう。

しかし、宇都宮の年間天気の中で自信を持って一番最悪、
という日でしたが、「あらゆる天候に耐えうる心を養っとけと」
な、ライブでした。
雪だから、ってさ、すべる、とか思わないで、
「雪だーーー!!!」って騒げばよくね?
そういうもんさ。とかなんとか。

FoZZは晴れバンドだから、
たまには雨乞いライブでもいいんじゃないでしょうか(笑)
最大級のが、来ましたよ。

次も期待しております。

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2/11D.W.ニコルズ@イオン佐野新都市ショッピングセンター『春風に乗ってどこまでも』

201002120304001
2/11D.W.ニコルズ@イオン佐野新都市ショッピングセンター『春風に乗ってどこまでも』

■セットリスト

 せがれ
 キポン
 世界王者
 マイライフストーリー
 春風

FoZZtoneを観に宇都宮に帰っていたので、
母親と昼飯を食べるべく佐野に向かっていたところ、
友だちが「佐野のイオンにニコルズがいるよ」と教えてくれたので、
うっかり観てきました。
おおお偶然にびっくりだよ!昨日観たし!(笑)

ギターの鈴木君は鹿沼の方だそうです。
うちから近し、です。

場所は、というと店の真ん中で歌っていました。
エスカレーター脇の少し吹き抜けになっているようなとこ。
ちょっと立ち寄った、みたいな人から、目当ての人まで、
いつもライブハウスでは見かけないお客さんが、
家族連れでたくさん観ていました。

だいちゃんは、昨日に比べて、「めっちゃ緊張しています」みたいな、
よそ行きの表情をしていましたが(笑、いや、わたしが思っただけかも)
いい歌歌っていました。

『せがれ』という曲が好きです。
『世界王者』も好きでね、偶然にも聴けて嬉しかった。

終ったあと母がしきりに「若いっていいわよねぇ」とかぼやいていました。
CDを母が買ったので、サインを貰いました。
ありがとうございます。

ファミリーファンを増やすべし!
まだまだ全国のイオンを回るようで、ニコルズ頑張ってね。
201002111358000

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2010年2月10日 (水)

2/10つばき、D.W.ニコルズ@下北沢BASEMNT BAR『正夢になった夜 vol.2』

201002120304000
2/10つばき、D.W.ニコルズ@下北沢BASEMNT BAR『正夢になった夜 vol.2』
(看板撮り忘れた……あぁ(涙))

■セットリスト(つばき)

 スタイル
 めまい
 雨音
 ニガツイツカユキ
 世界の終わりと僕の歌
 冬の話
 夢
 最低な気分、雨に打たれて
 亡霊ダンス
 真夜中3時の商店街
 青
 光~hikari~

END

 花が揺れる

つばきライブの中で、ステージが見えない位置ワースト3
に入る位置で観ていたけど、とても楽しいライブでした。
ぎゅうぎゅうづめで、おいおい、と思ったけど、
みんなつばきが好きなんだな、と思ったら、
そんなこともどうでもよくなりました。

『世界の終わりと僕の歌』ものすっごい久しぶりでした。
去年1年は1度もやっていません。
でも聴いている時はぜんぜんそんな気がしなくて、
ついこの間聞いたような、不思議な感覚で聴いていました。

とりあえず、ステージの上がとても楽しそうで、
ぐるっと見渡したら、フロアももちろんすごく盛り上がっていたんだけど、
何より弾いてる3人がやっぱり一番楽しそうでした。
いいライブだね。
そういうライブって、何か伝わると思うんだ。
本と同じ、本当に楽しんで書かれた本は、読んでいる人も楽しくなるように、
ライブも弾いている人が楽しい分だけ、観ている人も楽しくなると思う。
そんなことを考えていました。

※どっかのMC

一色さん「ニコルズとの話をしておきましょうか。
この間名古屋でニコルズと一緒にやらせてもらって、
凄く楽しくて、それで打ち上げもいい感じに盛り上がってて、
こう、ボーカルはボーカル、ベースはベース、ドラムはドラム、
ってな感じで、それぞれ話してたんですけど、そんときに
俺とだいちゃんは、つばきとニコルズの共通点ってなんだろうね、
って言ってたんですよ。そうしてあった!と。
それはですね、メンバーに女子がいるってことですよ。
これは大きな共通点だってなわけで。
ニコルズにはねぇ、可愛い女子が2人もいて、って話してたんだけど、
でもそこで僕は言ったわけですよ。
岡本さんに向かって『大丈夫、なおちゃんも負けてないよ!』って」

観客「笑」

一色さん「そしたら嫌そうな顔して『きもちわるっ』って言われてね。
ちなみにそんとき小川君は隣で『はっはっは』って乾いた笑いをしてたよね」

な、ニコルズとつばきでした。
いい感じ。
どの回もチケットがソールドしていて、嬉しい限り。
次はセカイイチです。これもソールドしていますが……。

みなさんぜひつばきのライブに遊びに来てください。
今年は、一味違います。
笑顔が6割り増しです。

「vol.4 メレンゲ」は好評発売中!、ですよ。

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2010年2月 7日 (日)

「雪が降る」 藤原伊織

雪が降る (講談社文庫) 雪が降る (講談社文庫)

著者:藤原 伊織
販売元:講談社
Amazon.co.jpで詳細を確認する


なかなか好みが分かれる作家だと思う。内容、というか文章の運びや、
読みやすさにはまったく問題はないのだが、主人公のハードボイルド
具合や、すべてにおいての過去回想モードが何とも画一的。村上春樹
より柔らかく、本多孝好よりしっかりしたハードボイルドを求める方に。

「雪が降る」
トイレの鏡に対照的な四十代の男がふたり映る。
職場で徹夜をし、よれよれのネクタイを締める志村の姿と比べ
高橋一幸は男性誌の広告に載るエリートのようだった。お互い
男やもめだが、差はでるものである。所属の部署も、高橋は、
売り上げ三千億の食品部門のマーケティング部の次長である。
同期の仲間ではあるが、今さら競う気も起きない。高橋は社内に流れ
ている悪い噂について話そうとしたが、志村はそれに興味すら持てず
話を聞かずにトイレを出た。席に着き、パソコンでメールをチェックする。
すると、そこには見覚えのないアドレスからメールが届いていた。
タイトルは「雪が降る」。差出人を確認すると、高橋道夫、高橋の
息子からであった。「母を殺したのは、志村さん、あなたですね。」
志村は道夫に早速返信をし、会う約束を取り付けるのだが……。

いつも思うのだけども、ミステリの定義と言うのは難しいものだ。
この本も確か何に「珠玉のミステリ」みたいなことが書かれていたが、
まったくもって「ミステリ」ではないとわたしは思う。まぁ、広義の
意味では、純文学でもない?からミステリになるのかもしれないが、
「珠玉の」なんて、つけてしまっては、「もの凄くミステリ」みたい
ではないか、とかぶつぶつ。さて置き、内容はとてもハードボイルド系。
村上春樹をたくさん読んでいた頃に数冊読んだ覚えがあるのだが、
よく覚えていなかった。その時は特に感じなかったけれど、この本も
かなりハードボイルドな、感じに仕上がっている本だった。そもそも、
藤原さん自体がハードボイルド系を書く作家なのか……一冊では
判断がつきかねるが、まぁ、たぶんそうなんじゃないか、と。ちなみに
往々にしてハードボイルドはそうだけど、過去回想が多用されている。
何かが起きると「そう言えばあの時はああだった」みたいな回想が入り
しみじみし、何にしても覚めた眼差し、というのがハードボイルド的、
ではないかと思うのだが、そこが格好いいとされるポイントなのだろう。
しかし、この本は一遍の八割近くが回想なのであった。
クールな眼差しよりも、そこに至るまでの感情の方が多く描かれている。
それを好きと思うか、嫌いと思うか、だいぶ差が出るのでは、と思う。
わたしは、実はそこがあまり好みではない。それと、現実と、回想内
での感情がとても不一致に見えるというのも、少し原因なのだけど。
一番良かったのは表題作「雪が降る」かな。男性が読むと、
わたしなどよりも深く、こんなに格好いい中年男性の心情を書けるなんて
と思えるのかもしれない。あるいはそうなりたいとか、そういう方向に。
男くさく、子どもを書くのが上手い作家。解説にもあるけれどね。
長編を読んでみたい。

★★★★☆*85

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2010年2月 6日 (土)

2/6a flood of circle、SCOOBIE DO@仙台PARK SQUARE『PARADOX PARADE』

201002061848000
2/6a flood of circle、SCOOBIE DO@仙台PARK SQUARE『PARADOX PARADE』

■セットリスト(a flood of circle、たぶん)

 Forest Walker
 博士の異常な愛情
 Ghost
 Paradox
 Thunderbolt
 春の嵐
 水の泡
 噂の火
 Buffalo Dance
 泥水のメロディー
 Flashlight & Flashback
 プシケ
 世界は君のもの

END

 月に吠える
 象のブルース

雪がもっさもさ。東北、なめるべからず。
3人は前日に着いていたようだが、奥村さんが雪で大変だった模様。
この時期雪は本当に厄介。気をつけて欲しい。

ライブはとても楽しかった。
「ツアー初日!」感たっぷりな、拙く、しかしやる気に満ちたステージ。
全てのMCで空回っていた気がするのだが(いや、いい意味でもあり)、
それくらい気合が入っていたんだろう。

しかし、石井さんはやはり面白い。
いやいや、格好いい、ということで。ん?

楽しかったのでMCをあんまり覚えていない。
Tシャツ紹介してたな、ツアーの新しいヤツ。
例のごとく、佐々木さんが促し、石井さんが決めポーズ、
渡辺さんが揶揄でツッコミ。トライアングル漫才(?)がいい感じ。

それにしてもお客さんの盛り上がりがすごくて
(SCOOBIE DOが楽しすぎて盛り上がって場が温かかった、というのもあり)
呆然としてしまった。お客さん増えたねぇ、としみじみ。

「月に吠える」は佐々木さんがアコースティックギターだったけど、
新代田の時より断然いい演奏だった。

「Flashlight & Flashback」は楽しい。
「噂の火」の入りアレンジが好き。
最終日には石井さんの余裕の表情を期待。

あぁツアーはいいね。
毎日、充実した演奏で。
期待しています。

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2010年2月 5日 (金)

2/5FoZZtone、ぺトロールズ@横浜F.A.D『Lodestone tourⅠ』

201002051903000
2/5FoZZtone、ぺトロールズ@横浜F.A.D『Lodestone tourⅠ』

■セットリスト(FoZZtone)

 NAME
 NIRVANA UNIVERSE
 黒点
 スローフリッカー(新曲)
 エレベーター
 JUMPING GIRL
 音楽
 smuggler

END

 ワンダーラスト
 in the sky

個人的な感想ですが、とても選曲が物足りません。
うむ、前回のツアーと似たりよったり、
セットリストが6日前のMTVとほぼ変わらない……。
せっかくツアーなので、是非、変えてください。
是非。是非。是非。

ツアーが始まる、という楽しさがあふれているライブだった。
最近とてもいいライブをすると思うフォズ。
とてもいい。
とても楽しい。

だから、全体でひきつけるようなライブを。
期待してます。

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2010年2月 3日 (水)

「もう私のことはわからないのだけれど」 姫野カオルコ

もう私のことはわからないのだけれど もう私のことはわからないのだけれど

著者:姫野 カオルコ
販売元:日経BP社
Amazon.co.jpで詳細を確認する


久々に母に読ませたいと思った本だった。わたしと母は好みが丸っきり
違うので、好きな本をお薦めしても大抵はずれる。そもそもたくさん
本を読むわけでもないので、そういった本を最後まで読んでくれている
かどうかも怪しいものだ。だけど、この本は読んでくれる、そう思う。

「衣斐さんと、衣斐さんの奥さんのこと」
衣斐さんはいつも笑っている。衣斐さんは笑ったあと、いつも泣く。
衣斐さんの奥さんはいつも怒っている。衣斐さんの奥さんはいつも
怒ってばかりいる。「このぶさいくが」「おめえなんか嫌いだ」
病気なんだってわかっていてもわたしは悲しくなる。
「そうりゃもう、みんなに気をつかって気をつかって、ウチの手伝い
のもんにも細かいとこにも気をつかって、いっつもいっつも頭を下げて、」
「ふしぎね。前とはまるっきり反対の性格になってしまったの……」
衣斐さんの奥さんの昔を知る人は、そんな事を言う。
衣斐さんはわたしにありがとうと何度も言う。「家内の言いよることに
腹が立ったら、ばかやろうと、どうか代わりにわたしに怒鳴って下さい」
衣斐さんはいつも笑っている。衣斐さんは笑ったあと、いつも泣く。

病気を抱えた身内を看病・介護している人たちの心情を、姫野さんが
小説におこした短編小説集である。1話ごとにそれぞれ実在の人物が
おり、末ページにそのプロフィールが載っている。そのことを知り
内容の深さがぐっと濃くなったような気がした。大概、
事実を文字で伝えようとすると、うそ臭くなる。作家がその人を
描くと「その人を描く」という時点で作者の視線や感情が入り、
本物ではなくなってしまうからだ。そこからどんなにインタビューを
して言葉を聞いても、それは本人の言葉ではないように思えてくる。
しかし、この本は違った。小説よりも詩に似た、どこか「呟き」
のようなその一節は、見事に本人を捕らえていた。
「本当は、こんなこと言っちゃいけないの知っている、だけどつらいの。
そうして、つらい、と言ってしまった自分を許してほしい」
そう言った生々しい感情が、ぽつりぽつりと続く文章から
押し寄せてくるのだった。耐え、微笑むような笑顔がちらつく。
介護をするのは大変なことだ。だけど、自分の親でしょ? 
今まで育ててもらったじゃない、世話をしないなんてどうかと思う。
世間はそう思っている。けれど、やってみないとその気持ちは
分からない。介護をしたくない。でも介護が必要になってしまったら、
誰かが行わなくてはいけない。いったい誰が? その夫が、その妻が、
その子どもが。そのことから目を逸らしているから、
当事者になった人間のこころが分からないのだ。こうして伝えて
もらうまで。考えさせられた本だった。秀逸な本である。小説としての
重みはないが、こころの奥に大切な重みを得られる本である。
「受難」の後に読んだら驚愕すると思う。本当に同じ作者なのか? 
と。姫野カオルコ恐るべし。最後の小説は「ヒメノカオルコ」である。
上手く言えないけど、本屋で1話読むだけでもいいから、
ぜひ、読んでほしい。きっと自分と重ねられる話があると思う。

★★★★★*93

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【DVD】木更津キャッツアイ ワールドシリーズ

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日本シリーズと一緒に、ワールドシリーズもかりました。借りて
しまったがために、日付またぎ5時間ノンストップ視聴、というわけで、
大変疲れました。でもまぁ観て良かったな、と。というか、ドラマが
2回も映画になるって結構凄いよな、とかしみじみ思いました。

ぶっさんの死から3年が経ち、バンビ、うっちー、マスター、アニは、
ぶっさんにきちんとさよならを言えなかった後悔を抱えながら、
バラバラの生活を送っていた。ある日、公務員になったバンビは
大型ショッピングモール建設予定地で、死んだはずのぶっさんの声を
耳にする。その声は「それを作れば彼が来る」と囁く。
「それ」を作れば、ぶっさんが帰ってくるに違いないと思ったバンビは、
マスターとアニと共に、「それ」が何なのかを考え始めるのだが……。

内容は「フィールド・オブ・ドリームス」を下敷きにしに、いつも
ながらのコメディタッチで進んでゆく。ようやく最期を向かえ、
弱りゆく自分の姿に虚しさを覚えたぶっさんは、みんなに、
「見舞いに来んな」と言った。それを素直に受け取ってしまった
4人は、ぶっさんの最期を看取ることが出来なかった。ぶっさんは
ああ言いながらも、本当は見舞いに来てほしかったに違いない。
来んなと怒鳴られながらも、あの時行っておけばよかった、
彼らはそんな思いを胸に、再び木更津の街に戻ってくるのだった。
幽霊の大量出現によって、ギャグ満載になりながらも、
ここにも蟠りの重さがとても上手く描かれている。
「ああしていればよかった」という後悔である。死んでしまった人は
生き返らない。何度も生き返ってきたぶっさんも、もう死んでしまった
のだ。その思いつめた気分と、はちゃめちゃなクドカンワールドが
あいまって、絶妙な切なさを生み出していた。一人だけぶっさんの
姿を見えない父・公助の存在もよかった。こちらはサブという形で
進んでいくので、なぜ見えないのかの答えは出てこない。しかし、
最期にぶっさんが死んでしまうシーンで、納得することが出来る。
そうか、そういうことか、と。よく死に目に会えない、というが、
こういうことも考えられるな、と思ったりした。まぁたぶんそれらを
応用した宮藤さんのアイディアだとは思うのだが。それにしても、
ハッピーエンドを予想していたからか、ラストシーンで切なさが
過ぎった。「もう帰ってくれよ」と言う言葉の裏に、出てこなくたって、
いつも考えているんだから、と呟かれたような気がした。
日本シリーズより面白い。DVDで十分だが、見て損はない。それにしても
櫻井くんが格好いい一作。特にやっさいもっさいが。笑。冗談です。

★★★★☆*86

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2010年2月 2日 (火)

【DVD】木更津キャッツアイ 日本シリーズ

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昼間のテレビで再放送をやっている、と思ったら急に観たくなり、
会社のお姉さんにちらっと話したところ、さすがというか、案の定
DVDを持っていたので、ちゃっかり借りました。いつもお世話に
なっております。しかしこのドラマちゃんと見れてなかったのよね、と。

(Yahoo!映画のあらすじより)
21歳の若さにして余命半年と宣告されたぶっさん。
一度はあの世に片足を突っ込むも、驚異的な生命力で甦り周囲を
驚愕させたあの時から半年後の夏。いまでもぶっさんは死を
目前にしていることなど微塵も感じさせないほど元気。
野球とビールに明け暮れ、バンビ、マスター、アニ、うっちーたち
いつもの5人で相も変わらずつるんでいた。そんなある日、
地元・木更津での大規模なロックフェスティバルを計画していた氣志團が、
前座のバンドとしてキャッツたちを指名する。
ぶっさんはさっそく自らの作詞作曲による新曲作りに励むのだった。

ドラマは、飛び飛びの四、五話くらいしか見れなかった。なるほど、
こうして連続して観た方が面白いと思うね。それにしても宮藤さんの
多才さには舌を巻く。連続でみて改めて感じたことだが、はっちゃけた
日常と、コミカルさ、軽い感じ、それから友情、そこに圧し掛かる死
の重みのバランスがとても絶妙なものだったように思う。その明るさ
がなくては成り立たないし、死がくても成り立たない。どれが欠けても
いけないのである。思わず噴出してしまうシーンのすぐ先に、
涙ぐむ死が隣り合わせで待っている。人間は死ぬのだ。と日常忘れがち
な(いや、忘れようとしているのか)感情を、ぐっと突きつけられて、
思わず心が揺さぶられるのだった。だけど、この映画のストーリーは
ちょっと遊びすぎである。無人島に行ってしまったり、なんだり、
かんだり、非現実を多用しすぎて、あはーやりすぎちゃったぜ感、満載。
そのため、映画館で観るほどでもないかな、と大部分の人が思った
のではないだろうか。面白いのだけど、でもドラマで求められる要素と、
映画で求められる要素って違うと思うのだよね。まぁ、映画にするに
あたって、出血大サービス無人島!、だったのかもしれないが。完全に
裏目に出ていて、だいぶ残念だった。しかし、この面子いいね。
この五人組はとても好きだ。人の個性のバランスもよかったんだな、
と思った。この映画を観ている間はジャニーズという枠組みを忘れ
個人を見ることが出来るな、と思う。

★★★☆☆*82

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■エッセイ的なもの:遅刻の話

・ち‐こく【遅刻】
[名](スル)決められた時刻に遅れること。「待ち合わせに―する」
(大辞泉より)

友人と待ち合わせをするとき、わたしはけっこう遅刻をする方だ。
特に仲の良い友だちになればなるほど気が緩み、遅れがちになる。
今の時代携帯電話というものがあるので、
よく「○分くらい遅れます、ごめん」とメールを打つ。
あんまりよく打つものだから、「よく打たれる定型文一覧」に
すぐに出てくる。見るたびにまたやってしまった、と思う。

でも自分が遅れがちだからか、他人が遅れることには寛容である。
そもそも一人でいることが多いので、大概本を読んでいる。
だから、相手が少しくらい遅れようが、本を読める時間が増えた、
と思うくらいなのである。それは決して遅れてくる誰かを思って
いないから(会える時間が減ってしまって残念じゃないか、など)
ではないのだが、遅刻という「約束」を利用した、気の許しあい、
みたいなもの、を無意識に行っているように思う。
「ごめん、遅れる」「えー、また? はいはい、わかったよ」
という軽いやりとりが、わたしは嫌いではない。

だけど、そう思っている人ばかりではないことを忘れてはいない。

大学生のとき、中学生のときの友人が久しぶりに会わないか、
と誘ってくれたことがあった。言うまでもないが、わたしは、
中学生のときから遅刻の常習犯であった。ことのほか仲の良かった
Aちゃんとの待ち合わせはよく遅刻したものだ。
田舎の電車は1時間に2本くらいしかないので、
わたしが電車に乗り遅れたばかりに30分も待たせてしまったこともある。

中学生のときとは違い、わたしたちは都会の真ん中で待ち合わせをした。
電車はたくさんある。しかし、わたしは性懲りもなく遅刻をして行った。
言い訳をさせてもらえるなら、当時わたしは殺人的に忙しかった。
平日は会社に行き、その後には学校だった。
土日の昼間はファミレスでアルバイトをし、夜は居酒屋で働いていた。
この日はAちゃんと会うために作った1ヶ月ぶりの休暇だった。
休暇だ、と思い気を抜いたわたしは、案の定寝坊した。
大慌てで用意をし、15分ほど遅刻して待ち合わせ場所に着いた。

久しぶりに会ったAちゃんは、懐かしい話で盛り上がり笑っていたが、
その遅刻について快く思っていなかったようだ。
数週間後、また遊ばないかとメールをしたところ、
「あなたと待ち合わせをするといつも遅刻するから、
わたしに会いに来るのが面倒なんじゃないかと考えてしまう」と、
やんわり断られてしまった。わたしはAちゃんに上記のような
言い訳をしなかった。言い訳はわたしが一番嫌いなことだからだ。
それに今までしてきた遅刻のことを考えると、言えるはずがなかった。

あるとき、母と遅刻の概念について話したことがある。
インドだったか、ブータンだったか、ミャンマーだったか、
とにかくそのあたたかい地域に住む人たちは、とても時間にルーズだ、
という話だ。ルーズと言うのは語弊があるかも知れないが、
1分1秒を争わないと言う意味である。

内容は何かのテレビでやっていたのだが、例えば待ち合わせをしたとき、
相手が遅刻したら、どれくらいの時間黙って待つか、というもの。
その国の人たちは、2時間くらいはみな平気で待つらしい。
店で待ち合わせた場合は、店主と世間話をしてのんびり過ごす。
駅の場合は、やってきた違う知人と立ち話をして陽気に待つ。
きっと遅刻、という概念が別ものなんじゃないだろうか。
きっと遅刻という言葉に、悪意、ミス、過失、
というような負の考えが含まれていないのではなかろうか。
それとも時間がもっと優雅なものであり、10分、20分といった
形式で括らないような、太陽が昇り、沈むといっただけの、
広々とした時間的意識なんだろうか、とも考えたりした。
余談だが、そういった差を、小説の中で見つけるのは、少し面白い。

ちなみに日本人の許容時間は20分くらいのようだった。日本の場合、
2時間も来なかったら、逆に心配し始めてしまう時間ではないだろうか。
そんなことを考えていたら、「ちっ、日本に生まれなければ」
とか悔しく思ったりして、人間は面白いな、と思えてくる。
母は、「そんなの20分でさえ耐えられない」と飽きれたように言った。
わたしの持論である、約束の許しあいについて語ったが、
聞く耳を持たなかった。わたしとはやはり気が合わないようだ。

ところで近年出会った友人が、わたしに輪をかけて遅刻をする。
この間の日曜日には、1時間24分待たされた。
去年の最高記録は4時間30分だった。Yちゃんは誰に対しても
遅刻常習犯であり、そのみんなが「Yちゃんなら仕方ない」と
思っている。でも、わたしはYちゃんが遅刻をするたび
自分のことを思い出してしまう。ふとAちゃんの顔が浮かび、
楽しかった日々を思い出してしまう。Aちゃんの部屋はアイドルの
ポスターでいっぱいだったな、とか、よく漫画の濃い話をしたな
とか、思い出し、感傷的な気分になるのだった。
Aちゃんのような人を増やしたくないし、
Yちゃんもわたしのように後悔して欲しくない。

こっそりYちゃんの遅刻癖を治すようにも仕向けたい。
どうしたらいいだろう。

わたしは日本人だから、
やはり多少なりとも他人に合わせることは必要であろうと思う。
わたしの心の中の小さな目標はいつも、遅刻をしないことである。

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2010年2月 1日 (月)

「指先からソーダ」 山崎ナオコーラ

指先からソーダ 指先からソーダ

著者:山崎 ナオコーラ
販売元:朝日新聞社
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久しぶりに最近の人のエッセイで満足して読み終えました。吉田さんも
角田さんも小説は大好きですが、エッセイはそうでもありません。
なぜか? いつも同じことを喋っているように見えるからです。
なんと言うか、視野の範囲がそれほど広くないと気づいてしまうから。

「給食」
学校の給食は辛かった。みんなで班になって、机をくっ付ける。
二十分ほどで食べ切ることになっていた。でも、私はいつまでも
いつまでも食べ続けていた。ノドを通らないのだ。残そうとすると
先生から怒られた。掃除の時間になっても食べ続けた。
大人になった今では、どうしてあんなに食べることに苦痛を感じて
いたのか、さっぱり思い出せない。嫌だったのだとしてももたもた
食べて恥ずかしい思いをするぐらいなら我慢してさっさと口に
入れた方が楽だったろうに、と思う。

読み終わった一番の感想は、「気圧された」であった。山崎さんは
とても自分に自信を持っている方だった。わたしには出来ない。
そんなことをしげしげと考えた。だって「私が有名になったら」
などという冗談を、もしもわたしだったら言えない。
「この本は面白い」と自分の本をお薦め出来ない。と、しり込みした。
しかし、自信をもっているからこそ、輝くものがある。このエッセイ
だってそうだ。文章がとてもわくわくうきうきしている様子が
伝わってくる。あとがきにも、浮かれていた、とあるのだが、
そのような楽しそうな空気が伝わってきて、こちらまで楽しくなる
のだった。そうして、何より書かれているテーマのバリエーションが
とても豊富である。様々なことに目を向けられるのだな、というのが
わかり、感嘆しながら読んだ。ところどころ若い人特有の略字や、
ら抜け言葉などがあったが、それをも楽しんでいると言う風で、
しかも、自信に満ちた文章。これは負け知らずね、と言う感じである。
書かれている文章の奥の意見的な部分は、正直わたしとは合わなかった。
だが、こう考えている、と明確に書いているため、こういう考えもある、
と素直に受け入れることができた。明確に、と書いたが、山崎さんは
「説明」をするわけではない。ふわふわと、ただ描くだけだ。
けれど、その奥の方に詰まった、言いたいこと、というものが、
ふわふわを縫うように現れて、心地の良い感想を持つ。しかし反対に、
書評しているものを読みたいと思えなかった。文学と言う講義を履修
したとき、書評というのは、その本を決して貶さず、いいところを
見出しか書き連ねるものと習った。それに書き連ねるだけではいけない。
キャッチーさを重視し、読みたいと思わせるように、とのことだった。
人には得手不得手がある。と言いつつ山崎さんの本を他にも読んでみたい。

★★★★☆*87

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