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2010年1月17日 (日)

「欲望解剖」 茂木健一郎,田中洋

欲望解剖 (幻冬舎文庫) 欲望解剖 (幻冬舎文庫)

著者:茂木 健一郎,田中 洋
販売元:幻冬舎
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ビジネス書は、所詮ビジネス書どまりなのか。ちょっとあともう一押し
と言いたいができない。人間は理屈をこね、所詮人間の事を一番
分かっていないのだ、と。最初から最後まで知ってることばかり、
しかしほほぉなるほど、わたしは人間だと思う。どうしようもない。

ビジネス書なので、感想に突入します。
内容は「人間の欲望とはどこから生まれるのかどうして生まれるのか」
というようなことを、脳科学の分野と、マーケティングの分野から
考えてみるというもの。人間は、例えばコンビニエンスストアで、
ペットボトルドリンクを選ぼうと言うとき、平均2秒という時間で、
「これにしよう」と「選択」をするのだという。なぜそれを選んだのか?
人間の脳の働きと、人間が人工的に仕掛ける商戦について、
とても分かりやすく読むことが出来た。ただ、一つ感じたのが、
内容にとても奥行きがないということだった。なぜなら、脳科学は、
すべてを解明しているわけではないから。それに、この本は、
今現在に役立つのであって、100年後や違う国では、まったく意味を
持たない本になると予想されるから。その結果、現在生じている
現象例についてなどの詳しい説明は全くなく(ということは、今
生きている人間しかこの価値観を理解できない)、著者が勝手に
納得し書いている印象がある。(もちろん余談として申し分ないが)
しかしそう考えると、ある意味この本もマーケティングされた本
なのではないか、とも思えてくる。今読まないと、意味がない本、
という付加価値をつけ、ヒットを狙っているのである。ヒットしたか、
はしらないが……。話は戻り、内容は、というと、脳の働きや、
購買意欲など、眼に見えないものを説明するにあたり、いろいろな方向
から説明や例を挙げられているのだが、そのどれにも「ほほぅなるほど」
とか、「へぇそうなの」としげしげ思いながら、読むことが出来た。
勿論仮説であったりするわけだが、総合して理論がもっともらしい
というか、自分なりの答えとしても頷けるものだと思った。
なぜ日本人は学校に行くことに固執するんでしょうか。アメリカでは
在宅学習も広く勧められているし、通信制も盛んである。しかし
日本はいい大学に入ることだけに執着し、挙句、現在まったく意味の
持たない有名大学ばかりを目指していると。あとは、夢の話など
も興味深かったな。夢はその日に行った脳内の整理を行っているのだと。
わたしはよく変な夢をみるのだが、確かにそうかもしれないとも思える。
ちなみに今日は吉田修一と松本清張とわたしで食事をしており、
(まさに夢のようだ!)松本さんが「君、その酒を捨てるのは
もったいないじゃないか」わたし「すみません、つい」松本さん
「つい、じゃあないんだよ。酒は貴重なんだ。それに飲むときは
コップに移してから飲みなさい」わたし「すみません」吉田さん
「確かに合理的で人のを混ぜることもありませんね。そういえばそこに
ワンカップ大関がありましたけれど……」松本さん「それはわたしの
ものだ。君にやってもいいが」吉田さん「いえ、そんなつもりで
言ったわけでは……」松本さん「いいから貰っておきなさい」吉田さん
「ではこのワンカップ大関はお預かりしておきます」という夢を見た。
一体何なんだろうか。注目すべきは松本清張でなくワンカップ大関。

★★★★☆*86

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