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2009年11月 7日 (土)

【映画】風が強く吹いている

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観てきました。まさかドラマ駄作の「一瞬の風になれ」みたいに
なっていたら嫌だなぁ……と思ったのですが、それは大丈夫でした。
ハイジは、正直小出君のイメージではなかったのですが、
小出君いいな、と思いました。ちなみにイメージは妻夫木君でした。

(小説のあらすじより)
主人公・走は、高校の時に考え方の違いから監督と衝突し、
大騒動の末、陸上を辞める事を決意した。特待の話も蹴り、
期待していた両親からも逃げるように家を出て、無名の大学に入学をする。
ひょんなことから転がり込んだ竹青荘で、走は賑やかな9人に出会った。
走を合わせて10人……。今までの辛かった記憶を消し去り、
陸上を忘れようとする最中、荘の長である灰二が驚きの提案をした。
箱根駅伝に挑戦する。ろくに走った経験も無いこのメンバーで?
揺れ動くそれぞれの思いを胸に、今「走る」、熱いドラマが始まる。

小説でもよく分からなかった主人公の立ち位置は、映画でさらに
よく分からないものになっていた。主人公はハイジか? と思い
兼ねない原因は、主人公の思いを描くシーンが少ないからである。
(小説しかり)どの登場人物も、それぞれの辛さや思いをもって
走りに打ち込む、というのは分かるのだが、語られるのは主人公の思い
が一番重要である。その他の登場人物は過去回想シーンはいらない、
本人、もしくは違う人物は語ればいいのである。それについては、
小説よりも映画のほうが良かったな、とは思った。とてもよかった点は、
「駅伝」という雰囲気が、とてもよく伝わってきたことである。
私は陸上部だったこともあり、駅伝が大好きで毎年観ている。
特にどこの大学が、と言うのはないが、去年優勝したチームが、
今年も頑張っているのをみると、つい応援していたりする。
駅伝はそういうスポーツである。小説や映画では語りつくせないほど、
駅伝にはいろいろなドラマがある。怪我をして、最終区で棄権する
ランナーや、襷が伝わらないもどかしさ。あなたには分かるだろうか。
1年間走って走って走って走って。頭は常に箱根のことを考えている。
今日が本番である。この間走ったときは好タイムだった。
けれど、運命はそう上手くいかないのである。その悔しさの真骨頂が、
駅伝ではないだろうか、と思う。子どもでもなく、大人でもない、
青い思いを持つ彼らが、今1つだけやり遂げたいこと。
そういったことが、でもこの映画では少し伝わらなかったように思う。
予選会の呆気なさと、それから本選への展開がとても残念。
そう言えば「風が強く吹いています」という言葉は、もう少し前だった
ような気がするんだけど、どうだろう?走ってる最中じゃなかった?
それにしても走るシーンは凄かったな。小出君も林君も、他の子も、
本当に練習したんだな、っていう走りをしていた。そこは拍手喝さい。
これで、駅伝の視聴率が上がるといいんだけどなぁ、とか。

★★★☆☆*86

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