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2009年11月22日 (日)

【DVD】華麗なるギャツビー

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これも「ゴッドファーザー」と脚本さん(監督も兼任してます)が
同じでした。気づかずに観終わったのですが、なるほど改めて
思えば、そう感じなくもありませんね。それにしても監督が違うだけで
随分雰囲気が変わるもんですよね。まぁ当たり前かな。

ひょんなことから引越しをしたニック・キャラウェイは、
金持ちばかりが集まる地域に家を借りて住まうことになった。
お隣は大富豪と噂のジェイ・ギャツビーが大豪邸に住んでいる。
ギャツビーの広い庭では、時折金持ちたちの社交パーティが催され、
いつでも華やかな亭である。しかし実際にギャツビーの姿を
見たことのある人物は少なく、謎多き人物としても有名であった。
庭のデッキから華やかな様子を眺めながら、自分とは違う世界だ、
と鼻白んでいたニックであったが、ある日ギャツビーの使いから、
明日のパーティに来るよう招待された。恐る恐る参加したニックは、
更に豪邸の中に通され、ギャツビーと直々に話をし、今度は
一緒に食事に出かけるように誘われた。どうやらギャツビーは、
ニックの親戚であるデイジーに気があるようなのだが……。

何の映画祭だか良く見なかったけれど、当時衣装賞を取った映画である。
と言うわけで、終始煌びやかな映像を見ることが出来る。
金持ちというロマンを追いかけ、それ以外を蹴散らすがごとく振舞う、
富豪たちの様子が克明に描かれている。金持ちは、貧乏人とは結婚を
しない。それは最も恥ずべきことであり、どんなに好きな相手が
他にあったとしても、由緒ある家柄の人物を選ばなくてはならない。
きらきらと笑いながら、貧乏人を蹴落とす様が、冷たく、然るべきこと
として映し出されていた。ふと笑みを止めてしまえば、現実に
引き戻されてしまう。だから、デイジーは「可愛いお馬鹿さんになる」
というのだ。この話は「華麗なる」ギャツビーだが、その華麗なる
様子がとても虚しく映る。もちろんそれが狙いなのだろうけれども。
ギャツビーは夢を持ち続ける男である。昔は貧乏であったが、
今はのし上がり、偉業を達成した。身分の差で上手くいかなかった恋も
きっと今なら上手く行くに違いない。きっと、いや絶対彼女を
手に入れてみせる。という熱い心を持っている。けれども、
当のデイジーは、そんなギャツビーの姿に惹かれながらも、
ぬくぬくとした金持ちの世界から抜け出すことが出来ない。
結局は熱いロマンスよりも、安定した金という腹黒い俗物に、
人間は囚われているのだ、と物語っている。で、タイトルは
「華麗なる」ギャツビーである。その黒い世界に立ち向かった、
格好いい男、といったところであろう。呆気なく殺されてしまう
あたりに皮肉を感じるけどね。世の中は変わらないのだろうか?
との問いかけになっているようで、何とも苦い終幕である。
ところで、時代的にクーラーなどないので、役者が汗だくである。
夏の物語だから、プールに出てみたり、パラソルを立ててみたり、
けれど、気取った金持ちたちは、だらだらと汗を流しながら、
豪華な衣装を身に纏うのだった。時代柄しかたがないと思いつつ、
本当に馬鹿な人たちだ、と思えてくる。この心は嫌味なのだろうか。

★★★★☆*87

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