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2009年8月 7日 (金)

「未来のおもいで」 梶尾真治

未来(あした)のおもいで (光文社文庫) 未来(あした)のおもいで (光文社文庫)

著者:梶尾 真治
販売元:光文社
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梶尾さん、初本。友人から借りました。何となく北村薫のやや男っぽい感じ。
この本だけかもしれないけど。前回の『七回死んだ男』と言い、
タイムスリップもので、何だか不思議な感じがした。こちらはまぁ、
話があんまり素直に進むので、なんとなく物足りない気も。

イラストレーターである滝水は趣味の山登りの最中、
不思議なことを体験した。土砂降りの雨を凌ごうと洞に逃げ込む際、
同じように立ち往生していた美しい女性に出会った。
豪雨の中、交わされた少しの会話。女性に興味などなかった滝水だったが、
その女性・沙穂流には深く心惹かれたのだった。
雨が止み、彼女が立ち去ると、どうしてもまた会ってみたくなった。
何か手がかりはないものか……ふと洞に落ちていた彼女の手帳に気づいた。
最後のページに書かれていた住所を頼りに、その場所を尋ねてゆくのだが、
その家に沙穂流という女性は住んでいなかった。

かなり軽い感じで、簡単に読めた。感想は純愛だな、の一言。
雰囲気などは嫌いではないのだが、捻りがなくて残念。なんとなく
予想できる結末にも残念。一つよかったのは、恋焦がれている様子が、
手紙、と言う古めかしい方法でやり取りされること、そしてそれが、
時空を越えても伝えられる、ということの表現方法。
特に、イラストね、彼女の絵を書くって言うそれね。
良かったと思う。しかし、この本の中にも書いてあるんだけど、
未来にタイムスリップしちゃう話ってあんまりないと思うんだよね、
俄然過去の方が多い。この本だって、未来に行きます、と言うところで
終っているんだから、未来に行った話ではない。ので、ちょっと残念。
感想少ないんだけど、それは内容も薄いから。純愛だからね。
いい話なんだけど、少し物足りないかな。
あ、そうそう、コーヒーがない、って出てくるけどちょっとリアルで
よかった。数年前までは当たり前でも、今はもうないもの、って
結構あるんだろうな、とか思った。現在を生きていると気にならないけど。

★★★☆☆*81

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