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2009年7月30日 (木)

「にわか大根」 近藤史恵

にわか大根 猿若町捕物帳 (猿若町捕物帳) にわか大根 猿若町捕物帳 (猿若町捕物帳)

著者:近藤 史恵
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久しぶりに時代物。面白かったけど、実はこれ2巻だった。笑
残念。近藤さん初めてでした。出来たら1巻から読みたかったんだけど、
間違えた模様です。果たして1巻はどれなんでしょ。
あと一つ考えてしまうのは、描写の軽さ。ちょっと足らないよね、と。

市村座の舞台に、村山達之助が戻ってきたらしい。
達之助は、巴之丞と並ぶ、美しい女形で大変評判がいい。
千蔭は、父上、母上、おふく、八十吉を連れて舞台を観に行く事になった。
しかし、いざ席に着き、幕を観始めると評判の良い女形は見当たらなかった。
八十吉は、妙に思ったが、さきほど酷い演技をしていた一人の女形が、
達之助だと知り、驚いた。客席は失笑し、野次を飛ばすものもいる。
「にわか大根」と叫んだ誰かさえいた。がっかりして家路に着いた一行だったが、
後に達之助の息子が殺されたと聞き、市村座の事情を調べ始めた。

江戸の情緒とやらを上手く描けているんじゃないかと思う。
けれども、上にも書いたけど、描写が少なすぎて、ちょっと物足りない、
というのが私の感想。個人的には宮部さんの時代物がなかなかいい分量。
現代だけど、村上春樹の文章のくどさを10とするなら、近藤さんは1未満だ。
そんな感じで、もう少し説明してくれた方が、物語が膨らむのにな、とか。
例えば、今日は暑かったので打ち水をした、とか。
江戸の人って、そう言う風習などをとても大切にして生きてたと思うんですよね。
そういうとことで、少し残念に思いました。まったく書かれていないんで。
裏を返せば、気軽に読める簡単な物語が多いです。
主人公にも好感をもてますし、付き人の八十吉もいい組み合わせです。
出来るなら、その人の良さなんかももっと説明して欲しかったりしますがね。
表題の「にわか大根」について書いておくと、「にわか大根」って、
ちょっとおかしい気もします。にわかって、突然とか、言う意味
だと思うのですが……うーん。それも江戸の粋なのか?よくわかりません。
説明がないからね。感想少ないけど、まぁいいか。
短編集なので、短い時間つぶしに最適です。

★★★☆☆*84

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