« 「にわか大根」 近藤史恵 | トップページ | 「Φは壊れたね」 森博嗣 »

2009年7月31日 (金)

「氷菓」 米澤穂信

氷菓 (角川スニーカー文庫) 氷菓 (角川スニーカー文庫)

著者:米澤 穂信
販売元:角川書店
Amazon.co.jpで詳細を確認する


前回の感想『いちごタルト事件』を読んでいただければ分かるんですが、
私は米澤さんと相当相性悪いです……ですが、友人にお薦めされ、
というか友人はとても好きな作家らしく、そうだなもう一冊くらい読んで
みてもバチは当たるまい、と読んでみました。で、惨敗しました。

姉から命令の手紙を受け取った奉太郎は、有無なく古典部
とやらに入部する事になった。廃部の危機だった古典部であったが、
4人メンバーが揃い、一応部活らしくはなった。しかし先輩もおらず、
何についての活動をすべきかよく分からない。仕方がないので、
毎年発行していたという学校祭発行学芸文集『氷菓』を作成する事になった。
同時に部員・千反田の入部理由である、伯父との思い出を探る活動を開始。
伯父・関谷は一体この学校で何を起こしたのか。

今回もあらすじが微妙ですみません。まぁいいや。
結局は好き嫌い、と纏めさせていただけるなら、後者です。
理由は前回と同じく、事件に対するヒントが少なすぎて、
読者の事をよく考えていないようであるから。
特に、3話目とか、え?って目を疑いました。
ヒントを出さずに、もやもやしたまま、主人公が「わかった」発言。
ちょっと待ってください、私はまだ仮説も立てられてません!!と、
主人公に言いたかった。その上事件の真相を聞いて納得できたら万歳だが、
やはり納得できず「美術の授業は金曜日にある」と突然「解」が出現。
そんなの知らないよ!!って感じである。時間割がどうなってるとか、
どんな授業が行われているかなどの説明は皆無。
突然主人公が部屋を出て行ったかと思うと、勝手に調べて、
勝手に確認してきて、きっそうそうだよ、と物語りは終了。
どこが楽しいのだ?!と私は結構真剣に悩んでいる。
米澤さんの文章は嫌いじゃないし、人物も好きな方だ。
雰囲気だって学生(まぁ高校というより大学って感じだが)は上手い。
私の感性が間違ってるんだろうか……うーむ。
しかし、中でも最後の『氷菓』については面白かったな、謎解き部分。
長編になっていたから、ヒントの出し方などを頑張った感じが出ていた。
まぁ、『氷菓』の由来を聞いて泣けるか?というと難しい気もするけど。
33年前はどれくらい横文字が流行っていたんだろう。
幼い千反田はどれだけ学生運動を理解したんだろう。
謎は多しです。で、よくわかったのが、やはり私はあまり好きではない、
という事実でした。うーん……。難しいね。
普通に読み終えられるんだから、詰まらなくはないんですよ。

★★☆☆☆*78

|

« 「にわか大根」 近藤史恵 | トップページ | 「Φは壊れたね」 森博嗣 »

コメント

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)




トラックバック

この記事のトラックバックURL:
http://app.f.cocolog-nifty.com/t/trackback/126354/30793360

この記事へのトラックバック一覧です: 「氷菓」 米澤穂信:

« 「にわか大根」 近藤史恵 | トップページ | 「Φは壊れたね」 森博嗣 »