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2009年2月15日 (日)

【DVD】リンダリンダリンダ

20050615
こちらも前評判が良かったので、肩透かし、と言う感じ。
学園青春ものは好きだけど、ただ学園ものだと言うだけで、
何か満足したような物語の描き方には色々ガッカリする時がある。
そうこれも何だか、もう少し出来たんじゃないの、と思う。

凛子と声を掛け合って組んだバンドだったが、「音楽性の違い」から、
恵はバンドを解散した。しかしそろそろ文化祭が近づいている。
人数は揃わなくてもやはり音楽をやりたいと思った恵は、
即席のメンバーを揃え、バンドを組むことにした。
やる曲目はブルーハーツ。しかし韓国人留学生を含むメンバーは、
なかなか意思が合わず上手くいかない。徹夜の特訓を重ね、
ようやく文化祭当日を迎えるのだったが……。

少し前に観た「スウィングガールズ」よりは、こちらの方がいい。
一番良かったシーンは、韓国人留学生ソン役のペ・ドゥナが、
誰もいない静かな体育館で、意気揚々とメンバーを紹介するシーンだ。
本当はこんな輝かしい事をしてみたいのだ、というきらめく思いが、
あの数分間に詰められている。結局演奏の時それを行うことは
出来ないのだが、それが「リンダリンダリンダ」の「溝鼠」と
上手く被り、そう、この土臭い感じがいいのではないか、
と温かく教えてくれるのだった。しかし。冒頭にも書いたけど、
「だから、何」感が漂うのが否めないところ。
確かに青春ストーリーと言うと、その学校内だけで起こることを
メインにしているから、仕方ないと言えば仕方ないのかもしれないが、
でも何だか物足りないんだよなぁ、と私は思う。
勿論、その「物足りない」という学生ならではの感情も、
その監督やら何やらさんが、描きたいもの、なのかも知れないけど。
でも、例えば、この映画で、主人公をペ・ドゥナに置き換え、
彼女の生い立ちや、日本にいる辛さや楽しさや発見、
と言ったものを強調したら、ぐっと濃い物語になるだろうし、
香椎由宇の恋愛事情をもう少し突っ込んだら、
もっと華やかしく甘酸っぱい物語になっただろうと思うと、
私は残念で仕方がないのである。だから私は、いつも物語の下に、
悲しみと切なさが漂っている、岩井俊二が好きなのだと思う。

★★★☆☆*85

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