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2008年11月 5日 (水)

「流れ星が消えないうちに」 橋本紡

流れ星が消えないうちに 流れ星が消えないうちに

著者:橋本 紡
販売元:新潮社
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うーん微妙。味は「瀬尾まいこ+島本理生÷2」嫌いじゃないが、
どうも体が受け付けない気がした。と言うのも、恋愛本だった
というのもありまして。しかし、内容が大変薄いのに、
ここまで伸ばさなくてもいいと思う。二点視点いらない気がする。

わたしは最近玄関に布団を引き、夜眠ることにしている。
父の転勤のためわたし以外の家族は引っ越してしまったので、
この家には私しかいない。勿論始めは自分の部屋で寝ていたのだけれど、
恋人であった加地君が死んでしまってからというもの、
二人で過ごしていたあの部屋で眠ることが出来なくなってしまったのだ。
そんな時、転勤したはずのお父さんが一人家に戻ってきた。
会社にも行っていないようで様子がおかしい気がしたけれど、
わたしは玄関で眠っていることを尋ねられたくなかったから、
自分も質問しないことにした。わたしには今新しい恋人・巧君がいる。
巧君は好きだけれど、きっと私の中には加地君が住み続けるだろう。

こんなに長い必要はないと思った。とてもいい話なのだけれど、
予想は尽くし、話の筋はベタであるし、とあまり好感を抱かない。
そもそも2人の視点と言うのが多いのかもしれない。
確かに「わたし」視点で進んでいくと、加地の過ちが、
過ちのまま終わってしまうため、巧の視点は必要な気がするが、
何も視点にしなくても、巧が語って聞かせればいいだけのことだ。
それに最後のハガキに書かれていた内容についても、
中盤から引っ張って、引っ張った割りに、え?そんなこと?
結局自体は悪化しているのでは?という感じになっており、
個人的にすっきりしなかった。ゆったりと進んでゆくうちに
解決してゆく日常の悩み、と言ったところ。
劇的な変化はなく、けれどするすると解かれるように主人公
が癒されてゆくと言うのを主に書かれている。
それを楽しめない私は、やはり捻くれているのかもしれない、
と思いながらも、でもやはり恋愛ものは楽しめないと思う。
だって、こんなに常日頃死んだ加地のことを気にしているなら、
巧に申し訳なく思えて、普通は付き合わないんじゃないかと思う。
巧に失礼だと思うのは私の間違った考えなのだろうか。
綺麗どころに見えるのは、村上さんの「ノルウェイの森」を、
美しいと思ってしまうからだろうか。愛は分からない。

★★★☆☆*83

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