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2008年10月29日 (水)

「クローバー」 島本理生

クローバー クローバー

著者:島本 理生
販売元:角川書店
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久しぶりに島本さんを読みました。好きなんですけど、
でもなんだかなぁ、と思うのは何故だろう。
そうそう、それと西さんと被るんですよねイメージが。
西さんは関西弁でもう少し軽快ですが、なぜかしらね。

「クローバー」
僕は双子の姉・華子と一緒に暮らしている。
僕にそっくりな、その平凡で花のない容姿を、
少しでも綺麗に見せようと、華子は恐ろしいほどの力の入れている。
その努力のせいか、華子には常に彼氏がおり、
けれどすぐに別れてしまうことを繰り返していた。
そんな時、華子の様子が可笑しくなった。今までとは明らかに違う。
「一目惚れした」という彼女は、奥村と言う格好のいい男に
惚れ込んでいたのだった。結婚を前提に、という華子だったが、
僕にはどうしても2人が似合っているようには見えなかった。

連続短編集です。長編だと思ってちょっと期待していたのですが、
と横山さんの時も言ってましたが、最近個人的に長編ブームです。
だから森さんばかり読みたくなるのか?わかりませんが。
で、この本は、と言うと、ちょっと島本さんらしからぬ感じが
しました。島本さんの以前読んだ短編集「大きな熊~」など
からも、ダークな部分が見え隠れる物語多いイメージがあったのですが、
今回は、そうでもなく、わざと打ち消すように軽やかに書かれています。
一番最初に、この「クローバー」という話が来ていますが、
出来るなら中盤に入れて欲しかったような気もする。
クローバーって3枚だとどうでもいいのに、4枚になると
何であんなに持て囃されるんでしょうね、とか、普段深く考え
ないけれど、言われてみたら「そうそう」というのが
掛け合いに出されていて、とても上手いと思った。
その後の短編も、熊野さんや、雪村さんなど、一風変わった
登場人物と、僕と華子が馴染んでゆく様子が書かれている。
けれど、これは何だか普通かもしれない。だから、
何でもない話を書いた後に、「クローバー」がきたらよかったのにな、
とちょっと残念に思ったのでした。それと、以前から言っていますが、
島本さんは会話文が苦手なようで、いや絶対それ会話で話さないよね、
と言う文と、いや会話にするんだったら、もっと砕けた言葉でしょう、
と言う文が多々見受けられ、少し読みづらかったりする。
「大きな熊~」の方が好きだったなぁ、と言うことで。

★★★☆☆*84

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