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2008年10月28日 (火)

「イナイ×イナイ」 森博嗣

イナイ×イナイ (講談社ノベルス モF- 38) イナイ×イナイ (講談社ノベルス モF- 38)

著者:森 博嗣
販売元:講談社
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何だか邪道な順番で読んでいるような気がするのですが、まぁいいか。
一応シリーズ内では狂わないように読もうかな、と。
それにしてもまんまと森さんにはまっています。トリックとか、
正直微妙だったりするんですが(禁句)好きなんですよね、なぜか。

椙田探偵事務所の助手である小川と、無償ボランティアである真鍋は、
佐竹千鶴から内密な調査を依頼された。兄を探して欲しい。
自分が幼い時に、確かにいたはずの兄を探して欲しいというのである。
どうやらその兄は、豪邸の地下で監禁されているようだ。
2人は半信半疑のまま、美術品鑑定という本来の依頼を調査しながら、
地下牢の存在を確かめるため屋敷を見回っていた。
そんな時、どこからともなく女性の悲鳴が聞こえ、そして、
地下牢から千鶴の妹・千春の遺体が発見された。しかし兄の姿はない。
果たして兄はどこへ消え、千春は誰に殺されたのか……。

森さんの本が好きな理由の一つは、「噛み合わない会話」である。
勿論、意図して外された受け答えなのだが、そのワンテンポずれた
会話が、個人的に妙にツボなのである。スカイクロラシリーズでは、
特に、その噛み合うか噛み合わないかの絶妙な会話がなされ、
しかも噛み合っていなくても、登場人物はスルー黙殺という、
とても斬新な会話文なのだ。素晴らしい。判断は読者に任されている。
と、その話はこの辺にしておき、そんな噛み合わない会話で
繰り広げられる推理劇はとても味がある。
淡々と解決していくのではなく、自然に話は紆余曲折し、
いつの間にか解決路線へ。さすが気づかせない凄さ。
この位飛んだ主人公(真鍋)の方が、私は好きだなぁ、と思った。
しかし、この本はとても単純なトリックだった。
トリック、と言うのも何だか変な話だが、要するに成り済まし、
兼、両人を思いやる庇い合いである。だけど、性別違いって、
ずるいよねぇ、とか思ったりして。双子なのにセックスしたのか?
という微妙な疑惑も持ち上がり、あまりいい気持ちはしない。
それにしてもまた密室だし、ちょっと飽きてきた感もややあるなと。
地下牢・抜け道・喋れない人物・双子・財産贈与……
いろいろミステリィ盛りだくさんで、登場人物紹介編、
として書かれたようです。登場人物紹介編…それだけで一冊
売れる森さんが、本当凄いよね。とか、変なところで関心。
感心していることが失礼。さて、全部読むと何冊あるんだろう。
60越えかな…?笑えない。

★★★☆☆*81

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