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2008年10月13日 (月)

「ナイチンゲールの沈黙 下」 海堂尊

ナイチンゲールの沈黙(下) [宝島社文庫] (宝島社文庫 C か 1-4 「このミス」大賞シリーズ) ナイチンゲールの沈黙(下) [宝島社文庫] (宝島社文庫 C か 1-4 「このミス」大賞シリーズ)

著者:海堂尊
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読むのではなかった、と思いました。最近忙しいので、
つまらない本を読むと、時間がもったいないと思います。
と、ぶしつけに失礼なことを書いていますが、
理由は下記で述べたいと思います。しかし、続巻を出す気力が凄い。

看護士・小夜の担当している少年・瑞人は、網膜芽種……眼球のガン
であり、放っておくと眼球を摘出しなければならなくなる。
それを避けるためにも、どうしても手術を行わなければならなかった。
けれども、瑞人の父親は無職であり、酒に明け暮れているような、
最低な父親だった。金がないから、死なないのであれば手術はしない。
断固として譲らない父親だったが、突然契約書にサインをすると
小夜は呼び出しを受けたのだった。はやる心を抑えきれず、
喜び勇んで父親の元に向かったが、小夜はそこで乱暴を受けることに
なった。このままでは……小夜は懸命に赤い手袋に手を伸ばした。

かなりネタバレしますから、嫌な方は読まないよう……。
大変不愉快になった理由は、今回の主要キャラクターである小夜が、
「私を助けるためにお父さんを殺してくれてありがとう」
と言ったところから派生している。いや、なんか違うだろう、みたいな。
上巻から一貫して、過去に辛い思い出を抱える、か弱い女性、
として描かれてきた小夜であったが、このへんから、
その理由が分からなくなってくる。極めつけは、
「一ついい方法があるの」と言って、瑞人に提案した、
自分の父親を解剖しろ、と言う看護婦とは思えない残酷な一言だ。
そんなことしたら、瑞人が手術を受けられなくなってしまうのが
目に見えているではないか。一番簡単なのは、小夜が自首することなのだ。
「沈黙のナイチンゲール」と題されたこのテーマ(テーマかどうかも
怪しいのだが)を無理に描くために、殺人が軽視されている。
おまけにまたまた登場した白鳥に加えて、玉村や、加納と言った、
白鳥系列のうざいメンバーが追加され、かなりうんざりした
感じになっている。そもそも、警察関係で遊びすぎだと思う。
ある程度の節度と、礼儀をもって、ギャグを描くべきだと思う。
この小説にはそれが一切ない。読み終わった感想は、「大変不愉快」
まぁ個人的な感想なので、どうぞ他の方の感想もご覧になってみては。

★★☆☆☆*55

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