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2008年9月 8日 (月)

「疾走 下」 重松清

疾走 下 (角川文庫) 疾走 下 (角川文庫)

著者:重松 清
販売元:角川書店
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読んだのは随分前なんですが、日付なんて気にしていたら
全くもって更新が進まないので、9月より詰めて記事投稿します。
あーついに面倒くさがりが出た。読んだらすぐに書きゃいいのにさ。
まぁしゃあない。それにしてもこの本の上巻読んだのはいつだったか。

気が狂い放火犯になってしまった兄は、家から去っていた。
けれども悪夢の始まりはここからだった。父は借金を残し去ってゆき
兄を溺愛していた母は狂って家を飛び出して行った。
捨てられ、一人家に残されたお前が思い出したのは、
あかねの存在だった。ここにはもういたくはない。
なけなしの金を握り締めたお前は、電車に乗り遠い街へと逃げる。

さっき調べたら、上巻を読んだのは今年の1月でした。
ということは、半年以上放置の上での下巻でしたが、
さほど物語りを忘れていなかったようで、読み返すことなく読了。
上巻を読み始める前に、ラストシーンだけ覚えていない、
という記憶があったのですが、間違っていなかったようで、
下巻の中盤、やくざと乱交セックスをするあたらりから、
読んでいなかったことが判明しました。
なぜこんな描写が必要なのだろうか?と思うほどの過激描写が、
下巻の半数を占めていて、前半作り上げた、あの独特の雰囲気は、
一体どこへいったんでしょうか?という感じがした。
後半にかけて、だんだん現実味がなくなってゆき、
最後は殺されてしまう主人公に、果たして何の意義を求めれば
いいのだろうか、と悩んだ話であった。若く青い少年の葛藤か。
それとも、大人の身勝手さと、子どもへの悪影響なのか。
それと一つ気になったのは「お前」と言って主人公を語っていたのが、
神父だったと最後に判明する点である。主人公は死んでしまうし、
そりゃあ誰かが語らないと「お前」にならないわけであるが、
それがあの神父だと判った瞬間に、この話はより陳腐なものに見えた。
疾走、それには成功していると思うのだが、
一体読み終わった後に何を求めればいいのか良くわからない本であった。
重松さんの本としては、「流星ワゴン」などよりは、
個人的に数倍読みやすかったのですが、残念。三人称がいいな。

★★★☆☆*85

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