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2008年7月21日 (月)

【映画】ジャージの二人

0807313
うわー和めるようで、和めねぇ……と思ってしまった私でした。
「なごみの映画」っていうのあると思うんですよ。
ほら、例えば「かもめ食堂」とか「めがね」とか、
あれも嫌いじゃないけど、好きでもなくて。なんかなごめないんです。

妻の浮気を知った男は、夏の暑い東京の地を離れて、
北軽井沢で避暑することにした。そこには気心の知れた父も一緒。
父も父で今は男の母とは離婚をし、別の家庭を持っている。
けれどそれもまた上手くいっていないらしい。
少しの問題を抱えた、親子は言葉で語らぬまま
森の深い場所で緩やかな時間を過ごす。
いつしか誰かが着ていた、懐かしいジャージを着て。

まず狙っている、というのが分かる時点で、
「なごみ」と言うものは消えてしまうように思う。
まぁこの作品は明らかにそれを突き抜けて、
その異様さを売りにしているのであるが、それを好きだと思うのか、
こりゃダメだ、と思うのかは自分しだいという所ではなかろうか。
私はこりゃだめだ、と思ったクチだった。
一つ思うのが、これは男の人が見たほうがいい作品だと思う。
それも、ちょっと妻にはっきりいえないような、
主人公のような男の人が。ここに出てくるジャージの二人は、
逃げている。現実から、逃げているのだ。避暑との名目で、
妻や家族の上手くいかない出来事から逃げているのである。
その心が一番分かるのは、やっぱり男の人だろうと思う。
寄り添ってしまう親子は、また過去と未来を思う。
息子は「僕もこんな風になってしまうのか」と父を思い、
「息子も自分と同じようになってしまうのか」と父は思う。
そんな優しさのような、切なさのような、虚しさが、
ジャージという滑稽さに融合されて、絶妙な味わいで伝わってくる。
伝わってくるのはいいのだが、やっぱりそこには「作れた味」を
私は感じた。「なごんでいるフリ」……そんな感じなのだ。
一箇所だけ電波の届く、秘密の場所。
折角それを知ったのに、主人公は何故かあまりそこには寄り付かない。
何故か。妻と関わりたくないから。
その現実の重さが重過ぎて、どうも不釣合いであった。
だから、和めるのか、と言われると
「カノウショウ」なんじゃないかと私は思います。笑

★★★☆☆*83

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