« ■雑談:2008年5月に読んだ本 | トップページ | 6/13つばき@長野LIVE HOUSE J »

2008年6月 9日 (月)

「ハミザベス」 栗田有起

ハミザベス ハミザベス

著者:栗田 有起
販売元:集英社
Amazon.co.jpで詳細を確認する


どうも、最近読書を放棄気味です。
いや、癖で常に本は持っているのですが、イマイチ読む気にならず、
かと言って何するでもないのですが、あえて言うなら寝てみたり。
うーん、読書復活しないとなぁ…面白い本ないかなぁ。

「ハミザベス」
幼い頃母に父は死んだと聞かされていた。
しかし、今頃になってその死んだはずの父が死んだと、訃報が届いた。
それと同時に彼が残した、梅子とまちるへの遺産が発覚し、
その処理を行うため、まちるは女と会うことになった。
手タレをしていたと言う、少し変わった女・あかつき。
ひょんなことからまちるは父の遺産である三十三階のマンションと、
あかつきから譲り受けたハムスターとの生活を始めることになった。

恐ろしく会話だらけの本である。
それを少しも躓くことなく読めるのだから、きっと会話を書くというか、
作者は会話から汲み取る力に長けているのだろう。
最近タイトルが良く分からない本が多いけど、
これもそんな本の一つだと思って読み始めた。
「ハミザベス」なんのこっちゃ分からない。
読んでゆくと、それは主人公がつけるハムスターの名前だとわかる
のだが、これと言って重要なものでもないので(ハムスターが)、
少しずれているようにも見える。しかし言いたかったのは、
多分その「ハミザベス」という名前をつける、という行為かなと思う。
話の始めの方で、あかつきは名前をつけるだけ無駄だ、
と言うようなことを行っているのだ。つけるのも無駄なものを
知っていながらつけるという行為は、やはり伝えたい何かだろう。
そしてこの本の一番いいところは、辛いはずの現実を、
何となくかろやかに書いてくれているところである。
むしろ会話だらけなので、その登場人物の気持ちの詳細、
なんてものがほぼ書かれていないので、読者に自分で考えて下さい、
と投げ打っているような感じがする。弾むように続く会話…
そこには一体どんな気持ちが隠れているのか?
考えながら、感じなあら読むのも悪くはないかな、と思った。
まぁインパクトにはかなり欠けるのだけれど。

★★★☆☆*83

|

« ■雑談:2008年5月に読んだ本 | トップページ | 6/13つばき@長野LIVE HOUSE J »

コメント

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)




トラックバック

この記事のトラックバックURL:
http://app.f.cocolog-nifty.com/t/trackback/126354/21539280

この記事へのトラックバック一覧です: 「ハミザベス」 栗田有起:

« ■雑談:2008年5月に読んだ本 | トップページ | 6/13つばき@長野LIVE HOUSE J »