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2008年5月 6日 (火)

「コインロッカー・ベイビーズ 上」 村上龍

コインロッカー・ベイビーズ (上) (講談社文庫) コインロッカー・ベイビーズ (上) (講談社文庫)

著者:村上 龍
販売元:講談社
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あぁ、下巻も読まなくちゃいけないのか…
と珍しくちょっと億劫がっている私です。そもそもの話、
私は龍さんとなんだか色々のものが合わない気がするんですよ。
カンブリア宮殿も、龍さん司会じゃなければきっと見るのだが。

キクとハシは施設で育てられた子どもである。
二人ともそれぞれの母親に育児放棄され、
コインロッカーの中に捨てられた赤ん坊だったのだ。
コインロッカーに捨てられる子どもは、
大体が殺害されてから収納され、生きていたとしても、
発見が遅れ、殆どの場合がその中で死を迎える。
そんな中でキクとハシは類稀なる生存者なのであった。
幼い頃味わった精神的恐怖は、成長する彼らにとって影響を及ぼす。
催眠治療で封じ込めたものの、いつ何時現れるか知れなかった。

そもそも、とまた言うけど、私は龍さんと気が合わないらしい。
これでも結構頑張って手にとってみるのだけど、
途中で放棄したもの数知れず。完読したのは、「五分後の世界」と
「限りなく透明に近いブルー」とたぶんそれだけである。
誰かアクの弱い、私が読めそうな本をお薦めしてください…。
と、それはさておき。この本でも思うことなのだが、
村上龍は現実を書かない。現実を書くのだけど、
自分だけの小説世界を作り上げて、その中で比喩的、
あるいは皮肉った感じに表現するのである。
コインロッカーに捨てられる子ども、という設定も、
その設定にはとても興味深さを感じる。
密閉空間に放置され、生後ほんのわずかのうちに、
生命の危機にさらされた子どもの精神衛生は、きっと歪んでいる。
そしてその歪みはロッカーに限らず、現代の世界がそうなのだと。
しかし、その後の話の展開が、私はどうしてもついていけないのだ。
引き取ってくれた義母は死んでしまい、
そして毒が土壌汚染しているという隔離地域に、逃げてゆく。
その上オカマとして働いてみたり、音楽を登場させてみたり…
これは物語というより、村上龍の趣味の寄集めではないだろうか?
と思ってしまったりするのだった。「五分後の世界」でも、
音楽が強調されているが、かなり強烈にアピールされていたため、
それの登場に強い信念を感じることが出来たのに。
うーん。村上龍を楽しめないのは、私がまだ子どもだからなのか?
よくわからん。よくわかんないけど、下巻を読むのが億劫である。

★★★☆☆*81

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コメント

 明日の10日にトラックバックさせてください、久しぶりに。たまには拙ブログへおいでください。

投稿: つき指の読書日記 | 2008年5月 9日 (金) 19:59

>つき指さん

コメント&TBどうもありがとうございます^^*
たまには(笑)
そうさせていただきます。
近頃忙しいので、申し訳ないですが、
もう少し落ち着いたらまたお邪魔致します。

投稿: るい | 2008年5月14日 (水) 10:55

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