« ■雑談:滞っている理由 | トップページ | 「追憶のかけら」 貫井徳郎 »

2008年5月23日 (金)

「夏の階段」 梨屋アリエ

夏の階段 (teens’ best selections 13) 夏の階段 (teens’ best selections 13)

著者:梨屋 アリエ
販売元:ポプラ社
Amazon.co.jpで詳細を確認する


栃木県出身だと言うのでちょっと読んでみました。
そう言えば昔「プラネタリウム」かな、読んだことありました。
そうそう、この本に出てくる「ウズ高」は○木女子高だと思います。笑
多分…設定では共学になってるけど、どうもそうな気がする。

「春の電車」
私とミーヨとキョンちゃんは、マサミィが来るのを待っていた。
中学生最後の日を利用して、記念に映画を観ることになっていたのだ。
しかもそう言いだしたのはマサミィである。
けれどマサミィが来ない理由に一つ思い当たることがあった。
もしかしたらマサミィがウズ高に落ちたかも知れないってことだ。
運良くウズ高に受かった私と、ウズ高ではないが希望の高校に
合格したミーヨとキョンちゃん。ここに来づらいのかもしれなかった。
結局マサミィは来ず、私はウズ高生になった。新しい制服に、
新しい生活。しかし私は高校生になりきれない。
そんな時、私はマサミィに会った。私よりずっと大人になった彼女に。

ウズ高は多分、○木女子高ではないか、と思われる。
ウズ高こと、「巴波川高校」というのだが、○木女子高には
「巴波川パン」という伝統的な購買のパンがあるのだ。笑
あんまり美味しかった記憶はないのだが…それを文字ったのでは?と。
(というか母の弁当だったので、購買をあまり利用しなかったので)
制服にしても、上履き(スリッパだった)にしても、
ことごとく設定が似ていて、親近感を持ちながら読んだ。
何気なく作新高校らしき高校も出てくる。
そうだったからかもしれないが、「春の電車」は凄く好きだった。
運良く進学校に合格した主人公と、落ちてしまった友人。
私もそんな事を経験した。羨望の眼差しで見られる進学校だけど、
入ってみても何だかそこに馴染むことは出来ない。
けれど落ちてしまった友人からみれば、少しばかりは憎らしく、
悔しく思うものである。気づかぬうち、少しの優越感を抱いていた
主人公が、数ヶ月して出会った友人を見て思う、あの気持ち。
それがとても上手く表現できていたように思う。
私も、あったのだ。私が受かったことを隠さず喜んでいたから
かも知れないが、友人は明らかに敵対心を抱いていた。
勿論学校に…という事になるけれど、こちらにしてみれば、
辛いことだった。高校の私はそれはそれは落ちこぼれだったので、
そんな羨ましそうな、攻めるような目で見られても困るのだ、と思った。
そんな懐かしい気持ちを思い出せた本だった。
他の話は、正直うーんと言う感じだったのだが、
まぁこの話を読めたので、私は満足。
やっぱり身近なローカルネタがわかる話を読むのは面白い。

★★★☆☆*81

|

« ■雑談:滞っている理由 | トップページ | 「追憶のかけら」 貫井徳郎 »

コメント

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)




トラックバック

この記事のトラックバックURL:
http://app.f.cocolog-nifty.com/t/trackback/126354/21112641

この記事へのトラックバック一覧です: 「夏の階段」 梨屋アリエ:

« ■雑談:滞っている理由 | トップページ | 「追憶のかけら」 貫井徳郎 »