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2008年4月 7日 (月)

【映画】転々

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転々…というから、もう少し事態が豹変して、
転々と転がるように楽しめる映画なのだろうか、
と思っていたので、正直肩透かしを食らった感がある。
「時効警察」好きな方にはたまらない映画となってます。

大学八年生の竹村は、借金取りに追われていた。
学生証と免許証を取り上げられ、絶体絶命の危機に陥ってしまう。
しかし、これと言って名案は浮かばず、竹村は町をぶらぶらしていた。
落し物の鞄をネコババしてみるものの、
中に入っていたのは無数のだるまと、天狗の鼻。すこぶるついていない。
そんな時、また借金取りが竹村の元へとやって来た。
「俺の散歩に付き合ったら、100万やる。借金は帳消しだ」
怪しげな取引を持ちかけられ、しかし金のない竹村は、
散歩に付き合うしかなかった。東京をぶらぶら、
何の当てもなく歩く東京散歩。果たしてそこの目的は……

雰囲気はまんま「時効警察」である。
監督も同じだし、オダギリジョーだし、その他脇役メンバーも勢ぞろい。
文句のつけようのないキャスティングの中行われる、東京散歩。
くだらない。くだらなすぎる。全てにおいて脱力系全開の展開が、
根強いファンの心をくすぐることでしょう。
お決まりの思わずくすくす笑ってしまうシーン満載でした。
一つ残念だったのは、過去が、と言うか、
事件の経緯がよくわからない点でしょうか。
借金取りは、妻を殺してしまった、と言って東京散歩しますが、
殺した経緯が皆無(奥さんの浮気となってはいますが)なので、
その悲しみや悔しさがまったくないまま、
楽しげな脱力系の散歩が続いていくのが、
何となく理不尽でなりませんでした。
もちろん奥さんが無念、とう言う意味でもあるのですが。
対する竹村の家族の居ない過去という描写も、
何だか押しが足りなかったような気もして、
オダギリジョーがカレーを食べて泣いている時に、
あまり共感して泣く…という感情まで達しなかった。
「親父」と呼んで小突きあうシーンや、
一瞬だけジェットコースターで過去を振り返るシーンは、
ぐっと来たのですが、何とも物足りなさを感じたのでありました。
まぁこの映画は別に感動を求めているわけではないとは思いますけど。
「時効警察」ファンは必見です。

★★★☆☆*80

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