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2008年4月 8日 (火)

【映画】サッド ヴァケイション

080409b
石田えりさんのどこにでもいそうなお母さんの「ウザさ」が、
かなり秀逸で、見ていて気分が悪くなりました。
もちろんいい意味ですが、それにしても胃がむかむかしました。
すべてはその人のせいなのに、気づかない人間は救いようがない。

中国人密航者の手引きだった健次は、
孤児となった中国人の男児を引き取ることになった。
健次はすでに知的障害を負った友人の妹と共に暮らしており、
小さなアパートで三人で住む形になった。
密航者の手引きを辞め、車の代行として働き始めた健次は、
偶然にも幼い頃自分を捨てた母親と再会してしまう。
昔のことなど、何もなかったかのように接してくる母親は、
健次たちを、自分たちの家に住むように勧めた。
平穏を装いながら始まった新たな生活だったが、
全ては健次の母親に対する復讐劇の準備であった。

始めにも書いたのだが、石田えりさんの「ウザさ」は完璧でした。
この母親が居ることによって、段々に周りが狂ってゆく様子が、
とても上手く描かれていたように思います。
しかし気にかかったのは、一番最初に出てくる中国人密航のシーン。
ものすごく仰々しい感じで始まり、日中共同映画…?と、
一瞬思ってしまうような場面があるのだが、
その部分があまりに濃厚すぎて、後ほどの平穏な生活が、
とても不思議な様子に私には映った。もちろんそれが狙いかもしれない。
けれども、この中国人密航シーンがなくても、
そして中国人の子どもを引き取るという設定がなくても、
きっとその土臭い雰囲気を作ることは出来たと思う。
日本らしい、あのどろどろとした、人間の血縁関係、
それから、ぎくしゃくとした雰囲気。
これだけの豪華メンバーだったなら、簡単に作り出せたように思う。
不可思議な、そして歪んだ様子を作り上げるのに、
中国と言う反日的な要素を加えて調理してあるあたりが、
なんだかそれだけにイメージを頼っているようで、好きになれなかった。
とかなんとかいうと、原作がどう、とか、
そういうものを求めていた、とか、根本的なところで叩かれそうなので、
もうこれ以上は言わないことにします。
とりあえず、異様な雰囲気を味わいたいのには最適ですね。
カットの取り方はとても好きでした。

★★★☆☆*80

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