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2008年3月15日 (土)

「NHKにようこそ!」 滝本竜彦

NHKにようこそ! (角川文庫) NHKにようこそ! (角川文庫)

著者:滝本 竜彦
販売元:角川書店
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とある方にお薦めされたので、読んでみました。笑
うん、まぁとても凄いのは分かるのだが、
この小説を「好き」と言った時点で、あらゆる偏見が付き纏うのは、
ちょっと考えものですね…とお茶を濁しておく。笑

何を隠そう、俺はプロフェッショナルなひきこもりである。
大学を中退し、ひきこもること四年…
全ての人間との関わりを遮断し、人に合うのは、
週に一度コンビニに飯とタバコを買いに行くのみ。
そんな俺は、とんでもないことを発見してしまった。
それはふとつけていたテレビ番組、NHKチャンネル。
しかしよく見て欲しい、「NHK」とは何の略語なんだ?
普通に読めば「日本放送協会」しかしそんな世の中は単純ではない。
そう、これは、これは「日本ひきこもり協会」の略だったのだ。

あー超のつくオタク小説です。笑 
「涼宮ハルヒ」などという甘ちゃんを軽く飛び越えた、
男性から見れば、神がかり的な小説でしょう。
「あぁ、よくこんな話公表する勇気あるな、すげー」みたいな、
そんな雰囲気らしいですよ、と伝聞しておく。
はじめに言っておくと、オタクに免疫のない女性は、
絶対に読むべきではない。というと、私がまるで免疫があるように
聞こえてしまうのが、この小説の恐ろしいところである。
この小説で二つテーマを挙げるとすると、
「エロ」と「ひきこもり」である。えぇ「エロ」と「ひきこもり」
最悪のマッチング。いや、最高のコンビネーションである。
今やオタクといえば「=エロゲー」みたいな方程式が立つ(多分)。
この二つの連鎖は表裏一体となっているため、
「この小説好き」といってしまうと、「エロ」と「ひきこもり」が
好きだということになってしまうんです、困ったことに。
しかし、この小説を冷静に見てみると、「ひきこもり」という
この主人公の行動、心理描写はとても惹かれるものがある。
ひきこもり、抜け出そうと思いつつ抜け出せない。
分かりきっているのに、怖気づき、底辺でもがく彼の心理は、
とてもちぐはぐで、はちゃめちゃで。けれどそんな中で
生み出す決断は、時折、胸を打つのである。失敗するけど。笑
が、こうして「ひきこもり」を褒めてしまうと、大変なことに、
「エロ」も肯定してしまうんですね、大変です。
「エロ」を習得することによって、主人公は更なる「ひきこもり」術
を習得して大変なことになるんですよ。で、間違って欲しくないのが
私はこんな男臭いエロが好きなわけではありません、というところで。
そのへんを十分に気をつけてお読みいただきたい感じであります。
何か語り口が怪しいですが、この本を読めば、大体こんな感想ですよ。
うん、本当。「馬鹿が哲学にはまると凄い」、よく分かりました。

★★★☆☆*83

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コメント

ああ、この人があれだよ。「ネガティブハッピーチェーンソーエッヂ」の原作者。
本当に元ひきこもりだったらしいから、描写もリアルだと思うよ(笑)

私は多分、この本駄目かもしれないなあ・・笑

投稿: すきま風 | 2008年3月18日 (火) 17:31

>すーちゃん

あー、本当、すーちゃん好きじゃなさそう。笑
やめといた方がいいかも。
だって、主に「エロ」だから…
男の人が読んだらそんなに思わないのかもしれないけど、
女の人が読むと、強烈な「エロ」を感じると思う。
もう、えぇ、まぁ、はい、って感じで。

そうそう、「ネガティブ~」そうだね。
まだ「ネガティブ~」の方がいいみたいだけど。

投稿: るい | 2008年3月19日 (水) 17:04

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