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2008年2月 3日 (日)

「クワイエットルームにようこそ」 松尾スズキ

クワイエットルームにようこそ クワイエットルームにようこそ

著者:松尾 スズキ
販売元:文藝春秋
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若干映画で変更されているところもありますが、
なかなか忠実に描かれているんだなぁ、と思ったしだいでした。
小説も面白いし、映画もそれを生かして描かれている、
という感じのお話です。もう少し奇妙さを出しても面白かったかも?

出版社のライターである私は、目が覚めると精神病棟に寝かされていた。
人の気配を感じ起き上がろうとしたが、両手足と体を五点拘束され、
全く身動きがとれない。そんな時隣の部屋から、奇妙な叫び声が響いた。
静けさに広がる狂った女の声が恐ろしく、
自分がこの場に寝かされていると言う違和感に絶えられなくなる。
その時、笑う事を忘れたような、鋼鉄の仮面の看護婦が入ってきた。
酒で睡眠薬を飲んだのを、自殺未遂だと勘違いされたのだ、
咄嗟にそう言ったのだが、昨日の記憶は抜け落ちよく覚えていなかった。
果たして私はこの狂った病棟から抜け出す事が出来るのか。

今回は映画のほうを先に観た、なかなか私には珍しい感じでした。
結果、なかなかよかったです。小説も悪くなく、映画も楽しめた。
やはり小説で自分の固定イメージをつけるより、
映画で役者のイメージを植え付けてから、物語を読む方が、
すんなり入り込めるのか…?と思わなくもない。
まぁこれは原作が松尾さんなので、そうだったのかも、
と知れませんが、小説で描かれた世界が、
見事に映像に反映されていて、うまいなぁと思いました。
若干映画のほうが内容がシュールなんですけどね。
これをよむと、内田有紀の完璧な演技さがわかりますよ。
あとは小説がもう少し謎めいた感じでもよかったのでは?
と感じました。映画を観たとき、一瞬「ドグラ・マグラ」
を連想させる不穏な感じが流れて好きだったのですが、
文章の中に、その不気味さはなかったですね。
で、まぁ松尾さんすごいなぁ、でまとめておきます。(適当…?)
映画を楽しめた方にはお薦めです。
どうって事ない小説ですが、どうって事ないと
思えるように書けるのは、やはり才能なんだろうなぁと思いますね。

★★★☆☆*87

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