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2008年2月23日 (土)

【映画】L change the WorLd

20080225
別に、「デスノート」じゃなくてもいいんじゃないだろうか、
と思ったのが、第一の感想だった。存在感のある「L」という役だが、
それは「デスノート」という物語設定だから映えるもの。
この映画では、切れ者の別の誰かでも成り立ちそうだった。

夜神ライトとの決着が着き、ワタリも亡くなってしまった今、
Lに残されたものと言えば、23日間の命と、
ワタリに宛てられたプレゼント…一人の少年だった。
一方裏社会では、人間の撲滅運動が広がっていた。
自然が破壊され、戻らなくなった今、人間を殺すしかない。
そこで、感染したら死に至るウィルスが秘密裏に開発されたのだった。
しかし、裏切りや策略が横行し、対ウイルスワクチンが消失した。
このままウィルスをばら撒いてしまったとしたら…
Lは、最後の命をかけ、動き出した。

もっともよかった点は、演技がよかった点。
特にウイルスに感染し、死んでしまう役の役者さんどもは、
恐ろしいくらいに演技が上手く、是非ホラー映画に出てください、
と私はお勧めしたいところだった。
対して、何ともいただけなかったのは、
もったいない23日間だった、というところだろうか。
きっと、デスノートファンの皆様は、
Lはずっと夜神ライトのことを考えていてほしかったでしょう。
しかし、この映画は決着は着いてしまっているし、
最初の方で、もう過去のことだ、と思っているふしがある。
それに、デスノートの一番の魅力だったのは、
「目に見えない超越的な力で殺す、殺される」という恐怖だった。
だが、今回はウィルスである。
ウィルスは、見えないとは言えども、実態はある。
そうすると、空想的な面白さがなくなり、
急に現実に引き戻されるような、残念な雰囲気があった気がする。
土臭い、というかね。地道に駆けずり回っている点が。
この映画を素直に楽しめるのは、Lを演じた松山ケンイチと、
そのLを好きな人だけではないか、と思った。
観る前に注意して欲しいのは、この映画は「デスノート」と「死神」
には、一切かかわりがないと言うことです。

★★★☆☆*81

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