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2008年2月17日 (日)

【DVD】虹の女神

20080218
★★★★☆
さすが、岩井俊二、と言わせる作品だった。彼の作品には、
いつものことだが、蒼井優や市原隼人がよく似合う。
というのも、岩井俊二も自然体を目指し、
その俳優たちも技術の高い、自然体の演技が出来るからだろう。

あおいが死んだ。それを知ったのは、テレビでやっていた、
飛行機事故のニュースでだった。
あまりにも呆気なく死んでしまったものだから、
俺は一瞬日々の忙しさに忙殺され、現実を受け止められなかった。
あおいが死んだ? あの、あおいが?
呆然と立ち尽くすうち、俺は次々に彼女の姿を思い出した。
映画のフィルム越しに彼女の笑顔が、今もまだ焼きついている。

予想以上にいい映画でした。こんな単調なストーリーを、
よくぞここまで素敵な作品にしてくれました、
と思わず岩井さんを褒めたくなる。
何せストーリー自体は「好き合っていた男女が生き別れ、
女の方が、飛行機事故で呆気なく死んだ」という、それだけの話だ。
そんなことを言うと語弊があるかもしれないが、
とにかくこの作品に出ている俳優の技術がとても高いことを挙げる。
上野樹里、市原隼人、蒼井優。
彼ら三人が織り成す物語は、他の誰でも生み出すことが出来ない。
私は「のだめ」や「冗談じゃない」のイメージが強く、
はっきり言って上野樹里が大嫌いだった。
あんなブリブリ(べたべた?)な演技のどこがいいのだろうか…
と他の人の評価が高い理由に、半ば真剣に悩んでいた。
しかし、この映画を観れば素直に頷くことが出来る。
彼女の演技は完璧だ。
「どこにでもいそうな、恋愛の苦手な女の子」を見事に演じている。
だが、映画全体の雰囲気として、私は少しさっぱりしすぎていて、
ちょっと物足りないかしら、と思った。
岩井さんと言えば、「リリイシュシュ」や「花とアリス」のように、
どこか土臭い、泥臭い部分があるのだが、今回はそれがない。
それはまぁ岩井さん脚本ではないので、という原因がありそうだが。
私は「花とアリス」の方が好きである、と言うことで★4つ。

*88

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