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2008年1月18日 (金)

「まどろむ夜のUFO」 角田光代

まどろむ夜のUFO (講談社文庫) まどろむ夜のUFO (講談社文庫)

著者:角田 光代
販売元:講談社
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あー何言いたいのかわからん…、な本でした。
うんまぁ「幸福な遊戯」よりは全然よいですが、
まだまだ難航中な雰囲気が…でもこれも賞とってるんですよね。
世の中何がよいとされるのか、ようわかりませんわ。

弟が突然私の家に遊びに行くと言って家を出たらしい。
高校三年生の彼は「予備校に行く」と言っていたが、
「本当はUFOを見に行ったんじゃないかしら」と電話口の母は言った。
幼い頃の私と弟の趣味は、UFOとか、宇宙人とか、
とにかくそういった奇妙なものについて考えたりすることだったのだ。
次の日やって来た弟は、予想に反して、まったくUFOの話はしなかった。
「東京に来たのは彼女に会うためだ」そんな彼の言葉は果たして本当なのか。

伝えたい事は何となくわかります。
例えば、いつまでも定期的に続く恋人未満の男との関係よりも、
突発的な誘惑に負けてしまったり、UFOという幻を追ってしまうような、
どこか不確かな人生の方が、きっと面白い。
そんな時がちょっとはあってもいいんじゃないか、とかそんなところが。
しかし、結局主人公のUFOへの興味は薄れたままだし、
最後にこんな生活もいいかもしれない、となるタイミングが、
なかなか微妙というか、え、こんなことで?と思わなくもない。
それと、嘘をついていた弟の恋が、
イマイチよく分からない感じで終わってしまっているが、なんとも。
結局弟の恋はアイドルの追っかけだったわけで、
その奇妙な行動はまるで宇宙人のように謎、みたいに纏められているが、
いや、纏まっていませんよ…というツッコミを入れたい。
宇宙人とかUFOとかは、位置的に意外に人間の遠くにあると思う、
というのは私の個人的な考えですが、話の中で、ぜひ宇宙人に会いたいんだ、
という気持ち(弟や恭一の)が描かれていないため、
それこそ新興宗教のような面持ちで、煮え切らない原因に。
いっそのこと、「絶対UFO見るぞ!!」みたいな熱血漢で、
地球外生物を追ってくれた方が(たとえ本当はいるなんて思っていなくても)
読者的にはすっきりする感じがするんだけどな、と言う事で。

★★☆☆☆*69

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