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2008年1月 9日 (水)

「初ものがたり」 宮部みゆき

初ものがたり (新潮文庫) 初ものがたり (新潮文庫)

著者:宮部 みゆき
販売元:新潮社
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そうそう、この続編はどうしたのよ宮部さん!と思わず嘆いてしまった。
これは「本所深川ふしぎ草紙」の続編ですが、終わり方が、
とても意味深です。おまけにあとがきで謝罪をしている…
HPには出しますと書いてあったけど、果たしていつ出るのだろうか。

本所深川を守る茂七は、回向院の岡っ引きである。
町の異変を素早く察知するため、下っ引きの噂を聞きつけたり、
町人のよく集まる場所についと足を伸ばすのが習慣だ。
ある日そんな茂七の元へ、新たに妙な噂が流れてきた。
橋の袂の今まで蕎麦屋の屋台があった場所に、
夜中までやっている稲荷寿司屋が出ていると言うのだ。
酒も出さない稲荷寿司屋がなぜ深夜営業をしているのだろうか…
茂七は興味半分にその屋台を尋ねてみる事にした。

茂七シリーズの二巻目です。これの前に「本所深川ふしぎ草紙」を
読んでおくと、よりスムーズに内容が理解できてよいかと思います。
今更気づいたのですが「本所深川~」の方の感想も書いてませんでしたね、
うっかりしていました。後ほど読み直して書こうと思います。
さて、随分昔にこの本を読んでいましたが、
それでもなお、楽しく読める小説です。
簡単に言うと、主人公茂七という岡っ引きのおやじが、
毎度騒動に巻き込まれ、人間関係を知るうち解決するという話。
それは茂七自ら飛び込んだものであったり、
町じゅうに広がった噂から発生した事件だったりする。
時代物と言う事で、解決は粋に人情味溢れたものが多いが、
いつも幸福だとは限らない。ふいに冷や水を浴びせられたような
背筋の寒い事件が起こったり、
それもまた現代人としても共感を得られる絶妙な塩梅になっている。
この本では、橋の袂に突然店を出し始めた稲荷寿司屋が現われ、
茂七や下っ引きがその人物を訝しがり始める。
屋台の親父は明らかにここの町人の田舎ものではない。
色々な思惑が飛び交い、さて正体は……
という所で、なんとまぁ終わっているのである。
その後連載していた雑誌が廃刊になり、連載もストップ。
何とも尻切れトンボになり、もう十年近く経つんじゃないだろうか。
時代物ファンとしては是非続けて欲しいですね。
そう言えば、この本数年前時代劇でやったらしいですよ。
私「おいてけ堀」しか見たことないんですが、見てみたいなぁ。

★★★★☆*89

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