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2008年1月10日 (木)

「チーム・バチスタの栄光 上」 海堂尊

チーム・バチスタの栄光(上) 「このミス」大賞シリーズ (宝島社文庫 599) (宝島社文庫 599) チーム・バチスタの栄光(上) 「このミス」大賞シリーズ (宝島社文庫 599) (宝島社文庫 599)

著者:海堂 尊
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会社の先輩に借りました。映画化だったんですねぇ、知りませんでした。
血がふんだんに使われた小説、というか映像もそうですが、
嫌いなので、基本的に読まないんですが、これはそうでもないよと
薦められたので読んでみました。なるほど、そうでもないです。

俺が勤める不定愁訴外来…いわゆる愚痴外来と呼ばれるそこは、
手術台から一番遠い場所にある。卒業試験以来見学すらしていない俺に、
院長から直々にお声が掛かった。何でも「チーム・バチスタ」の
手術内容を観察して欲しいというのだ。天才医師桐生率いる
「チーム・バチスタ」は、20回のバチスタ手術を成功させている
優秀なチームだったが、ここの所3例続けて術内死が発生していた。
ただでさえ困難なバチスタ手術…果たしてその死は自然なのか故意なのか…

海堂さん、初めて読みました。印象は「奥田英朗+荻原浩」。
好きな方は好きでしょうねぇ、医療舞台と言うのは魅力的です。
ただ一つだけ物語と関係なく欠点になっているのが、
振り仮名の有無だと思いますね。明らかに常用範囲外のものにも、
振り仮名がほぼない。その上医療の専門用語は漢字がただでさえ多いので、
堅っ苦しいこと極まりない感じになっているのです。
そして、残念な事に物語りを進行する主人公は、
結構天然キャラなので、意外に思いつめず明るい雰囲気で進むのが難点。
重々しい雰囲気は、漢字に頼らずに文章で作って下さいね、
と言うのが、私が一番気になったところでした。
その他内容で気になったのは、同じ事を何回か繰り返し描写するところ。
それから、あまりに知識が豊富なので(現職ですもんね)、
これも言いたい、あれも言いたい、と書きすぎた説明が多いところ。
ここはまぁ、極めて私の個人的な価値観なので、無視して大丈夫かと。
話は逸れましたが、今までここまで事実に忠実な医療エンタメも、
なかったのではないかと思います。それにある種の秘密分野でありながら、
病院は人間は必ずお世話になる場所である。
というかなりのプラス要素もあるから、読者も食いつきが良いでしょう。
「このミステリがすごい」…は正確な判断でしょうか、
と疑問を投げつつ、新領域に踏み込める海堂さんの幸運に憧れます。
是非今度は物語と医療知識のマッチした本を読みたいものです。
と、言いつつまだ下巻読んでいる最中なので、下巻の後にも感想書きます。

★★★☆☆*85

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