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2008年1月12日 (土)

「Little DJ」 鬼塚忠

Little DJ―小さな恋の物語 Little DJ―小さな恋の物語

著者:鬼塚 忠
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これも映画化でしたね、読んだ事のない作家さんでした。
とってもいいお話なんですが、何とも文章がすかすかな感じが、
気になってしまい、せっかく感動ものなのに、もう一歩…
というような気がしてなりませんでした。映像にしたらよさそうですが。

野球チームで万年ベンチウォーマーである太郎の夢は、
ラジオ番組のようなディスク・ジョッキーになる事だった。
だけど、父親からは強い男になることを望まれている。
そんな時、太郎は初めてホームに立った試合で鼻血を出し倒れてしまった。
病院に運ばれ、検査をすると彼は白血病だと言う事がわかった。
しかし母親は十歳という若い命に、余命を告げることは出来ない。
長引く入院に太郎が不満を言い出した時、
大先生が太郎を院内放送の担当にする事に決めた。
引っ込み思案だった太郎はDJを通し、明るい少年へと成長してゆく。

一番目に付いたのは、文章が一行ずつ改行されている、
という何とも言いがたいところでした。今、携帯小説なんかで、
そうやって一行改行が流行っているようですが、
それは文学的な面で、とても幼稚な感じがしてしまい、
私はどうも好意的に読むことが出来ませんでした。
話は、とってもいい話です。白血病という不治の病を題材にしているため、
最後は死んでしまうのだろうと予想はつきますが、その中でも、
主人公が葛藤する姿とか、うまく描かれていたと思います。
しかし、まぁ一言言わせて貰うなら、味わいがないです。
「○○は~だった」「○○した」と状況を説明する文が多くて、
登場人物の感情的なものを引き出す文が少ないように思いました。
そう言った反面、物語はいいため、映像化したほうが、
役者の表情とか、動きなどで感情を伝える事が出来るから、
より良いものになっているのではないか、と思います。
まぁ、映画観ていないので、何とも言えないんですけれども。
児童書には最適な本かと思います。

★★★☆☆*85

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