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2007年12月25日 (火)

「指輪をはめたい」 伊藤たかみ

指輪をはめたい (文春文庫) 指輪をはめたい (文春文庫)

著者:伊藤 たかみ
販売元:文藝春秋
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あー読むんじゃなかった、という感じの方が強いのが難点ですが。
伊藤さんはやっぱり児童書が良いですよ、
と毎度の事ながら言っている気がしますが、
大人なのに子供っぽい男、についてはある意味上手いのかも知れませんね。

スケートリンクで転倒し、気が付くと記憶をなくしていた。
過去の事は覚えているのだが、スケートをする前の、
たった数時間の記憶がさっぱりとないのだった。
本来ならたった数時間の事くらい、と言いたいところだが、
ちょうどタイミングの悪い事に、僕はプロポーズしようとしていた。
しかも、申し上げにくいが僕は三人の女性と付き合っている。
果たして数時間前の自分は、一体誰に指輪を渡そうとしていたのだろうか。

「そのまま頭を打って死んでしまえばよかったのに」と、本気で思いました。
主人公がこんなに腹立たしい小説もそうないでしょう。
女性の半数はきっと私と同じ事を思うと思う。
何せ主人公は三股をかけ、その上で平然と女を品定めしている。
これがきっと友だちとか、元彼女とかだったら許せるにしても、
三股ってなんだよ、って感じで最初から頭に来る。
そして、頭に来たストーリーを笑い話にできない理由は、
主人公が俄然本気で女を品定めしているからだ。
例えば、比較対照を出してみたとして、森見さんや万城目さんのような、
破天荒で頓珍漢なキャラクターたちが、面白おかしく話してくれるなら、
この三股話も笑って読めるだろう。
しかし、伊藤さん、あまりに真剣に女の品定めを主人公にさせるので、
男の下心というのが見え見えで読むのが辛いほどである。
まぁ、裏を返せば、男の人は楽しく読めるのかも?
よく分からないけど、何だか色々頭に来る話でした。
それは現実を描いていると言う点では、とてもいいのかもしれませんが、
小説で楽しむという点では、私はマイナスだと思いますね。
と、言うわけで。タイトルはクリスマスにピッタリだったのですが。笑

★★☆☆☆*69

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