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2007年11月22日 (木)

「anego」 林真理子

anego anego

著者:林 真理子
販売元:小学館
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林さん読むの初めてだと思っていたのですが、
そう言えば随分前に「ミルキー」を読んだ事があったのを思い出しました。
ドラマは見ていませんでしたが、とりあえずこの本は微妙…。
現実味を欠いた展開が惜しいところです。途中まで面白いのに。

商社に勤める奈央子は、いつしか古株になっていた。
人当たりもよく、面倒見もよい奈央子の事を、友人は「あねご」と呼ぶ。
頼まれたら断れず、しょっちゅう恋愛相談をされる奈央子であったが、
彼女自身は30歳を目前に恋愛を冷めた目で流していた。
もう合コンに誘われたって、20代のようにちやほやされる事はない。
ささくれ立った奈央子だったが、ひょんな事から恋に落ちた。
それは不倫であったが、必死に今の状況から抜け出そうと、溺れてゆく。

途中までは面白い。ドラマにしたら受けるだろうなぁ、とも思う。
しかし中盤、不倫が泥沼化するあたりから、
筆が軽くなり、火曜サスペンスのような軽薄な感じに見える。
いや、私は火曜サスペンスも勿論好きだけれども、
この本で出てくるべきではないと思うのだ。
だってこのラストはないだろう…不倫の末、妻が自殺してしまい、
結局別れたはずの奈央子は、不倫相手の元に帰ってくる…。
それってあんまりじゃないか?
「あねご」と呼ばれるほど、奈央子は面倒見がいい。
それは分かるけど、せめて違う人と結婚して欲しかった。
何とも救いがないというか、何というか。
それと問題なのは、この本には教訓めいた伏線が皆無であること。
なので読み終わった後なるほどね、と思ったり、学んだ感が全くない。
ただ、「今の商社OLの現状」と「奈央子の面倒見の皮肉さ」
が描かれているだけなのである。不倫をしてしまった、
いけない事だ、だから別れる、でも学んだ事はあった、
みたいにしないと、本末転倒、と言われてしまいそうなストーリーだった。
それと、今時の30代女性って「~ですわ」って言うのか?
と疑問視しつつ。私は絶対「ですわ」なんて言わないな。笑

★★☆☆☆*79

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