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2007年10月25日 (木)

「サマータイム」 佐藤多佳子

サマータイム (新潮文庫) サマータイム (新潮文庫)

著者:佐藤 多佳子
販売元:新潮社
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うーん、ちょっとイマイチ、だと私は思ったんですけど、
アマゾンのレビュー評価は高いようで、単なる好みの差かもしれんです。
何せ、この本舞台が近未来だったので…(拒否反応)
なんで近未来にするのか、頗る謎です。

「サマータイム」
雷が鳴り響く嵐の日に、僕がであったのは片腕の少年だった。
右腕だけで力強く「サマータイム」を奏でる広一くんの姿は、
妙に僕を惹き付け虜にした。夏にピッタリな悲しい曲。
次第に仲を深めてゆく二人だったけれど、僕はいつも
彼の左腕の事と死んだ彼の父親の事を考えずにはいられなかった。
母親の再婚がダメになり、そして広一くんは突然街を出てゆく。
僕は戸惑い困惑する中、いつも彼の「サマータイム」を思い出した。

好きになれなかった原因として、多分二つの事がある。
一つは、無駄にこの話の舞台が近未来型区画住宅であることだ。
なんでそんな設定にしたのか、皆目見当がつかない。
ちょっと錆びれた田舎町にしたほうが、哀愁が漂ってよかったのでは、
とすら、思ってしまったほどだった。うーん、好みですね。
そして、もう一つは、結局は何が言いたかったのか、という根本。
勿論「サマータイム」というところからしても、
忘れられない過去の、あの夏の思い出、と言う懐古の気持ちは分かる。
情景も分かるし、一つ一つの事が輝いて見えた、
幼い頃を思い出す気持ちもきちんと伝わってくる。
それはそうなのだが、何か物足りないというか、
結局は弾かなくなってしまった広一の「サマータイム」とか、
そう言うものばかりに気をとられてしまった。
これから彼らはどうするのだろうか、変わってしまった広一と、
変わらない僕と佳奈は、またあの「サマータイム」のように、
歩みより、あの頃のような三人に戻ってゆくのだろうか?
何だか酷評になってしまったけれども…私は佐藤さんは好きである。
「黄色い目の魚」何かは特に良かったんだけど。
うーん佐藤さんは小学生というよりは、中~高校生の描写が好きかな。
といって、強引に締めくくってみる。

★★★☆☆*83

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