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2007年6月14日 (木)

「見えない誰かと」 瀬尾まいこ

見えない誰かと 見えない誰かと

著者:瀬尾 まいこ
販売元:祥伝社
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さり気なく手にとったら、実は連続ショートエッセイでした。
私エッセイ苦手なんですよ、でもなかなか楽しめました。
ほんの殆んどが学校の話ですけれども、
読んでいると学校先生になりたいな、と思える本です。

エッセイなのであらすじ省略。
現役教師である瀬尾さんの日常、過去、の学校話が載っています。
子供たちとの接する大変さや、教育者としての不安……、
そんなことが瀬尾さんの柔らかい口調で、つらつらと表現されています。
瀬尾さんの本を読んで思うことは、明らかに私と違う視点の人間だ、
と言う事です。角度でいってしまうと180度くらいきっと違う。
だから、文章を読んでいると、「え?何でそこでそんな風に思えるの?」
とか疑問が湧いたりするのです。
しかし、自分と同じ考えの人よりも、違う人のものを見たとき、
その分得られるもの、量が違うと思います。
そんなところをしみじみ考えながら、読めました。
学校での子供たちの出来事も、例えば、悪口を言われたりとか、
嫌がらせをされたり、と言うとき、私だったらならば、
もっと陰険な文になり、教師なんてこんなもんかと挫折したり、
とりあえず負の方向に考えると思うのです。
しかし、瀬尾さんはプラス思考。「子供はこんなもんだと思っていた」
くらいの一言で済まされていて、「え?何でそこでそんな風に思えるの?」
と思うのです。しかし、本当は瀬尾さんだって、
負の事を考えているかもしれない。だけど、わざといい物を見つけ、
よりそれの魅力を引き出そうという精神が窺えました。
それが、私には出来ない。なので、この文章を読んで、
「あぁそうかこう言う時は深く考えないようにして、
こうゆう時は人に優しく接すべきなのだ」と不思議な魅力で
しっかり伝えてくれるのであります。
とりわけ楽しい話題も、面白い内容もありませんが、
ありのままの瀬尾さんの考え方を知る事が出来る本です。

★★★☆☆*80

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コメント

 こちらにも、TBさせていただきましたー。
 記事、読んではいたんですけどね^^

 瀬尾さんのプラス思考、私もなるほどなー、でした。
 いろいろ見習いたいって思うところも^^

 教師っていう仕事が好きで、誇りをもっていて。
 それがとても素敵だなーって思いました。

投稿: miyukichi | 2007年6月20日 (水) 00:21

>miyukichiさん

こんにちわ~こちらもコメントどうもありがとうございます^^*

そうですねぇ、この本を読んで一番の感想は、
瀬尾さんの圧倒的なプラス思考でした(笑)
私は昔からネガティブ全開な人間なので、
他の例えば「幸福な食卓」とか読んでも、
私だったら絶対そう思わない、と思ったのですよね。
でも、否定しているわけじゃなくて、瀬尾さんのように、
考える事が出来たら、きっと上手く行く出来事も多いんだろうなと。

これは、そんな事を思えた本でした。
私は昔教師になりたいと思っていた時期があったので、
あぁやっぱり子供と接するのっていいなぁと思わせてくれる文でした。
ちょっと本物の瀬尾さんも見てみたいですね。

投稿: るい | 2007年6月20日 (水) 13:48

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 瀬尾まいこ:著 『見えない誰かと』  見えない誰かと祥伝社このアイテムの詳細を見る  瀬尾さん初のエッセイ集。  現役の中学校教師である瀬尾さんの現在や、  非常勤講師だった過去の思い出なんかが  素直に綴られていて、  1本1本は短いのだけど、  じわーんと心に残る。  泣けてしまった話もいくつかありました。  表紙カバーの折り返し部分にある  「私のそのときの毎日を   楽しくしてくれている人は、確実にいる」  って一文、エッセイ本文中にも出てきたんですけど、  すごくいいなぁと思いました... [続きを読む]

受信: 2007年6月20日 (水) 00:19

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