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2007年5月15日 (火)

「空中庭園」 角田光代

空中庭園 (文春文庫) 空中庭園 (文春文庫)

著者:角田 光代
販売元:文藝春秋
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あぁ「エコノミカルパレス」より微妙でした。すみません。
ところで角田さんの代表作ってなんですか?
とても読みたいのですが、どれがそうなのか分からず、
しかも今回の様に外れると辛いので手を付けられず・・・;

私の家族のモットーは「秘密を作らない事」。
だから私がクラスで話題になった「自分は何処で種付けされたのか」
と言う卑猥な質問にさえも、ママもパパも正直に答えてくれた。
でも何も隠し事がないって何だかおかしい気がする。
もしも、言わなくてもいい事でさえも全て、
私が全部洗いざらい話してしまったら、どうしてなのか、
自分が自分で無いような不思議な気持ちになる。

連続短編です。
あー・・・ダメでした。理由は一人称でありながらうそ臭い。
唯一角田さんの年齢が一番近いと思われる母親、愛人、
の二人の気持ちはとても納得できましたが、
私が年齢の近いはずの高校生のマナや、コウの気持ちが良く分からない。
と言うか、絶対そんな事考えないと思う、
と言う気持ちが勝ってしまい、何となく最後まで微妙でした。
特にまさかお婆さん視点の会話が出てくるとは思っていなくて、
そして語り口も「ん?」という気がして。
話の根幹である、「空中庭園」はとてもよく分かったような気がします。
求めていたところには結局空虚しかないのだけれど、
誰もがわざと気づかないように、そっと視線を逸らしている、そんな空間。
家庭を円満にするために、嘘を付きつづけ、不倫しつづけ、
愛情を求めつづけ、世の中を蔑みつづける。
外側からその光景がまるで地上に浮かぶ美しい空中庭園のようで、
でも一歩中に入ってみたら・・・。
その事を考えると、私は愛人の視点が一番最後に来てたら良かったのに、
と少し思いました。うーん、とりあえず、私は楽しめなかった。

★★☆☆☆*-

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コメント

こんにちは☆
眠れないということで・・大丈夫でしょうか?
無理しないで下さいね、と言った所で眠れないものは眠れないしなあ。
何か改善策があれば良いのですが・・。

角田さんは、一時期沢山読んでいた事があったのですが・・私の一番のお薦めは「だれかのいとしいひと」ですかね。

私の中でも、角田さんの作品には好き嫌いがあるんですよ。
だけどこの本だけはぜひ手元に置きたいと思ったくらいです。
るいさんも気に入ってくれたら嬉しいのですが・・微妙でしょうかね?

挿絵も綺麗なので、ぜひ文庫ではなく単行本をお薦めします。

投稿: すきま風 | 2007年5月16日 (水) 16:31

>すきま風さん

コメントどうもありがとうございます^^*
眠れないの・・・何とか。
一応布団に入れば寝れることは寝れるようになったのですが、
二時間おきくらいに目が覚めてしまう。まだちょっと寝不足です。

「だれかのいとしいひと」了解です。
一応図書館でハードを探して見ます!良さそうだったら購入してみますね。

私も角田さん、決して嫌いじゃないんですよ。
「エコノミカルパレス」の時も、
「お!好きな感じかも、でも出来ればもっと楽しい話を読みたい」
のような感想だったので、いい物を探していたのですが。
まぁでも同じ作家さんでも好き嫌いはありますよねぇ;
豊島さんもビックリでしたけども。苦笑
作風も違うなぁと感じる時もしばしばありますし。

すきま風さんの、手元において起きたほどの角田さん本、読んでみます。
私も楽しめるといいのですけれども・・・!
何はともあれ、楽しみです♪

投稿: るい | 2007年5月17日 (木) 16:50

おこんばんは。
新しい記事が出たのに前の記事につけてしまって申し訳ないです。。。
体調大丈夫かしら??眠れないって辛いけど、気分だけでもよく休んでね。。北村薫の「水に眠る」という短編集の表題作の「水に眠る」が何となく眠れない日に合う気がします。

さて、私もあんまり好きじゃなかったです。「空中庭園」。
角田さんの本て、装丁とか文体とか好きで、高校の時から何冊か読んでるんだけど、なかなか当たんないんだよな~。。。
小川洋子さんもおなしようで、まだ「博士の愛した数式」しか当たってないし。

自分の趣味と、その時の気分に合う本探しって難しいですね!

そういえば、最近「オーデュボンの祈り」初めて読みました!!
何だ!!伊坂さん、天才じゃん!!なんかくやしいなぁ。。。
うまく抑圧されて、コントロールされた切なさとドキドキ感。
勢いにのって「ラッシュライフ」も読んだけど、「オーデュボン」の方が好きでした。でも、「ラッシュライフ」とか「オーデュボン」とか読んだら、「重力ピエロ」読み返した時にますます面白いんですね。
ほんと、奥が深いなぁ。

長々と失礼しました!!焼肉(あいさつ)

投稿: のむ | 2007年5月20日 (日) 23:36

>のむさん

どうも、焼肉!(この挨拶ってどうよ?)

いえいえ、古い記事掘り起こしてくれちゃっても歓迎ですので。
まぁあんまり古すぎると恥ずかしいんだけどね。笑
そう言えば、そろそろ1周年記念でございますわ。
来月かな?せめて160冊越えしたいんだけども・・・無理そう;

ようやく最近スムーズに眠れるようになりましたよ。
まぁそれでも30分くらいは電気を消してからゴロゴロしてるのですが。
不眠症の何がいけないって、「今日も眠れないかも」って言う
恐怖が襲う事だよね。さらにそう考えると眠れなくなるのを知ってるのに、
どうしても布団に入るとふとそんなこと考えてしまうのです。
ジムでも通って体力を極限消耗して寝るようにしようかなぁ。
「水に眠る」持ってた気がする。昔ブックoffで買って読んでない。苦笑
読んでみるよ、久々に北村さんの文章でまったりしたいし。

「空中庭園」確か誰かにお薦めされていた気がしていたのですが、
何とも言えない感じで、でも薦められたから放棄するのもな・・・
と思いつつ一応最後まで読みました。
そうそう、私も文体好きなんだよ、角田さんの。
あの長ったらしい文章が女流吉田修一(失礼)のような感じで、
私はとっても好みなのであります。がしかし。なんか物語が頂けない。
いっそ片っ端から攻めてみようかな、この際。
図書館に結構角田さんの本置いてあるんだよね。

小川さんもそうらしいねぇ、あまり当たらないと誰かも言っていた。
私は実は「博士~」しか読んだ事がないので、
ちょっとばかり手を出すのを躊躇っていたりします。

「オーデュボン」読まれました?天才ですよ。笑
確かに好き嫌いがあるかもねぇ。私も「オーデュボン派」かな。
と言うかその前に「重力ピエロ派」なんだけども。
でも最近の作品は「オーデュボン」と「重力ピエロ」の
素敵さに勝ててないような気がしてならない。(偉そうに)
うーん、確かにこう、こなれてきた感と言うか、作家らしいと言うか、
そんな風格は出てきたように思うんだけど、
あの「オーデュボン」の設定とか超えるものは、まだ読んでない気がする。
伊坂さんは普通になっちゃいけないと思う、本当に。
次にお薦めなのは「死神の精度」!是非☆読め!

では、焼肉!

投稿: るい | 2007年5月21日 (月) 10:33

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家族のことが、好きですか?郊外のダンチで暮らす京橋家のモットーは「何ごともつつみかくさず」。でも、ひとりひとりが閉ざす透明なドアから見える風景は… −−− 角田光代さんの本です。 初めてこの作品の名前を知ったのが、とある映画を見に映画館に行った時でしょうか。 予告編で初めて見て、小泉今日子と鈴木杏が出てる・・あ、角田さんが原作なんだ・・などと思った記憶は残っていて、図書館でこの名前を見つけたときは、即借りてしまいました。 −−− ダンチに暮らす4人の家族、祖母、浮..... [続きを読む]

受信: 2007年5月16日 (水) 16:27

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