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2007年4月 6日 (金)

「バッテリーⅥ」 あさのあつこ

バッテリー 6 (6) バッテリー 6 (6)

著者:あさの あつこ
販売元:角川書店
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すみません・・・文庫本を買ったら、
止まらなくなっちゃって最後まで読み終えてしまいました;
色んな本借りてるのに、すみません・・・次は必ずそちらを。
うーん、映画があっさりしていた分、かなりくどく感じました。
こんなに皆うじうじ悩んでいたのかと。

残すは横手との非公式試合のみ。
高校進学を決め野球を引退する三年生もいる、そんなメンバーが、
最後に一度だけ試合をする事を許された。
巧と豪の新生バッテリーの苦悩、卒業する者の思い、
レギュラーで試合に出れない悔しさ、天才・巧の猛球への恐怖と期待。
それぞれの思いを胸に、今最後の試合が始まる。

え?最後どうなったの?
と言うのが一言目の感想でした。なんだが文章の流れからして、
門脇に打たれたような感じがしたのですが、どうだったのでしょうか。
名前を呼ばれたってことは打たれてないんだよね?
爽やかでスッキリしたラストを考えていたので、
ちょっと肩透かしを食らった感じです。
いや、十分爽やかではあったのですけれどもね。
何となく、こう映画のイメージが強くて、巧のお母さんが、
「ガンバレ、ガンバレ、た、く、み」みたいな声援があるのか?
と期待していただけに、そうゆう思いが強かったように思います。
それにしても、やっぱりあさのさんはこの交差する少年達の思いを、
見事に描いているよなぁと感心しました。
文章を読むだけで、まるで映像を見ているように分かるのです。
そして、そこで動く登場人物たちが、何に悩み、戸惑い、焦っているのか、
とても明確に、それでいて曖昧に淡く滲ませながら伝えてくれます。
「豪がキャッチャーじゃなくてもいい」
他の子たちの思いもよかったですが、
私は一番巧のそんな言葉に心が温まりました。
「豪がキャッチャーじゃなくても、俺は投げる」という意味ではなく、
「豪はキャッチャーじゃなくても、傍にいてくれればいい」
そんな巧には珍しい素直な気持ちを、
伝えようと頑張っている姿がとても好きでした。
バッテリーとしてではなく、友達、親友として・・・。
願わくば、映画のような感動のラストを・・・って感じでしたが、
そんな事を差し引いて、物語りに引き込んでくれるあさのさんの力には、
感服でございます。6巻長かったなぁ、でも同時に読んで良かった、
楽しかったと思える本でした。是非、まとめてお読みになってみて下さい。

★★★★☆*89

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コメント

その試合の結果というか、瑞垣の視点で語られる続編「ラスト・イニング」が発売されましたよ。
私は早速買って読んでしまったのですが、良かったらお貸ししましょうか?

ようやく文庫が1~6まで揃ったので、一気に読んでいこうと思っています。
それにしても6巻までを凝縮したのにあそこまで映像化できたのは凄いと思います。

だんだんと変化していく、巧の気持ちが嬉しかったりします。

投稿: すきま風 | 2007年4月 7日 (土) 21:25

>すきま風さん

こんにちわ~コメントどうもありがとうございます^^*

「ラスト・イニング」読みたくなりました~☆
ねぇ瑞垣さん、映画では素っ気無かったですが、
小説を読んだらかなりの重要人物だったので(笑)気になりました。
どうしよう、一応図書館見て見ますね~ありがとうございます。

私も一気読みしようかと思っていたのですが、
友人に貸してしまっていてなくて・・・(涙)
確かに凝縮ですよねぇ!
でも何となく内容的には3、4巻あたりすっ飛ばした感が(苦笑)
返ってきたら、まずはじっくり6巻ですねぇ。

そうそう、6巻では優しい巧みでした。
いいですね、こうゆう真っ直ぐな子供を見て見たいですね、現実に。

投稿: るい | 2007年4月 8日 (日) 11:27

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