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2007年4月28日 (土)

「陽気なギャングの日常と襲撃」 伊坂幸太郎

陽気なギャングの日常と襲撃 (ノン・ノベル) 陽気なギャングの日常と襲撃 (ノン・ノベル)

著者:伊坂 幸太郎
販売元:祥伝社
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うーん。前作の方が良かったです。
何やら途中で方向変換したりして、伊坂さん的には苦労した作品のようですが。
でもやっぱり彼らがやるのは、強盗でないと、と言う気がして。
あとはもう少し国家が絡んでいるようなのを、
難なくこなしちゃうあたりがよかったのですが・・・。
そう言えば、これで伊坂さんの本制覇です。あとはアンソロジーのみ。
少し悲しいです。笑

それぞれ奇異な特技を持つ男女4人の銀行強盗の話。
嘘を見破る男・成瀬に、演説大好き男・響野と、スリ男・久遠。
そこに体内で時間を正確に刻む女・雪子が加わって絶妙な強盗団が完成する。
最強強盗団の4人がそれぞれに巻き込まれた、それぞれの事件。
しかし、とある銀行強盗をさかいに、突如浮上した「社長令嬢誘拐事件」が、
それらの事件に密接に絡まり始めた。果たして誘拐犯の本当の目的は?
今日もお騒がせ4人組が街を陽気に駆け抜ける。

最後、苦しい感じがしたんですよね、そこが前作の方がよいと思った原因かも。
成瀬が、「田中がいればなんでも出来ちゃうと分かるってしまう」
と言う感じのセリフを言うのですが、まぁまさにその通りだよねと言う感じで。
いや、またそこが面白かったりしたのですが、
今回はスリルが少なかったのと言うか、事件解決!となってから、
成瀬が「実はさ」と真実を語る、みたいな調子で、
響野や久遠と同じく騙されている感があって、煮えきりませんでした。
まさに「手品の種を知って、ショウを楽しめるか?」なんですけど。笑
前作は子供を人質にとられたり~みたいな事もあったので、
緊迫感のメリハリがあった気がしましたが、今回の令嬢を助ける理由が、
何とも曖昧に感じ、いつもなら助けないのに・・・と思わずにはいられず、
強盗の時に巻き込んでしまったからなぁ、と言う仕方なさが微妙でした。
まぁでもカジノとか、まさにギャングだよね!と言うシーンが合って、
とても似合っていましたね。ちょっと成瀬がカジノで勝負して勝つ、
なんて様子も欲しかった気がしますが、久遠の格好とか笑えました。
あとは離婚の話も出てきましたが、私はちょっと意外に感じましたが。
ハズレはありませんので、まったりエンターテイメント的に、
楽しみたい時には最適かと。

★★★★☆*87

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コメント

コンバンハ!
またまた、失礼致します。

実は、私、伊坂さんも大好きなのです(^▽^/
伊坂さん本全部読破したときに「やったー」という気持ちよりも
「あぁー、読み終わっちゃったってことは、次は何読もう!わくわく
がなくなるってことかぁぁぁぁ」と、私も、寂しい気持ちのほうが
強かったのデス~(^m^!

なんか、少年漫画雑誌(?)に小説連載していると聞いたのですが、
→伊坂さん まだ、見たことないのです。それが早く本にならない
かなーって思っています(^^

投稿: すもも | 2007年5月 1日 (火) 21:15

>すももさん

こんばんわ、コメントどうもありがとうございます^^*

私もです。もう、だいぶ前から読むのを躊躇って残しておいたのです。
でもフィッシュストーリーは待ちきれず読んじゃったし、
我慢が出来なくなっていますね。苦笑
まぁこれで全部読めたので、あとはじっくり待ってみようと思います。
あとはアンソロジーをちょこちょこ漁ってみようかなと。

そうそう、モーニングの「モダンタイムス」ですね。
私も気になっていました。
どうやら漫画と同じように週間単位で伊坂さんが書くらしく、
毎回編集さんと相談して方向を決めるらしいです。
何だが新感覚で楽しみですが、どんな物が出来上がるか、
逆にちょっと怖かったりしますね。
途中から読むとつまらなくなるので、本になるのを待っていようと思います。
辛抱、辛抱。笑

投稿: るい | 2007年5月 1日 (火) 23:59

 ひさびさのコメントです^^
 (読みには来てたんですけどね)

 まったり気分だったのか(? 笑)、
 なかなか楽しめました。
 前作ほどのスピード感、緊張感はなかったけど、
 なんていうか、なごみましたよ。

 私はあと「フィッシュストーリー」のみです。
 伊坂さんを読み始めたきっかけって、
 るいさんなんですよねー。
 ここまでハマるとは!(笑)

投稿: miyukichi | 2007年5月20日 (日) 21:00

>miyukichiさん

こんにちわ、コメント&TBどうもありがとうございます^^*

いや~最近ネットに繋げない時が多いので、
何だか久しぶりと言う気がしません。笑
そろそろ復活したいなぁと思います。
本の消費量も少ないので、頑張ろうと思います~。

確かに前作はカーチェイス?みたいな雰囲気が個人的にあったのですが、
今回は本当、まったり、こっそり・・・みたいな感じで、
ちょっと拍子抜けした感じがしました。
まぁその感じも良かったりしたのですけれども。
もしかしたら連作に向いていないのかも知れないなぁ、と思い、
第三段は読みたいような、読みたくないような。

そう言えば近所の大きい本屋で、
「出た!伊坂幸太郎の現代版、ルパン三世☆」
と言うポップがあるのです。笑
ちょっと笑ってしまいました。うん、確かにルパンのような気もしなくも。

おぉ!miyukichiさんも残すところ一冊ですね?!
もったいない、もったいない。笑
もうちょっと待っていた方が良いかも知れませんよ?
せめて次の新作の予定日が決まるくらいに。
私はもう、「オーデュボン~」でも再読しようかと目論んでいますよ。笑

はまっていただける作家さんをお薦めできて光栄ですよ。
また良い作家さん発掘できるよう頑張りましょう。
(伊坂さん以上は苦しいか。笑)

投稿: るい | 2007年5月21日 (月) 10:15

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 伊坂幸太郎:著 『陽気なギャングの日常と襲撃』  陽気なギャングの日常と襲撃祥伝社このアイテムの詳細を見る  とにかく痛快だった前作 『陽気なギャングが地球を回す』  の続編です。  4人組をはじめとする登場人物には  もうすでにとても愛着が湧いているので、  読んでいてもすごく楽しかったー。  前作と比べてスピード感はさほど感じられないものの、  彼らの「美学」というか、優しさというか、  そんな空気が懐かしくて、心地いい。  まず短編で4人バラバラに登場し、  そのエピソードが少しずつリ... [続きを読む]

受信: 2007年5月20日 (日) 20:57

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