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2007年4月 1日 (日)

【映画】パフューム ~ある人殺しの物語~

200704011

友人に是非観ろと言われたので、早速観てきました。
友人曰く「2回観たいくらいだ」と言っていましたが、
私はそれ程ではなかったかも・・・でも良い作品でした。
しかしながら、感動して泣く、と言うよりは、
神秘の力を授かり生まれてしまう事への恐怖と言うか、
呪い?的な恐ろしさに感服する作品でした。

公式サイトより引用
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パリの魚市場で産み落とされた、世にも稀なる才能
1737年7月17日、パリのセーヌ河沿岸に並ぶ魚市場は、活気と悪臭に満ちていた。
大きな腹を抱えた魚屋の女が、突然店の奥に倒れこみ、
無造作に捨てられた魚のはらわたの上に赤ん坊を産み落とす。
人類に2人といない才能が誕生したことなど、人々は知る由もなかった。
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グルヌイユは類稀に見る嗅覚の持ち主だった。
母親に先立たれ貧相な育ちをしていたが、ある時自分の才能に覚醒する。
初めて出歩く街、初めて出会うニオイ。
グルヌイユはある女性の匂いをいたく気に入ってしまい、
その女性の後を匂いを頼りに追いかける。
女性から発せられる魅力的な匂いに虜になってしまったグルヌイユは、
咄嗟の事で、その女性を殺してしまった。これが全ての始まりになり、
グルヌイユは匂いを永久に保存する、香水を作るために没頭する。
究極の美しい香りを手に入れるため、グルヌイユは次々に女を殺し始めた。

恐ろしいです。何が恐ろしいかと言うと、その才能が。
主人公・グルヌイユには全く悪気は無いのです。
自然に感じてしまう臭い、匂い、ニオイ。
自分はそれを保存し、究極の香りを作るために生まれてきたから、
その責任を果たすためには、人を殺す事もいとわない。
捕まってしまったグルヌイユの「必要だったから」
と言う言葉に全身の鳥肌が立ちました。
そうなのです、彼にとって美しい匂いを放つ人間のニオイが欲しいだけで、
殺した人間の本体は、まさにニオイを得るために
「必要だった」と言う事に過ぎない。
悪びれる事もなく殺した12人の女性の命が、可愛そうな様で、
それでいて仕方が無かったようで・・・。
処刑台の上でグルヌイユの投げたハンカチを必死に追う人間達が、
あまりの素晴らしい香りに跪く姿が、
超越した力に抗えない、人間の貧弱さを描いているようで虚しくなりました。
そしてグルヌイユの死は狂おしく呆気ない。
色々考えさせられる話でした。泣けはしません、多分。

*88

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コメント

 おー、これ、興味あったんです。
 なんか原作を糸井さんが絶賛していて。

 といってるまに、映画はもう今週いっぱいのようです。
 うー、無理っぽい。。。
 DVDになったら観ようかな。

投稿: miyukichi | 2007年4月 3日 (火) 23:25

>miyukichiさん

こんばんわ~コメントどうもありがとうございます^^*

そうそう、私も先日miyukichiさんのブログでご紹介いただいてから、
糸井さんの「ほぼ日刊サイト」見るようになったんですよ。
忘れちゃう日もあるのですが、とてもいい事書いてありますよね。
つい、じっくり読んでしまいます。ブイヨンも可愛いし(笑)

映画なかなかよかったですよ~。観て損は無いです!
会社のお姉さん曰く「小説もいい」らしいです。
分厚いみたいですけど、好評みたいなので、
映画が間に合わなそうだったら、そっちの手もあるかもです。
でもあの、見えない「匂い」を感じる演技を是非映像で見て欲しいですね。
最後のシーンは鳥肌ものです。

DVD待ちって、結構観たくてウズウズしますよね。
私も乙一さんの「暗いところで待ち合わせ」はDVD待ちです。
もうそろそろ?だと言いのですけど。
miyukichiさんも観なかったのを後悔しないように、
何て薦めちゃったり(笑)冗談ですけどね。

投稿: るい | 2007年4月 5日 (木) 01:01

どうも映画ネタにすぐ喰いつく学文路です。

観ましたかっ!!
香水が生まれたパリの街ならではの魅力的なお話でしたね。
僕この作品大好きなんですよ。
神秘的な話もまぁいいとして、映像が凄いですよね。
特にラストの大衆が入り乱れるシーンは今の時代じゃ珍しい大人数のエキストラを起用した撮影に挑んでる。
小説では味わえないものが映画にはあると言える名場面だと思いますよ。

あっ、言うの忘れてましたが「暗いところで待ち合わせ」のDVDリリースは5月25日です。
前回の日記のレスに載せておこうと思ってたのにすっかり忘れてましたね。苦笑

投稿: 学文路 | 2007年4月 5日 (木) 12:50

>学文路さん

こんにちわ、コメントどうもありがとうございます^^*

観ましたよ~良いお話でした。
実はお薦めしてもらった友人がとてもいいと絶賛しながら、
あらすじを全部話してくれたのですが(苦笑)
それでもかなり楽しめる映画でした。
絵が、映像がかなり綺麗でしたよね。
「どこも手を抜いていませんから」と言う感じが出ていて、
いい意味で映画の中に浸れる感じがしました。

そうそう、あの最後のシーンは驚きでした。
鳥肌がぞわぞわ立ちましたよ。これでこそ映像美、
と言うのをまざまざと見せ付けられたような気がしました。
エキストラ集めるの大変だったでしょうねぇ;
洋服脱ぐし・・・とか変な心配もしながら観ていました。

ちょっと「ビッグフィッシュ」の撮り方に似ているなぁ・・・
とか疑って、見終わった後に監督とか調べてみたのですが、
全然違う人でした;雰囲気がとても似ていて好きでした。

5月25日ですねぇ了解です。
5月だって言うのは知っていたのですけれども。
給料日だし、きっと五月の私は迷わず買う事でしょう(笑)
いっそ予約しちゃおうかなぁ。

投稿: るい | 2007年4月 5日 (木) 13:29

あらすじ全部聞いたんですか。笑
それでも観に行ったのは作品が持つなんとも言えない魅力なのでしょうか。
「ビッグフィッシュ」好きなんですね、僕も大好きですよ。
父親の誇張した思い出話を上手く映像化してますよね。
監督ティム・バートンが好む題材だなぁって。
ラストの葬儀シーンから泉水で大きな魚が泳いでるシーンまでずっと泣いてました。
息子の中でお父さんはいつまでも大きな魚であり続ける、とても暖かいお話ですよね。

あ、だいたいの発売日は知っておられましたか。
ハハハ、親切なのか狙ってるのか給料日発売。笑
年末に僕は観たのですが発売早いですな。

投稿: 学文路 | 2007年4月 6日 (金) 12:15

>学文路さん

こんにちわ~コメントありがとうございます^^*

そうなんですよ、残部聞いたんですよ(笑)
うーん自分でも何で見に行こうと思ったのかはっきり分かりませんが、
あのCMの入り乱れるシーンが気になっていたのと、
「蟲師」より面白いのではないか?という期待がありました。
と言いつつ、今週は「蟲師」を見ようと思っているので、
なんと言う事は無いのですが;
あ、そうそう「バッテリー」良かったですよ~お薦めしておきます。
邦画はあんまり観ないんでしたっけ?

「ビッグフィッシュ」大好きなんですよ~。
個人的殿堂入り作品です。数少ない所持DVDのうちの一つです。
もう10回位観ています(笑)
あと「シックスセンス」も10回くらい。
好きになると、何回でも観ちゃうんですよねぇ。
あの時気づかなかった事があるはず、と思ってしまって。
そうそう、さすがにティム・バートンが監督だとは知っていたのですが、
洋画だと助監督とかいるので、もしかしたら、と思ったのです。
「ビッグフィッシュ」はいいですよねぇ、
父と息子の親子愛の表現方法が素晴らしいです。
私も埋葬シーンは号泣でした、まぁその前から泣いてはいたのですが、
あの次々と現れる知人達が、皆本当にいたんだ・・・!と言う、
主人公の驚きと嬉しさに共感してしまって。
あぁ、また観たくなっちゃいました(笑)
あの時間の止まったサーカスで、
ポップコーンを掻き分けるシーンも凄く好きなんですよねぇ。

最近DVD出るの早いですね。
良いような悪いような。DVD派の人は、「すぐ出るから」って、
あんまり映画を見なくなっちゃいそうだなぁ、なんてちょっと心配です。

投稿: るい | 2007年4月 6日 (金) 13:22

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