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2007年3月21日 (水)

「ありふれた風景画」 あさのあつこ

ありふれた風景画 ありふれた風景画

著者:あさの あつこ
販売元:文藝春秋
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結局のところは同性愛ですか?
とちょっと煮え切らなかったあさのさんでした。
内容は「ガールズブルー」的な感じで、他人から非難される子供が、
それでも頑張って生きようとする、と言う感じです。

男を誘惑するのが趣味なんでしょう?
そんな噂を流される少女・琉璃はようやく本当の恋を見つけた。
その相手は黒髪が美しく、眼鏡の奥に輝く瞳が神秘的な周子だった。
そう、相手は女の子。
お互いに惹かれあう2人の前で他人の目などは関係ない。
同姓を愛してしまう事は何も悪い事ではないのだから。

うーん。微妙でした。いや、でもとても清々しく纏まっていて、
同性愛(女同士)でありながら、さっぱりとした仕上がりでした。
踏み出してはいけない壁だけど、自分の中にある本能が、
それを求めてしまうし、一般的に普通ではない。
しかし、私たちは何も悪いことしていないじゃないか、
そう言う訴えをひしひしと感じ、その若さゆえのパワーがとても良かったです。
が、しかし。何となく女どうしてもいいじゃないか、
と読者に思わせるために、ちょっとこじ付けがましいのでは?と
思う場面が少しあったりしました。
例えば、主人公琉璃の両親が離婚の危機であること。
これには、どうせ異性同士でも上手くいかないじゃん、
結局は気持ちなのよ、と言う見せつける題材の様に感じてしまい、
うーん・・・と悩むところでした。
後は洋祐もどうなんだろう、冤罪に怯えてしまうのは本当の愛ではない?
と言いたかったのだろうか、私の理解力不足かと思いますが、
何とも疑問点が多かったです。
でも、これが例えば純愛で、初々しい感じで、と繋がるのであれば、
真っ直ぐに受け止められたのかも・・・。
と言う事は、私は同性愛を差別しているのか?と言う所に直面しますね。
いや、そんな事は無いです。全くもって。

★★★☆☆*83

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コメント

こんばんは!

私はあさのあつこさんが好きなので、この本が発売した時に即買ったのですが・・。

いやこれは・・はっきり言って、あさのさんが何を伝えたかったのかが分からない作品でした。
(先日古本屋に売り飛ばしました・・・)

多分、あさのさんは少年を描くのがとても上手いじゃないですか。バッテリーもそうだし、MANZAIとかNO.6とか。

それに慣れすぎているせいで、女の子が主人公で、しかも同性の子を好きになってしまうという話だったのでなかなか気持ちが入っていけなかったんですよね・・。

投稿: すきま風 | 2007年3月22日 (木) 20:12

>すきま風さん

こんにちわ~!
TB&コメントどうもありがとうございます。

そうそう、ちょっと残念な本でしたね。
私も「ん?何が言いたいのだ?」と煮え切らない作品でした。
同性愛である理由もいまいち良く分かりませんでしたし・・・
思春期には良くある事よ、みたいな?本当よくわかりません。
かと言って男同士の同性愛をあさのさんが書くのも何かが違う気がします;
うーむ、悩むところですが。
結局はあまりよろしくなかった、ってことでしょうね。

あぁ・・売っちゃったんですね(笑)
私も好きな作家さんでも、思い入れの無い本は結構売ってしまいます。
特にハードだとかさばりますしねぇ。

そうですねぇ、あさのさんは少年を描くのが上手いですよね。
つい胸がキュンとなってしまう位(笑)、
表情まで想像させてくれるような描写がとても好きです。
特に「The MANZAI」の歩君は私のお気に入りだったりします。
「NO.6」も面白いって言いますよね。
読んだ事ないのですが、今度借りてみようと思います!
いつも図書館で一巻だけ無いのですよ・・・なので躊躇っていたのですが;
ヤングコーナーを良く観るので、
「時空ハンター?」だっけ?それ気になっていました。

投稿: るい | 2007年3月23日 (金) 11:13

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受信: 2007年3月22日 (木) 20:14

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