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2007年1月

2007年1月30日 (火)

「ぎぶそん」 伊藤たかみ

ぎぶそん ぎぶそん

著者:伊藤 たかみ
販売元:ポプラ社
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「ぎぶそん」って「ギブ、ソング」の略かと思っていたのですよ。
しかしな~んだ、という感じ。そこまで深い意味はありませんで。
でも良かったですよ~、青春な感じがとても。
個人的には伊藤さんの文章は小学生を描く時が一番好きなのですが、
今回は高校生でも良かったんじゃないか、と言う感じもしました。

音楽が好き、ロックか好き、そういいながら集まった僕たちはバンドを結成した。
しかし、僕の大好きなバンド「ガンズ・アンド・ローゼス」
のコピーを弾く為のには、とびきりのギタリスト・かけるが必要なのだ。
でも、バンドのメンバーはそれに乗り気じゃない。
かけるは昼間から酔っ払いが蔓延る地区に住んでいて、すぐキレる。
だから町での評判は悪いし、僕も初めはビックリしてしまった。
でもそれが何だって言うんだ、生まれた場所で人生が決まるわけじゃない。
道はこれから自分で切り開いてゆくのだから。

酷く近代的に感じてしまったのは私だけでしょうか?
「天皇が倒れた~」のあたりで、「え?」と衝撃を受けました。
すっかり気分は平成っ子のイメージだったため、ギャップが凄くて。
でもここを通り越してから、かけるの家の状況がとてもリアルになったかな。
約20年前の世の中にはこんな時代もあったことでしょう、とか。
でもそう考えると、ギターなんて手に入ったのか?とか、
そんなことをうっすら考えてしまったりもしました。
途中でウォークマンが出てきた時も、「これもあったのか?」と。
まぁそんな事を差し引いたとして、それでも楽しかったのです。
一番の見所はやはり主人公・ガクの恋模様。
幼馴染がどうやって恋愛に発展してゆくか、
と言う何とも言えない甘酸っぱさが良いですね。
音の合間で交わされる、アイコンタクト。
目が彼女へ向き、視線が合い、会話する、その空間がとても温かく感じました。
最後がワーワー騒いで終り~みたいだったので、
個人的にはお祭りが最後だとツボだったのですが・・・。
まぁ個人的にですので。
ギターが弾けたわけでもないのに、何だか懐かしいような感じがする。
それは多分音楽の中で自分がその一つを担って作り上げ、
何も言わなくても心が通じている、そんな体験を思い出すからかもしれません。

★★★☆☆*84

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2007年1月28日 (日)

「ひなた」 吉田修一

ひなた ひなた

著者:吉田 修一
販売元:光文社
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ちょっと吉田さんにしては不完全燃焼なような・・・で。
いや、でもほのぼのとした「ひなた」、
でも実は中身を見てみると結構大変なんだから!
みたいな雰囲気が出ていたので、
もしかしたらコレが狙いなのかも知れませんけどもね。

上品ぶっていないところが上品だよね、そんな家族・大路家。
よく声の通る家に、よく陽の当たる部屋、人に偏見を持たない柔和な両親、
そして取分け仲の悪くはない俺と兄貴・・・それはまるで、
絵に描いたような温かい「ひなたの家」に見えるかも知れない。
でも本当のことを言ってしまえば、俺と兄貴は血が繋がっていないし、
兄は男が好きで、その妻・義姉もこっそりと浮気をしている。
おまけに両親だって・・・。どんな「ひなた」にだって影は潜んでいるのだ。

うーん、何となく物足りないような・・・好きだけど。
何となく「パレード」の低空飛行を知ってしまっているからか、
今回の実は叔母と父親の子でした、と言う設定はインパクトに欠ける気がする。
でも主人公にとって、そりゃあビックリだったでしょうけどね。
そのビックリしているところを書かないのも吉田さんのいい所かな。
でも何となくですね、母を好きだった男性の登場が微妙?
そんな遠くの人間出されても、と結構こじ付けがましい気もしました。
と、まぁ文句ばかり言っていますが、私はほのぼのとしていて好きでした。
坦々と過ぎていく当たり前の日常は、傍から見てしまえば、
変わり映えもなく、おまけに輝いて見えるのかも知れない。
でも中をじっくり覗いてみると、それぞれが必死に挑戦し、
必死に葛藤し、必死に過去に引きずられ、必死に今を愛している。
4人が輪を描きながら、不意に風に吹かれ一瞬裏側が見える・・・
そんな様子が、吉田さんのペースで書かれていて、
「ひなた」されど、よく見れば「日陰の集まり」だと気づかされる。
まったり、坦々と読みたい時に。

★★★★☆*87

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2007年1月27日 (土)

【映画】それでもボクはやってない

200701280_2
主演:加瀬亮

「敬愛なるベートーヴェン」を観た時に予告でやっていて、
これは観なくてはいけないな、となぜかしら使命感に燃えた作品でした。
何と言っても周防監督ですしね。
それだけでも見る価値たっぷりです。

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忘れ物をした、と慌てていたボク。
鞄を持ち、満員の電車に駆け込むと、駅員がぎゅうぎゅうと背を押してくる。
ようやくドアが閉まったと思ったら、背広の後ろがドアに挟まっていた。
次の駅では向かい側のドアから降りなくてはいけないのに、
このままでは降りられないじゃないか。
込み合う車両の中必死に背広を引っ張っていたら、
前から急に女の子の声がした「やめてください」。
ボクの事だろうか・・・?

次の駅に着くと背中側のドアが開いた。
「痴漢したでしょう」ボクは女の子に袖を捕まれてしまった。
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正直、観ていてイライラしました。
何故なら、事実に忠実だったからです。
始めにいいますが、是非見た方がいい内容です。
でも事実に正確すぎてイライラする。
そんな経験を一度味わい、この国に疑問を抱く事が大切です。
主演:加瀬亮がとてもいい味を出していて臨場感もありますしね。

日本の法制度は抜け穴が沢山ある、といいますが、
それと同様に冤罪が多い国でもあります。
そして、まさに今回の題材である「痴漢行為」。
そもそも「痴漢行為」なんて他の国では殆ど存在しないので、
これは恥じるべき事実として国民が考えるべき事柄です。
近年増えている「痴漢」が何故発生するのか、
また何故「痴漢」を減らす事が出来ないのか、それは意見の違える所ですが、
しかし今の現状で一番の問題は、それを裁くはずの警察・裁判所側が、
あまりの問題発生率のお陰でパンクをしている事にあると思われます。
事件が発生してしまった以上、逮捕し、拘留し、取調べ・・・と
一人当たり様々な事柄を行わなくてはいけません。
長ければ半年、多ければ500万かかる。
しかしどうでしょう?
「すみません」と言ってさえしまえば事実を認め、
加害者は「迷惑防止条例違反」で罰金3万円。それだけで済むのです。
膨大な痴漢犯罪者を処理するのに掛かる時間、金、動労と、3万円、
さてどちらが楽でしょうか。
そう聞かれ、3万円を取らない方はほとんどいないでしょう。
そしてそこには「ここで認めれば家族にはばれませんから」とか
「会社を首にはなりたくないでしょう?」と言う、うたい文句まで付くのだから。

それでもやってない。

今回の題材でもありますが、その犯行を否認した場合どうなるか。
結果、殆どの方が後悔をするはずです。
何故なら、ここで天秤に賭けられるのは、
「法律を頭から通し、犯人を逃さないと言う国の利益」と、
「痴漢行為としたと言う名誉の損傷。しかもその代償は3万円」なのだから。
逮捕し、拘留し、無罪になる。
それはイコール国が「自分は間違っていました」と言うことなのである。
そんなのは国のプライドとして許されない事なのです。
おまけに国民はそんな優柔不断な国を見て、言う事を聞かなくなるでしょう。
だから、警察や検察、裁判官は自分の利益のために、有罪にするのです。
いわば被告人は初めからバイアスが掛かった状態で裁判に挑むしかない。
「無実の人を誤って裁かないために裁判官はいる」
そんなセリフを言う登場人物がいますが、まさにそれは理想郷でしかありません。
冤罪者を増やさない。
まず「増やさない」と言う時点で誤りかと思いますが、
「冤罪者」を出さないと言う事は、事実無理であるから仕方が無い。
でもそこを極力努力して、「無罪」にする努力。それが必要なのである。
嘘と戦う裁判官。
誰もが千里眼を持ち真実を見極められるわけではない、
だからこそ徹底した調査と、誰もが納得する裁きを人は求めるのです。
原告が嘘をついた、被告が本当の事を言った・・・
そんな事は裁判官だって誰も真実は判らない。
でもそこで「被告は本当の事を言っているかもしれない」と、
一歩踏み出さなくてはいけない。
「疑わしきは罰せず」「疑わしきは被告人の利益に」
今だ叶わない、わが国の願いですね。

*95

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2007年1月26日 (金)

■雑談:L25

ロクな更新できてなくて申し訳ないです・・・。

いや、これは決して本を読んでいないわけではなくて、
ただ単にやる気が無いだけです。

え?そっちの方が悪いって?

ですよね、えぇ。知ってました。

すみません、明日辺りから気合入れるんで、
温かく見守ってやって下さい。m(__)m

***

最近「L25」を探しているのですが、ないんですよねぇ~。
しかも噂によると、30分くらいで全部なくなっちゃうって話。
人気なんですねぇ!
定期購読もできるのですが、一冊370円って・・!
無料雑誌でいくら払わせる気ですか・・・、とちょっと悲しくなったり。
せめてメール便の80円ぐらいがいいな。
なんて、これは私の希望です。

まぁそんなこんなで明日から頑張ります~。

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2007年1月24日 (水)

「図書館の神様」 瀬尾まいこ

図書館の神様 図書館の神様

著者:瀬尾 まいこ
販売元:マガジンハウス
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ちょっと・・・うーん、イマイチ。
何となく繋がりが曖昧で要するに何を伝えたかったのかが不明瞭。
勿論、過去を振返り、あの頃の自分を見つめなおす事、
自分のしてしまった過ちを、そして友人を見舞う事、
など素敵な部分は多々あるのだけど、図書館との関係が良く判らない。
本の様に整理し、そして中身にはそれぞれの物語が広がっている、
と言う事なのだろうか?私はそう解釈しましたけど、よくわからん・・・。

私はどこかで神様を信じていて、間違った事はしていないと思っていた。
バレーボールに魅せられ一心不乱に練習し、ついには部長にまでのぼりつめた。
試合で勝つためには怠けた練習もやる気の無い返事なんてもっての他。
友人の心をへし折ってまで貫いていた、あの時の心は一体何だったのだろうか。
どれが正しくて、どれが間違っているか、物事はそう簡単に
分ける事が出来るはずが無いと、図書館の本たちが囁いている。

不倫をする主人公に一体どんな思いが込められているのだろうか?
上で書いたように図書館との関係が良く判っていない上に、
この不倫をする事によって主人公が何を得たのだろうか、と疑問である。
候補としては、「見返りの無い愛情」。
これに起因しているのは、友人の死であると考える。
全てが全てではないにしても、少なからず
自分の過ちによって自殺した友人のお墓に毎月お墓参りに行く。
そこで例えいくら反省をし、謝ったとしても何も直りはしないし返らない。
もう一つは、「主人公の判断基準の更生」。
これは間違っていて、これは正しいのだ。とはっきり線引きをし、
間違っているものは排除する。友人はその考えによって自殺したわけで、
少なからず主人公が「自分の考えは間違っているのかも知れない」と
思わせる要因であったと言う事。
また、不倫は初めから不条理な恋愛でありながら、止める事が出来ない。
しかしやっとの思いで関係を無かった事にして、振返れば、
いつでも心が幸せになるような美味しいケーキが残る。
これらの予測からどちらも、失敗によって気づいた重要な生き方である。
そしてそれに気づくのが図書館という場所で、そこから見える客観的な風景と、
多種多様な本から得られる、「物事には様々な考え方がある」と言う事だ。
主人公にとって、自分をより正しい方向に導いてくれたのは、
他ならぬ図書館であり、それは今まで信じてきた「神様」のようだ、
と言う事なのかな?と頭をフル回転させましたが、よくわからない。
うーん、皆さまどうでしたか?

★★★☆☆*83

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2007年1月23日 (火)

「しゃべれどもしゃべれども」 佐藤多佳子

しゃべれどもしゃべれども しゃべれどもしゃべれども

著者:佐藤 多佳子
販売元:新潮社
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始めに言っておくと、これは模倣風作品です。
実に見事に夏目漱石の「坊っちゃん」を現代的に再現しています。
いや、それが悪いと言うのではなく、現代風に素敵にアレンジされていて感嘆です。
主人公が江戸っ子勇み肌で喧嘩っ早い所とか、
登場人物に奇天烈なあだ名をつける所、
しかも「山嵐」と対峙するように「村林」などと文字数まで合わせてくるから、
話のテンポも調子づき、ひょいと江戸の風味が現われる。
実にお見事。これはまず本家本元「坊っちゃん」をお読みになってからどうぞ。

短気で勇み肌、おまけに喧嘩っ早く、女にゃ疎い。そんな俺は、
「三つ葉」と言う芸名で高座に座る噺家、いわゆる落語家である。
3度の飯より落語が好き。そう胸に秘めながら揚々と喋るのだが、
他人の真似ばかりをし個性を出さない芸は師匠にも見限られ、
いまいち笑いの起きない席にもため息が出るばかりだった。
そんな時、俺はひょんな事から「喋り方教室」なるものを引き受けてしまう。
集まったのは無口な美女に、口下手な男、どもる青年に勝気な少年。
他人との会話におぼつかない人間に、自分が教えられるのはやはり落語しかない。
しかし自分自身でさえ人を笑わせるのがあれほど困難だというのに、
果たして一体何を教えられるというのだろうか・・・。

しゃべれどもしゃべれども、伝えたい事は伝わらず・・・。
この作品には暗にこのような意味も含まれている。
どれだけ人を笑わせられるか、それを競うため面白い噺をするのが落語である。
そんなイメージを蹴破って、実は人の心を引き合わせる道具になったりとか、
実は自分を見つめなおす機会を与えてくれたりとか、色々力があると教えてくれる。
話しを進める中で、重要なのがやはり「坊っちゃん」こと「三つ葉」である。
落語家としては風上に置けないような気性の激しさを武器に、
ところ構わず喧嘩腰になる、といった一風変わった人物設定がスパイスになり、
日本のワビやサビと言った文化を斬新に纏めてくれているようだ。
この効果がかなり効いていて、所々夏目さんの「坊っちゃん」をふいに思い出す。
やはり見所は、村林のくだりでしょうね。ジーンと来るものがありました。
今までいがみ合い、火花を散らしていた視線が緩み、
思わず噴出してしまうほどの笑いが溢れた時、
人を笑わせる事の大変さと、大切さと、嬉しさを胸いっぱいに感じて、
そしてその笑いの向こうにある明日が、少し明るくなった気がするのだ。
明日が昨日より少しでもマシな保証はどこにもない、
だけど、笑って空気が弾けた事により何かが、
見えないどこかが変わったような気がしてならないのである。
しゃべれどもしゃべれども、伝えたい事は伝わらず・・・。
本当に言いたいことは言葉では伝える事が出来なかったりするもの。
でもそんな時は決して臆することはなく、
あの4人のように言葉の無い空間で隙間を埋めさえすればいいのだ。
それが例え笑いの中で初めて緩んだ視線であったとしても、
それが例え言葉が出てこない不器用な沈黙であったとしても、それでいい。
そう思える本です。

でも、本を読んで映画は観たくなくなったような・・・。
と言いつつ観るかもしれませんけどね。
「や~なこった」とか言いそうな所が、伊東四郎は合っている気がします(笑)

★★★★☆*89

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2007年1月21日 (日)

■雑談:科学の進歩

ガッカリ、ですよ。ガッカリ。

事の始まりは「子ども科学館」。
いや、もう家族四人揃って外出なんて何年振りですか?の勢いでした。
まぁ詳しい事は昨日の日記参照なのですが(投げやり)、
結果を言ってしまえば、動画ではなく写真だったのです。
いや、あんなにちゃちぃカードであんなに期待していた私・・・
ともども家族が馬鹿だったのかもしれませんけど。
それにしてもあのショックは大きかった。
当時(10年前)の30万画素デジタル画像がどれだけ汚いか知ってます?
顔が判別できないくらいですよ。
色々懐かしんで見てきましたけど、何だか一番「科学」を感じました。
今や300万画素。
これを皆さん科学の進歩と呼んでやって下さい。
しかしながら、客は皆家族だったのですが、子どもは小学生以下ですね。
家族全員が大人サイズなのはうち位でした。
まぁ懐かしがれたので良かったです。

そうそう、日記を別につけることにしてみました。
いつまで続くか判りませんけれども。あはは
随分前からヤフーのID持っていたので使わなきゃ勿体無いかなぁ、と。
お暇でしたら、覗いてやって下さい。
上の方のアイコンからも飛べます。

日記 → http://blogs.yahoo.co.jp/rui31ct

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2007年1月20日 (土)

■雑談:拝啓、過去の自分

ひょんな事から実家にいます。
実印つくるのに免許証が必要だとか、なんやかんや。
正直面倒くさい。
例え片道2時間で実家に帰れるのだとしても、
朝6時に出ねば間に合わない月曜日の出勤を思うと気が重いのです。
まぁでもいいや、「檸檬のころ」のチケット買えたし!!(重要ポイント)

月曜日は最後の後期試験。
これさえ終われば、会社が帰りに図書館に入り浸る!
と言うパラダイス生活を実行できます。
早く・・・早く終われ月曜日~・・・!!
月曜日は、刑法各論と会社法・・・。
重量級ですが気合で頑張ります~。

そして、明日は!
宇都宮に「子ども科学館」なるところがあるのですが、
そこに過去の自分に会いに・・・
なんて書くと「るいさん、ついに狂った?」
とか思われそうなので、自分の名誉のためにも詳しくお伝えしておきます。
簡単に言うと、科学館では昔に撮ったビデオを公開しているのです。
その整理券?と言うかカードを、先日母がうっかり見つけてしまったので、
結果、「どれ、過去の自分でも見てくるか」と言うことになりました。
10年前なので、10歳ですね・・・。
あの頃の私は何を考えていたんだろうか・・・
いや、むしろ何か考えていたのだろうか・・・|( ̄_ ̄)|
しかし、整理券があまりにちゃちぃので、「本当にあるの?そんな企画」
と言う胡散臭い匂いも漂っていたりします。
まぁとりあえず、明日真相は明らかになりますので、
気になった方は、明日の雑談を読んでみて下さい(笑)

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2007年1月19日 (金)

■雑談:インパクト勝負

こんにちわ、テスト4日目です。

やれやれやっと4日。
ははは、何て事のないテストどもでした!
・・・とか言いたいですけど、無理でした。
まだ月曜日にはセカンドインパクトなる刑法各論が・・・!!
ところでセカンドインパクトに反応してくれている方って、
一体どれくらいいるのだろう、とか思ってみたり。
何を隠そうエヴァンゲリオンです。
あれ、マニアックすぎましたか・・・?

そんなこんなで途中経過。
まぁ「大丈夫なんじゃねぇの?」な進行状況。

◎=余裕  〇=まぁ大丈夫  △=神頼み  
-----------------------------------
■終了科目
・歴史学 ◎
・物権法 ◎
・哲学 ◎
・情報処理論 ◎
・法制史 〇
・行政法 〇
・商法 △
-----------------------------------

商法だけ不安;まぁ大丈夫だろうけど。
六法含む全て持禁って言う結構ありえない試験でした。
全て持禁で3000字って・・・!
あんた生徒全員落第させる気ですか!!と見た瞬間に憤慨ですよ。
だって、問題文1行だし。

「①問屋の破産、もしくは②高額輸送での問題点を実例を挙げて述べよ」
(3000字前後)

「(3000字前後)」・・・!?
おいおい、そんなさらっと3000とか書かないでよ。
3000字まで文章をのばすのがどれだけ大変か知っていますか、先生。
むしろ問題文より3000字を強調するべきです。

「3000字前後で、①問屋の破産、
 もしくは②高額輸送での問題点を実例を挙げて述べよ」

これならバッチリです。
読んだ瞬間に少々激し過ぎる程の「3000字」のインパクトが直に伝わってきます。
もはや問題文は判例を捏造するためにあるのですから、
あまり重要ではないのですよ( ̄ー ̄)b(個人意見です

フル単位取れますように~・・・!( ̄人 ̄)
今日はインド建築学。
インドです。
持ち込み可能なのは写真集(!)
いきなりインドの音楽流したり、滅多にお目にかかれない珍授業でした。
今更ですが、言ってしまうと何でこの授業を取ったのか不明です。

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2007年1月18日 (木)

「底辺女子高生」 豊島ミホ

底辺女子高生 底辺女子高生

著者:豊島 ミホ
販売元:幻冬舎
Amazon.co.jpで詳細を確認する


試験期間中ってなんでこんなに本が読みたくなるんだろう・・・。
詳しい真意は判りませんが、自分の判断によると明らかに現実逃避です。
険しい現実に立ち向かう勇気が削がれ、「もしやもうダメなんじゃない?」
と半ば諦めかけた時、そんな現実と諦めを一挙に初めから無かった事にする。
そんな夢のような幻覚に必須アイテムなのが、本なのです。
あの参考資料文献をたどる重い瞼が、小説の上ではこんなにも滑らかに動く。
まさに魔力としか言い様がありません。
徒然書きましたが、要するに渇望している時に読む本は、より面白いのか。
とかそんなことを考えていました。
一種のアドレナリン効果でしょうか・・・(多分違う)
どうなんでしょうね、面白い物はやはりそのままでも面白いと思いますが、
精神の極限で得られる緊張を緩和させる物質には、
少なからず快感を覚えるのでは?と思ったりします。
長くなりましたが「底辺女子高生」面白かった。それが言いたかったのです。
エッセイなので、どうやって紹介し様か迷うところですが・・・
うーん、取り合えずいつも通りにいってみましょうか。

底辺女子高生、その名の通り高校生時代を「底辺」で過ごした豊島さん。
高校2年生で確立したクラス内でのランク付け、
その中で自分は明らかに最下位だったのだ・・・つまりは底辺。
本当の友達の出来ない息苦しい教室から逃げるように、
彼女は大脱走劇を繰り広げたり、保健室に入り浸って現実を逃避する。
あの頃は自分にとってあのようにする事しか思い浮かばず、
ただひたすらに底辺にいる自分を否定し、もがいていた。
出来るだけ自分が傷つかないように、出来るだけ自分を出さないように、と。
そしてふと高校生最後の日の私を今ゆっくりと思い出してみる。

まず思ったのは、ここまで底辺だとは!、です。
題名にあるように、底辺の女子高生、読む側だってそれなりの覚悟がある。
主人公(エッセイなので作者ですが)はそれなりに暗い生活を送っていて、
その頃の自分がどれだけ惨めであったか・・・。
大抵はそんなことが綴られているのだろうと予想がつくのだけれど、
この本はそんな2行で収められるような一筋縄では行かなかった。
まず挙げなくてはいけないのは、底辺を恐れての「現実逃避」。
自分探しを名目に旅に出たはずなのに、得る物は何一つなく、
そして帰った頃に自分は、さらなる底辺になっている。
周りを気にして、被害妄想が膨らむようになり、いつも何かに恐れていた。
でも、その時は決して気づかない。
豊島さんも文中で、「今だから言える」と書いているけど、
やっぱりこの本の文章は「今になってしか言えない」文章なのだ。
あの時の自分を振返って「馬鹿だなぁ私」と思うけれど、
あの時の自分は自分に精一杯で客観的思考がないから、そんなこと思えない。
過去を振返れば笑い話、そんな事を良く聞くけど、
それは、そんな過去の苦しさや悲しさや切なさを、
心のどこかで「もう2度と感じたくはない」と考えていて、
それでも、それを乗り越えた自分は少し誇らしくて、
そんな矛盾した感情が混ざり合うと「笑うしかない」
と思わずにいられないのではないか、と私は思う。
今回のこの本だって、読んでいると面白くて楽しくて笑ってしまう部分もある。
でも、これは「今」の彼女が書いたのであって、きっとあの頃の豊島さんは、
面白くも楽しくも笑ってしまうことも殆んどなかったに違いない。
過去を振返る。
それは凄く大切な事で、どんな辛かった事だって、
あの頃があったから今の自分がいるのだと、思えるのだ。
この文章を書きエッセイにした豊島さんも然り、
そして、読んだ私たちはそんな彼女の姿を見、何かを得なくてはいけない。
「私昔はこんな子だったの、馬鹿だったわ」と笑うのもいいけど、
「あの時があるから、今の自分がいるのだ」と思え、
そんな過去を面白く伝える事が出来る・・・
それがどれだけ大変か、それがいかに大切かを学びとれた本だと思う。

・・・予想以上に堅苦しくなりましたが、良い話でした。
肥やしになる、なんて言ったら失礼極まりないですが、
経験をせずとも、語り伝えてくれる貴重な体験だと思いました。
もちろん、「あぁ私の過去に似てる」と言う部分もありましたが、
そう思い出して感動する、と言うより、それ以外の思いの方が強かったです。
他の本も俄然読んでみたくなりましたね。
すきま風さん、お薦めどうもありがとうございました^^*

★★★★★*96

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2007年1月17日 (水)

■雑談:追い詰められると

試験が予想以上に危険すぎて、読書が出来なくなりました。
いや、初めから読書をしている方が間違っていたのです。

取りあえず5教科終り~・・・。
「まぁ・・・まぁ大丈夫なんじゃねぇ?」
と言ったところ。
問題の、最大の山場は明日です。

・物権法
・商法

いっそこの世から法律など無くなってしまえ、と思ってしまうのは
きっと追い詰められているからです。
そう言う事にしておきます。

miyukichiさんのところにおじゃましましたが、
「それでもボクはやってない」観たくなっちゃいました!
土日観れるかな・・・いや、危ない。
月曜日にはセカンドインパクト・刑法各論が待っています。
お預け。

狙え単位のスライディングキャッチ。
例え、「優」でなくたって「可」だって貰えりゃ、それでいい。
と言う、ロー思考な頑張りです。

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2007年1月16日 (火)

■雑談:底辺女子大生

コメント返せなくてごめんなさい!
明日は必ず。

あーあーあー何やっているんだ私は・・・!!!!
買っちゃいましたよ、豊島さん。
だって売ってるんだもん。
読んじゃいましたよ、しっかり全部。
だって面白いんだもん。
明日後期試験2日目ですよ、ヤバイの2教科。
・・・それはまずいよ、るいさんよ。
まずい、マズイ、と言いつつ、もう真夜中なのに何もやってない。
あぁしかもタイミング悪い事に、明日会社の創立記念式典だよ!!
最悪です、最悪。
何が最悪って、マズイって判っていながら本読んでる私が、です。
これはデ・ジャヴですよ。
確か、あれですよ、アレ。
前期試験でもこんなことありましたって。
忘れもしない、森さんの「DIVE!!」で。

いやもう、同情よりも、日ハムの某監督のように、
「シンジラレナーイ!」って叫んでくださって結構です。

***

「底辺女子高生」
感想、は後ほどですが、単刀直入に良い本でした。
泣きました、最後。
さすがに補習までは受けませんでしたが、
私も卒業間際担任と就職について格闘したのです。
折りしも、県内ではトップクラスの女子高に
不慮の事故で入ってしまった私に待っていたのは、
豊島さん同じく、赤点スパイラルでした。
大学に行こうという強い意志も無い上、家庭の金銭問題もあったりで、
私は早々から就職しようと決めていたのです。
ところがどっこい。
トップクラスの進学校には就職課がありませんでした。
いえ、あったはあったのですが、「課」どころか、
頼りなさそうな数学の先生一人と言う極地。
先生方は、生徒は皆例年通り、生徒は全員大学又は専門学校に
行くのだと思っていた(決め付けていた)らしく、大慌て。
私は学校内、正しくは先生方の中で一躍有名になっていました。
勿論、数学の追試で皆勤賞を貰えそうなほどでしたから、そちらでも。
まぁ、俗に言う「問題児」というやつです。
で、就職ですが。
何を隠そう、ウチの学校はここ十数年、
進学しなかった生徒なんていないと言うのです。
就職口にしても、ふぐ料理店の見習いか、耳鼻科医助手しかありませんでした。
何でこんな妙な働き口しかなかったのか、今でも謎です。
むしろ探す方が難しそうだ・・・。
まぁ、そんなこんなで、

「進学しなさい」「嫌です」
「あなたなら(某私立)○○大学位ならいけるわ」「そんなお金ありません」
「じゃあ国立にしたら。ほら、宇大は?埼玉だって大丈夫よ」
「絶対落ちます。ってか先生、ウチのクラス私立コースですよ」
「そうだったわねぇ・・・専門学校は、行きたいとこないの」「ないですね」
「でもねぇ就職っていてもふぐか耳鼻科よ?」「・・・」

のような会話が毎日のように繰り返され、
母も何度と無く臨時呼び出しを食らっていました。
担任のA先生はもう随分うちの学校にいる家庭科の女の先生でした。
年は・・・多分母と同じくらいだったと思います。
だからか、進路相談には親身になってもらったし、
私も何だかんだ母親によりも相談していたのではないかと思います。

で、結局、私は就職口を自分で探す事にしました。
とはいっても最初はアルバイトでしたが、
「まぁ上手く行けば社員になれるんじゃねぇ?」くらいに思っていました。
結論を言えば、今はまんまとそうなりましたが、あの時は賭けでしたね。
それはさて置き、働き口の決まった私は、
自由登校期間中、卒業前なのに私服でその結果を知らせに行ったのです。
ほとんどの生徒がどこぞの有名大学に合格して、
キャッキャッと結果報告に来る中、私の姿は多分、だいぶ異様でした。
先生はどこか自分の子供を世に送り出したわ!的な疲労感が漂っていて、
私を見るなり突然泣き出しました。
きっと今、「先生泣いてましたよね」と言っても
「泣いてないわよ」って言う先生ですが、あの時は確かに泣いていました。
「先生、働くとこ見つかりました。えへへ」と私が涙を堪えて照れながら言うと
「あなたって子は、もう・・・」と言い抱き寄せられました。
私はあの時の就職資料で山積みになった家庭科準備室と、
そこの窓から見える、今にも泣き出しそうな曇り空、
先生の出してくれた家庭科室の湯のみのお茶、
それから何より先生のあの笑顔が忘れられません。

・・・と、何書いてんだ?私・・・。
まぁそんな過去をふと思い出して、あと豊島さんの感情にも共感して、
涙を流してしまったりしました。

あ、で、明日は後期試験2日目で会社の創立記念式典でした。
もう寝ます。
これ16日って偽って更新しますが、
実は17日の2時ごろですから。
明日遅刻するんじゃ・・・と言う不安がもんもんと立ち込めております。

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2007年1月15日 (月)

■雑談:400字詰読書感想文

こんにちわ。
いつも遊びに来て下さる方々、どうもありがとうございます。
「重力ピエロ」を再読したぞ!
と、言う妙な達成感もあり、久しぶりに長い雑談です。
お暇な方はお付き合いいただければと。

何だか、冬休みの終りにかけて、カウンタが爆発的に増えてるなぁ・・・
とは思っていたのですが、検索履歴を見てみたら、夏目漱石ばっかり。
最近はなかなかいい機能がついたカウンタが多く、
何と検索したシステムと、キーワードが判ってしまうんですね、これが。
勿論、ホストも。
いやはや、「ちょっとこれってプライバシーの権利やばいんじゃない?」
とかいらぬ心配をしつつも、観察楽しんでおります、すみません。

さて、夏目漱石。
ここを検索して下さっている方々の苦労は判っているつもりですよ・・・。
あれですよね、あれ、課題と言う魔物の産物ですよ。
大変だ、大変だ!(と煽ってみる
でも夏目漱石が読書感想文の題材になった事なんて私の時はなかったな。
羨ましい。
何せ高校の教科書に載っていましたからね。今は違うのかなぁ?
もしかして必死に検索してくれているのは中学生?
ちなみに私が中学生の時に必読図書として挙げられていたのは、
乙武さんの「五体不満足」や大平さんの「だからあなたも生きぬいて」
あたりだったような気がします。
ん?これは小学生か?記憶は曖昧なものです。
高校の時は「博士の愛した数式」だったような。多分・・・
違うかな;

で、別にそれがどうだ、と言うわけではないのですが、
たまには長く真剣な読書感想文を書きたいなぁと思いたちました。
今年は思いのほか論文課題が少なかったので、
ちょっとガッカリしていたのです。
例え下手だと言われようとも、意味わかんねぇよと言われようとも、
なぜか私は文章を書くのが好きなんですよねぇ。
ので、勝手な企画?(と言うのも仰々しいですが)で、
夏目漱石「こころ」で400字原稿用紙×5枚計算の2000字以上で
高校生風読書感想文やりませんか?
いや、勝手に私がやりたいだけなので、一人でもやりますが(笑)
もし気が向いた皆様も、ふるってご参加下さい。
どうぞ、お気軽に。
書きましたよ、とお伝え頂ければ、遊びに伺います。
学校が春休みになる、2月頃にでも・・・と考え中です。

***

何だか最近体調がよろしくない、らしい。
そう、「らしい」と付けたくなるほど、よく判らないのですが、
よろしくない事は確かで・・・。

地震があったらしい土曜日、私は死んだように眠っていました。
金曜日の夜12時位に眠りについたと思うのですが、
目を覚ましたら土曜日の午後8時すぎだったのです。
いやはや、ビックリ20時間、ノンストップ。
しかも「お?早起きしすぎた?」と思うくらい浅い眠りだったのに。
夢を・・・見ました。
バトルロワイアルのような・・・過酷な物を・・・(苦笑)
広いテーマパークにいるのですが、結構賑わっていて、楽しい雰囲気・・・
のはずが、入り口近くの係りの男の人に風船を受け取った瞬間、
人間がゴリラになってしまうのです・・・(!)
そしてゴリラは人間に襲い掛かって、殺された人間はバタバタと倒れ始め。
そこを私は全速力で逃げるんですよ。必死です、必死。
振返ると後ろから物凄い数のゴリラが追って来ました・・・
夢の中の私は、「これはきっと夢だろう」って頭の中では思っているのに、
追いかけられるから、本能的に逃げてしまうのです。
とうとう、逃げ場がなくなって、「あ!!!」と思った瞬間に起きました。
ありがちです。
でも、怖かったんです。
本当です。
元々さほど好きではなかったゴリラが一層嫌いになりました。
ごめんよ、ドンキーコング。
でも夢の中のゴリラは君のように可愛くはなくてさ・・・。
今日寝る前に「眠ったら同じ夢を見るよ」と言われたら、
頑張って起きていようかな、位の心意気を覚える夢でした。
笑うべきなんでしょうが、あまりにリアルで私は笑えません・・・。

そんなこんなで、複雑な頭のまま入浴したら、浴室でぶっ倒れました。
私の命、そんなに長くないかもしれない・・・。
と生命の危機を感じました。
うん、やっぱり体調はよろしくないようです。
気分は元気なんだけど、体がね。

***

本は、手元に10冊ほど溜まっております(溜めすぎ・・・
図書館で1人10冊まで借りられるところを、
MAX10冊借りておりまして、早く読まないと次のを借りられない・・・。
何を隠そう、こうなったのも予約して本が、
正月明けにどどっと手に入ったのが原因なので、
決して私のせいでは・・・と言い訳しつつ(苦笑)

ちなみに手元にあるのはこんな本。
後期試験が終わったら、みっちり読みます。

借りた日がばらばらなのに、好きな順で読み始めるので、
読み終わらないものが出てきました・・・。
ザ・無計画。天晴れです(涙)延長しよう。
-------------------------------------------
・「ルパンの消息」 横山秀夫 (今読んでる)
・「図書館の神様」 瀬尾まいこ (併読中)
・「しゃべれどもしゃべれども」 佐藤多佳子 (次読みたい)
・「熱帯魚」 吉田修一 (評判いいので楽しみ)
・「ひなた」 吉田修一 (新しいのにすんなり借りれてラッキー)
・「東京湾景」 吉田修一 (読了済み)
・「誘拐ラプソディ」 荻原浩 (絶対期限内に読み終えられない)
・「ギブソン」 伊藤たかみ (これも怪しい)
・「傘の自由化は可能か」 大崎善生 (読む気がなくなった)
・「重力ピエロ」 伊坂幸太郎 (読了済み)
-------------------------------------------

私の最近はそんな感じです。
これといって変わり映えもなく。
あえて言うなら、明日から後期試験ってくらいで。
あぁそれが一番重要だったかもね、とか今更気づきましたが。
もう今年はなるようにしかならないと確信。
半ば諦めモード、と見せかけスライディングを狙います。

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2007年1月14日 (日)

「重力ピエロ」 伊坂幸太郎

重力ピエロ 重力ピエロ

著者:伊坂 幸太郎
販売元:新潮社
Amazon.co.jpで詳細を確認する


素直に再読したい気持ちは90%位あったのですが、
残りの10%は前の感想文があまりに馬鹿っぽかったからです(苦笑)
伊坂さんに失礼だ、って事で気合を入れて書き直そうと思いましたが、
この話って案外まとめにくいよ、と今更途中でサジを投げそうです。
まぁ、「この本は凄いよ」ってそれが伝われば、これ私の本望なので。
今回は単行本で読みました。ちなみに過去記事は下の方に・・・。

28年前に起きた連続強姦魔事件。
その被害者のうちの一人が私の母親で、その時出来た子供が弟・春だった。
父親と血を分けていない春は、外見が似ているはずもなく、
また両親や私の持ち得なかった絵画の才能にも恵まれている。
そんな自分と家族との差に気づき始めてから、春は必要に「性」を憎んでいた。
どうしたら犯してしまった人間の汚らわしい性を納得できるのだろうか。
どうしたら纏わりつく邪悪な遺伝子を拭い去ることが出来るだろうか。
私がそう考えている頃、奇妙な連続放火事件が発生した。

あらすじ・・・自分でも何かいてるかわかりませんけど、まぁいいや。
あんまり突っ込むとネタバレになるから、と言いつつ、今から濃いの書きますが;
やっぱりこの本で感じるのは「家族愛」ですね。
春は、私にとってはやはり二階から落ち来るような存在で、
でも、今では春がいることに感謝していて、後悔はしていない。
強姦魔に襲われ母が妊娠した時、父が「生もう」と言った決断が、
果たして正しかったのか、そんな事は判らないけど、今幸せならそれでいい。
しかし、やはり考えてはしまうもので、突き詰めてしまえば、春には、
半分は母の遺伝子が、そしてもう半分には強姦魔の遺伝子が組み込まれている。
自分たちの幸せを蝕むその忌まわしい遺伝子を、拭い去る・・・
そんな事は無理なのだけれど、それでもやれる事ってあるじゃない?、と。
それに、遺伝子が何だって言うんだよ!って言う春の爽快さも痛快だった。
でも、一番心に響くのはやはり父親の言葉だったと思う。
春が父に似ていない自分に気づいて、そして遺伝子を気にしていることも、
泉水がそんな春に気にかけて思い悩んでいる事も、皆お見通しで、
「おまえは俺に似て、嘘が下手だ」と言う一言に全てが詰まっているのだ。
冷静に読み直してみれば、結構伊坂さんは核心を説明するタイプだと思う。
いや、勿論それが悪いといっているわけではなくて、
むしろ「ここんとこ一番わかって欲しいのよ」と訴えかけられて納得する。
そして「本当に深刻なことは陽気に伝えるべきなんだよ」という、
あの通例のコンセプトも、あぁここ原点なのね、と思うと感慨深い。
確かに、この話ユーモアなく素直に読むと、かなり重い代物。
それを陽気に、それでいて言いたい事を確実に伝えられるのが、
やはり伊坂さんの持ち味で才能で、私がこんなに夢中になる要因でもある。
シュールなのに現実的に、深刻なのに陽気に、どうぞ皆様も伊坂ワールドへ。

*96

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*過去の感想文(2006/7/30)

重力ピエロ 重力ピエロ

著者:伊坂 幸太郎
販売元:新潮社
Amazon.co.jpで詳細を確認する


初伊坂さん。この作家は今後伸びるだろうな、と確信。
伊坂さん、凄い。
ユーモアセンスにただただ感嘆する。
久しぶりの私的ヒット作家です。これからもたくさん読もう。

単刀直入に言うと、遺伝子と放火の話。
遺伝子の会社に勤める私と、母が強姦魔に襲われて出来た弟・春が、
それぞれ内密に別の方法で強姦魔を殺そうとする。
そこに家族の温かさと、井坂さんのユーモラスな文章が加わり、
この上ない深みと切なさ・感動が溢れている。
「春が二階から落ちてきた」
この書き出しがとても好き。そして文末のこの文も好き。
私にとって春は二階から突然落ちてくるような、ふわりとした存在だった。
事実を知った私は、きっと随分前からその事を考えていたのだろうと思う。
さり気無い母の行動であったりだとか、自分とは違う能力を持った春を。
一般的に言う「家族」が例え遺伝子的な繋がりを持っていなかったとしても、
自分たちは「家族」であって、2人の兄弟は「最強」であると思っている、
と言う春の姿を眺める私の心情がとても素敵でした。
「おまえは俺に似て、嘘が下手だ」
と言う父親の言葉に思わず泣いてしまった。
いくら隠していても、「親」である父親は、春のやった事をお見通しなんだよ、
って言うあの表情が伝わってくるようで、じーんときました。
それと、「俺には兄貴がいないとダメなんだ」と言う春の素直さも。
この2人は血の繋がった兄弟以上に兄弟なのだなと思った。
この話に過去の回想場面が結構出てくるのですが、
それが今の状況を裏付ける、と言うような形で完璧にリンクしている。
もはや文章に無駄な物は何も無い、といった感じ。
そして言葉を失うほどのユーモアセンス。
ビックリしました、こんなシュールな話なのに面白いなんて。
「深刻なことは陽気に伝えるべきなんだよ」って言う春の言葉とおりです。
会話であったり文章中であったり、取りあえず何かしらボケがある。
セリフだけが続く場面も、リズミカルで違和感が何も無い。
完璧だ、伊坂さん。
是非読んだ方がいいです。
私も次はラッシュライフでも読もうかな、と。

★★★★★*96

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2007年1月12日 (金)

●作者分析「Vol.1:伊坂幸太郎」

【独断と偏見の作者分析】企画

Vol.1 「伊坂幸太郎」

→【独断と偏見の作者分析】企画とは?

*******************************************************

2007.01.12 最終更新

■「伊坂幸太郎」
2000年に「オーデュボンの祈り」で第5回新潮ミステリー倶楽部賞を受賞しデビュー。これ以前の作品「悪党たちが目にしみる」は「陽気なギャングが地球を回す」として改稿され2003年に単行本化。「重力ピエロ」が直木賞候補に上がり若い年代の支持を集め、一躍有名になった。その後「死神の精度」「砂漠」など次々に直木賞候補にエントリーし、今もっとも注目を集めている作家の一人である。1/31に新刊「フィッシュストーリー」が新潮社から発売予定。

→「伊坂幸太郎」作品のレビューを読んでみる

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【プロフィール】
・PN:伊坂幸太郎(いさかこうたろう)、本名:不明
・36歳、男性、既婚
・東北大学法学部卒

・千葉県出身、宮城県仙台市在住
・デビュー作「オーデュボンの祈り」
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【独断と偏見の分析、傾向】

■作者分析(主な傾向)
・内向的又は未発達な主人公が、活発かつ奇抜な登場人物に出会う事により、
今まで持っていた常識や慣習を考え直し、内面的に成長してゆく過程を描く作家。
現実的な社会問題や要素を盛り込みつつ、シュールな場面設定を用意する事で、
一番読者に伝え考えて欲しい部分をより強調した話の展開を見せる。
その上、兼ね備えた圧倒的なユーモアセンスは、切れ味の良い語り口を生み、
「こんな考え方もありかも知れない」と思わせる脅威の文章力がある。
しかし対照的に読者が驚く事を見透かし並べたような気障な話の展開と、
話を司るキーマンの現実味のなさ(キャラの濃さ)に嫌悪感を感じる人もいるため、
意見が分かれる所である。基本的には(おそらく)万人うけする作家である。
見所は、軽快なテンポで進む巧みな場面展開と、人との繋がり。

■共通傾向
・基本的に展開はポジティブシンキング
・「重力ピエロ」の登場人物・春のセリフ「深刻なことは陽気に伝える」
 と言うコンセプトが、他作品の随所に見受けられる
・現代の社会問題をストーリー内に器用に盛り込み、
 多彩なユーモアセンスで重大な事柄を読者に伝えやすくしている
・暗喩が多い
・始めの方に出てくるキーワードがラストにかけて重要になる
・一冊の中に必ず一人以上、人目を惹く登場人物がいる
・主人公が一番目立っているとは限らない
・主人公は内向的である傾向が強い
・四字熟語がよく出てくる「読書亡羊」など
・ことわざもよく出てくる「天網恢々(かいかい)疎にして漏らさず」など
・場面の切り替えしが多く、それでいて飽きさせないカメラアングル
・ラストには爽快感を求める事が多い
・舞台はほぼ仙台
・人と人との繋がりを大切にし、面白い接点を用意している
・他作品どうしも登場人物がかぶっていたりする
・登場人物は社会人であることが多い
・現実を描きつつシュールさを暗に強調している
・内面的成長を描く
・子どもはあまり出てこない
・時折殺人事件など人を殺害する、又は人が死ぬシーンがある
・性描写はかなり少なく、端折る事が多い
・海外の映画・音楽を多数引用、特にボブ・ディラン
・陽気な事を言うキャラクターは、映画「陽気なギャングが地球を回す」の
 久遠役・松田翔太のイメージが合っている
・作風は「村上春樹チルドレン」と称される事がある

・純粋なラブストーリーには向いていない文章
・いつもどこかで軽快さを求めている
・読者の反応を予測したストーリー展開をする
・夫婦の描き方が曖昧で、妻と夫の中に生まれる親愛を感じられず、
 仲の良いカップルのような雰囲気が漂っている
・陽気に伝えようとするあまり、重要な場面で真剣になり切れない時がある
・ヒロインとして出てくる女性はどこか現実にいないような女である
・キャラクターの性質が極端である
・社会問題を詰め込みすぎる傾向がある
・コンセプトが一つとは限らない
・主人公からは、偶然や運命などが強く押し出され、
 苦労や努力の末の結果と言った忍耐関係はあまり見受けられない
・基本的には泣けない作風 (ここは特に個人差があります)
 どちらかと言えば、巧みな展開に関心し爽快感を得る感じ

■個人的分析
・最初にお薦めな本 → 「重力ピエロ」
・個人的なベスト本 → 「重力ピエロ」
・世間的な代表作品 → 「ラッシュライフ」

■作品別傾向

●政治や現代問題最重視型
「アヒルと鴨のコインロッカー」
「死神の制度」
「魔王」
「砂漠」

●ストーリー展開重視型(人との繋がり重視)
「オーデュボンの祈り」
「ラッシュライフ」
「陽気なギャングが地球を回す」
「アヒルと鴨のコインロッカー」
「チルドレン」
「グラスホッパー」

●フィクション定義型
「オーデュボンの祈り」
「魔王」
「グラスホッパー」
「陽気なギャングが地球を回す」
「終末のフール」

●親子愛・夫婦愛・友愛・情愛重視型
「重力ピエロ」
「チルドレン」
「グラスホッパー」
「砂漠」
「終末のフール」

●感動を誘うような爽やかなラスト
「オーデュボンの祈り」
「重力ピエロ」
「アヒルと鴨のコインロッカー」
「チルドレン」
「グラスホッパー」

●みっちり話が詰まっている系(読後重い)
「オーデュボンの祈り」
「ラッシュライフ」
「グラスホッパー」
「魔王」
「砂漠」

●最初に読むにはインパクトの強すぎるだろう本
「魔王」
「砂漠」

●万人うけするであろう均等のとれた本
「オーデュボンの祈り」
「陽気なギャングが地球を回す」
「重力ピエロ」
「チルドレン」
「死神の精度」
「終末のフール」

全部の方が絶賛するとは限りません。
 「他の作家さんの方が書き方が好き」等あると思いますが、
 あくまで作者を無視した場合、楽しんで読むことが出来るかどうか。
 ・・・と言う点でで分けてみました。
 ちなみにこの「万人うけするであろう均等のとれた本」に無い本は、
 個人的に(私も含め)万人うけしていないだろう、と思う本です。
 少なくても私は作者を気にして読んでしまい、高い評価をしましたが、
 タイトルのみで手渡されたら低かったかも知れません、と言う要素を含め。

■その他:主人公職業別

●学生
「砂漠」 →大学生
「アヒルと鴨のコインロッカー」 →大学生

●サラリーマン
「オーデュボンの祈り」
「重力ピエロ」 →遺伝子研究会社社員
「魔王」 

●その他
「チルドレン」 →家庭裁判所調査員
「陽気なギャングが地球を回す」 →銀行強盗
「グラスホッパー」 →宗教スパイ?
「死神の精度」 →死神

●主人公複数のため未分類
「ラッシュライフ」
「終末のフール」
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【本】 ●=既読
●2000年「オーデュボンの祈り」(新潮社)
●2002年「ラッシュライフ」(新潮社)
●2003年「陽気なギャングが地球を回す」(祥伝社)
●2003年「重力ピエロ」(新潮社)
●2003年「アヒルと鴨のコインロッカー」(東京創元社)
●2004年「チルドレン」(講談社)
●2004年「グラスホッパー」(角川書店店)
●2005年「死神の精度」(文藝春秋)
●2005年「魔王」(講談社)
●2005年「砂漠」(実業之日本社)
○2005年「I LOVE YOU」(祥伝社)※「透明ポーラーベア」
●2006年「終末のフール」(集英社)
○2006年「陽気なギャングの日常と襲撃」(祥伝社)
○2007年「フィッシュ・ストーリー」(新潮社)

【メディア】 ●=鑑賞済み
・映画
●2006年5月13日公開「陽気なギャングが地球を回す」(監督:前田哲)
○2007年5月12日公開「アヒルと鴨のコインロッカー」(監督:中村義洋)

・ドラマ
○2006年6月4日~「チルドレン」(監督:源孝志)
 (WOWOW午後0:50~、主演:坂口憲二)
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【受賞歴】
1996年 「悪党たちが目にしみる」(第13回サントリーミステリー大賞佳作)
2000年 「オーデュポンの祈り」(第5回新潮ミステリー倶楽部賞)
2004年 「 アヒルと鴨のコインロッカー」(第25回吉川英治文学新人賞)
2004年 「死神の精度」 (第57回日本推理作家協会賞)
2006年 平成17年度 宮城県芸術選奨文芸(小説)部門
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2007年1月11日 (木)

「檸檬のころ」 豊島ミホ

檸檬のころ 檸檬のころ

著者:豊島 ミホ
販売元:幻冬舎
Amazon.co.jpで詳細を確認する


いや~「底辺最高!!」とか叫んでもいいですか(笑)←読んだ方は判る
うん、まさに私の青春はこんな感じでした。
えぇ田舎の僻地で、然程目立つ事の無い青春生活。
豊島さんも年齢近いみたいで親近感わきますし、感動する。
今ゆっくり振り返ってみたら確かにレモンの香りがするかも知れませんね。
今まで私の中にあった高村光太郎の「レモンをガリリと噛んだ」から、
レモンの香りのリップクリームに変わるかも、なんて。
願わくば長編が良かった・・・かな。短編です。

身を焦がすようなめくるめく出会いとか、心が惹かれあう衝撃的な恋とか、
そんな明るいスポットライトには決して当たらない、地味な青春時代を描く。

「ルパンとレモン」
俺の頭の中・・・
中学校最後の野球の大会、バッターボックスに立った俺の後ろからは、
秋元が指揮をするルパンのテーマが流れている。
同じ高校を目指すと言うのを口実に、俺たちは何かと一緒にいるようになった。
2人で過ごした時間、2人で歩いた道、秋元から香るレモンの香り。
あんなに鮮明に思い出せると言うのに、今、秋元は俺の隣にはいない。
こんなに胸が痛むのに、俺はレモンの香りと共に彼女を忘れなくてはいけないのだ。
そう、俺はルパンばりにクールなのだから、決して泣きはしないけれど。

あーダメだ、過去を思い出しすぎる・・・。
あまりに私に近いところを突いてくれるから、
思わず溢れるほどの思い出が飛び出してきてしまう。
あまりの自分の情けなさに思い出したくないのだけど、
なぜか西を見ていると、レモンの香りと共に温かい風が心に吹いてくるようだ。
その時の自分のふがいなさ、今考えれば「あの時ああ言っておけば」
と思うのだけど、記憶の中の自分の足は動いてくれない。
ただ、今の心の中にはツンと刺す痛みだけが残っていて、
それと共に秋元の柔らかい表情が、アルバムのように頭の中を駆け巡っている。
西を見ていると、不器用にじたんだを踏むその姿が、切ない。
多分、自分の方へ向いてくれている秋元に安心しすぎているだけで、
自分がどれだけ彼女を思っていたのか気づかなかったのだと思う。
失くしてから気づく、大切な物。
ありがちだけど、その大切な物の形はそれぞれ違うし、
全ての物が元に戻るわけなんてないのだ。
思い出すたび、響く胸の痛みと、漂うレモンの香りをどうしたらよいだろう?
そんな青春・・・そんな一言では括れないのだけれど、
思春期の揺れ動く繊細な心が美しく描かれている。
個人的に、その後の「雪の降る街」には耐えられなかった。
希望が無いとはわかっているけれど、それでもまだどこかで期待していて、
もう彼女の中に西はいないのだ、過去になってしまったのだ、
そう思っただけで、移り変わる気持ちの儚さが深くしみこんでくるようだった。
話の展開が私が今まで読んだ中にない感じの作家さんで、とても良かったです。
映画化楽しみだけど、動画になって欲しくない気もします(苦笑)

★★★★★*95

すきま風さん、くろさん、お薦めありがとうございました^^*

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●作者分析企画について

【独断と偏見の作者分析】企画

■バックナンバー

・Vol.1 「伊坂幸太郎」

■【独断と偏見の作者分析】企画とは・・・?

手を出しているジャンルが狭いせいもあり、
読む作家さんの大体の傾向も掴めてきました。
そこで、これから初めて読もう、と思っていらっしゃる方に、
この作家さんはこんな雰囲気の話を書くのね」と一目で判る、
独断と偏見の作者分析をお伝えしたく思います。
作家さんの中でも、「現代小説は面白いのに、時代物は詰まらない!」とか、
あの本はイマイチだけど、この本は抜群にいい」など、分かれますよね。
そういう細かい部分を掘り下げて、表記したいなと思い始めました。
個人的に読んでがっかりすると、とても損した気持ちになる人間なので、
皆様がそんな思いをなさらないよう、少しでも参考になればと思っております。
もしご希望でしたら、なので、自分のイメージを崩したくない方などは、
ご覧にならない事をおすすめ致します
。(私のコメントは毒舌です・・・)

また、「この作家読んだことはあるけど、ちょっと違う意見かも」
と言う方も「この作家はこんなだ!」と、どしどしコメントつけて下さい
後ほど記事の方に意見欄を設けようと思っておりますので、
そちらに転載させて頂ければと思います。

ちなみにここに挙げ、私が個人的に分析する作家さんは
下記の条件を満たしております。
-------------------------------------------
・とりあえず既刊本を5冊以上読でいる
・例え厳しい事を書いても本当は大好きだ
・お薦めして多くの方に読んで欲しい

-------------------------------------------

ちなみにこの企画はエンドレスなので、
更新したらTOPに来るように設定しようと思います。
どうぞ皆様もふるってご参加頂ければ幸いでございます。
よろしくお願い致します。

記念すべき第1回目はわれらが「伊坂幸太郎」先生で
今週末にアップ予定です。

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2007年1月10日 (水)

「ミカ×ミカ!」 伊藤たかみ

ミカ×ミカ! ミカ×ミカ!

著者:伊藤 たかみ
販売元:理論社
Amazon.co.jpで詳細を確認する


読み終わった後「面白かった」と一言でくくれないくらい、
沢山の温かい気持ちが溢れ出す本。
雰囲気的に言えば、あさのさんの「ガールズブルー」?
でも私はこっちの方が好きかなぁ。
難点は児童書だと言う事だけです(笑)

小学校時代、「オトコオンナ」と言うあだ名が付いていた僕の妹・ミカ。
がさつで男っぽい。だけど中学生になった僕たちの体は、
少しずつ大人に近づいて、そして気持ちもちょっぴり大人になる。
中学校生活も残り僅かになってきて、迎え来るのは修学旅行。
自由時間を楽しむために、恋人を見つけようと皆がそわそわし始めた。
今まで恋愛に無関心だった僕も例外ではなくて、それにミカだって・・・。
元気でわんぱく、それでいてほんのり甘酸っぱい初恋ストーリー。

何でだか、伊藤さんの文章で読むと、
過去の気持ちが自然に蘇えるように、話の情景が浮かんでくる。
子どもの気持ちをピンポイントで押さえた表現力と、
動物や自然と言った共感しやすい物からテーマを得られるのがいいのかも。
今回出てきたのは「幸せの青い鳥」になりたかった鳥・シアワセ。
鳥が話し掛けてきたり、その上恋のキューピット役をしたり、
と結構現実離れしているのだが、語り手ユウスケの反応がとても自然で、
あまぁあえて言うなら中学生なら喋る鳥なんて信じないかも知れないが(苦笑)
半信半疑のところが、「もし鳥が喋ったら私もそうするかも」と思える。
そんな鳥から得られるのは、ネーミングの通り「シアワセ」だ。
自分を女の子だと思いたくなくて・・・そんな思いを抱きながら迎えた、
ミカの思春期における自分と恋との葛藤が、シアワセを通して伝わってくる。
「シアワセを逃がしたくない」今までの自分と向き合い、
ミカが出した結論は、少しずつミカを変え始め、
兄であるユウスケには、ちょっとした嫉妬と穏やかな嬉しさ生まれる。
ずっと一緒で何でも知り尽くしていると思っていた兄弟に、
少しずつわからない部分が出来てきて、切なくなる。
だけど、それは大人になる第一歩だから、僕は温かく見守っていたいんだ。
と言うユウスケの思いが心地よく、そして爽快だった。
いいなぁ、中学生の時に読みたかった・・・、そんな本。
是非「ミカ!」の後に。

★★★★☆*88

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2007年1月 9日 (火)

「終末のフール」 伊坂幸太郎

終末のフール 終末のフール

著者:伊坂 幸太郎
販売元:集英社
Amazon.co.jpで詳細を確認する


世界の終焉。
そこには平穏な世界が崩れ人々が混乱し、乱れ、飛び交う狂気が待ち構えている。
しかし、それら全てをやり終え、ふと我に返った時、
私たちは一体何を考え、残りの人生をどのように過ごすだろうか。
あなたなら、その最後を誰と迎えますか?と伊坂さんに問われるような本。
短編8編なので抜粋して感想を。

世界の終りを地球上の人間が直面してから5年・・・
世の中は混乱が過ぎ去った後の、妙に落ち着いた空気に包まれていた。
残された時間は後、3年。人々はようやく時間の大切さに気づき始めたようだった。
迎え来る最後に怯え死んでゆくよりも、この3年をどう生きるか楽しんでみる、
そんな雰囲気が漂っていた。

「太陽のシール」
何かを選択する、その行為に毎度戸惑う優柔不断な男・富士夫。
人々が落ち着き始めた頃、富士夫にやってきたのは人生最大の混乱だった。
なんと妻・美咲のお腹には赤ちゃんがいたのだ。
7年間悩んだ末、ようやく授かった子供を堕ろすことも憚られ、
それでいて、たとえ生んだとしても子供は3年しか生きられない。
立ち塞がる極めつけの選択肢を前に、富士夫は自分自身に必死に問いかける。

つい、魔王の「考えろ考えろマクガリバー」を思い出してしまった。
話は魔王のように堅くはないのだけれど、
人生の残りを3年だと決められ、その上、出産は待ってはくれない・・・
そんな切羽詰った危機感を、内容柄やけに身近に感じ、
果たして実際に私もそんな決断をする事が出来るかな?
なんて、気軽に、だけど深く考えさせられました。
富士夫とは対照的に、迫り来る3年後の終焉を喜ぶ土屋の登場。
ここがとてもこの話に威圧感を与え、
それでいて雰囲気を明るくしてくれるような不思議な要素があると思う。
子供の行く末に不安を感じ、求める人類平等の死と、
生むのならば4年後も生きたいと願う地球の存続。
これらは対極にあるようで、しかしそうではない。
何も考えず子を授かり出産するのと、「3年しか生きられない」
そう言う余念がありつつ、それでも3年のために生みたいと考えて
出産するのとでは、生まれてくる生命に対しての思いの重さが違うのだ。
子を思うがため求める死と、死を考える事で生まれる子への深い愛情。
きっとこれらは同じ物だと私は思うから、例え3年後、
「ごめん、地球が消滅するなんて嘘だったんだ」と言われたとしても、
富士夫も、そして土屋も幸せな4年目を過ごしているんじゃないか、と思う。
この本の見所は、やっぱりラストの爽快感かな。
「アヒルと鴨のコインロッカー」風のあの爽やかさが凄く好き。
是非読んでから知って欲しいので、書かないことにします。

★★★★☆*94

なんと、記念すべき100冊目でした!
パチパチ。
やっぱり伊坂さんじゃないとねぇ、なんて(笑)
今年も伊坂さん級の作家さんを発掘したい、と思う今日この頃・・・。

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2007年1月 7日 (日)

■雑談:成人式です

今日は成人式・・・。
憂鬱です。

実はもう着付けもメイクも髪の毛も終わって家にいるのですが、
苦しくって仕方が無い。
あと半日もこのままかと思うと死にそうです。
4時ごろ出かけて5時には仕上がったので、
そろそろ2時間経とうとしていますが、そろそろげんなり。
あぁ・・・早く9時になってくれ。
あ、ちなみに振袖は緑色です。

式、会場は公民館です。
さすが田舎、公民館。
学年は・・・多分全員くれば180人くらいですが、
まぁ来ても8割くらいでしょうね。
皆どんな風になってるんでしょう。
集まるのが中学生の時の単位なので、凄く久しぶりです。
でも半分は会いたくない人間ですね(苦笑)
あぁ絶対ピンクの袴にモヒカンの男の子とかいますよ・・・。
柄悪い地域なので、よくテレビに出ちゃうお騒がせ地域の一つです。
無事早く終わって帰れる事を願っています。

そして、一番うんざりなのが、同窓会。
なぜなら幹事だからです・・・。
幹事・・・幹事・・・。
そんなものはやりたい人がやればいいのに。
なぜか私に。
学級委員だったから、とか押し付けの一つですよね、とか愚痴を言ってみる。
まぁこれも楽しめればいいや。

無事に終わることを祈りつつ、行って来ます。
夕方に「終末のフール」書けるといいのですけど・・・淡い希望。

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2007年1月 4日 (木)

■雑談:普通自動車免許

えーと・・・ようやくですよ、ようやく。
普通自動車免許取りました。
これで、面倒な身分証明からオサラバ!!
本当、幸せです。

今までの処理・・・大変でしたよ。
国ってものは、便利になればなるほど身分証明が面倒になるのだ、
と、つい気が付いたのですが、遅かったですか?
そうそう、最近弟に携帯を契約してやったのですが、
面倒くさがりの私は住民票を東京に移してなかったのですよ、
そしたら「住民票か保険証と公共料金の受領書が必要ですね」とか言われて、
「そんなの急に言われて持ってる人間がおるかい!!」と思いましたが、
堪えつつ、出直しましたさ。
なんだい、私が嘘でもついてるって言いたいのですか、と悲しくなってくる。
まったく。
免許・・・国から許しをもらって喜んでいる自分が、
不意に何となく惨めな思いになるのは私だけでしょうか?
まぁそんな時代・・・と言うかそう言う仕組みでしか成り立たない、
国のあり方に悲しさを覚える今日この頃。
でも、素直に取れて嬉しかったですけどね( ̄ー ̄)b

そんなこんなで、面倒な作業がなくなったわけです。
嬉しいわぁ。
そしてこれから脱ペーパードライバー宣言。
いや、無理だろうけど。
絶対ペーパーになる自信があります。
免許を受け取った当日に言うのも難ですが。
無事故・無違反で頑張ります!

そして明日は出勤日。
ふふふ・・・いいさ、いいさ。
出勤するってば、どうせ社員半分も来てないだろうけども。
悔し紛れに残業手数料増やしてやろう・・・!
それくらいしか抵抗できない悲しさ、泣けてきます。

***

私信ですが、のむさん。
免許センターでミカ○さんに会いました!びっくりだ☆

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2007年1月 3日 (水)

【映画】敬愛なるベートーヴェン

2007010301_4   
主演:エド・ハリス

あらすじ
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妻も無く堅物で意地っ張りな上、世間に変人扱いされるベートベン。
難聴になり、生涯最後の交響曲だと心に決め、作成した第九楽章。
初公演を4日後に控え、まだ合唱パートの譜面が完成していなかった。
懇意にしていた音楽出版者が病で倒れ、その変わりに、
譜面の清書役に音楽学校で一番成績優秀な人間を呼ぶことにした。
そこに現われたのはアンナ・ホルツ、なんと女だったのだ。
優秀だと知りながらも女の作る音楽に疑問を持ち、
認めようとせず侮蔑を表すばかりのベートーベン。
迎える初公演、果たして難聴のベートーベンの指揮は・・・。
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泣いた。
背後に広がるスタンディングオベンーションを振り返った時、
ベートーベンの目に広がった賞賛の渦はなんと美しかった事か。
耳が聞こえず自分の中に流れる音楽と、実際の演奏者が奏でる音楽とのズレ。
頭の中にはこんなにも完璧なるメロディが響いていると言うのに、
私はこの歓びを世間に表す事が出来ないのだろうか・・・。
あの勝気で傲慢なベートーベンが生涯最後の傑作を
自ら表現できない事を悔やみ、舞台袖で落ち込む様子を見て胸が苦しくなった。
この人は本当に音楽が好きなのだ。
・・・いや、むしろ音楽に魅了され、
そして皆が羨む本物の才能を持ちえたこの世が誇るべき人物なのだと。
才能とは反対に孤独を生むような性格、生涯の終りを感じながら、
どうかその生活から抜け出してみたいと感じていたのだろう。
ベートーベンにとってアンナはもしかしたら本当に女神のようで、
それでいて彼の事を一番理解し、理解しようとしてくれる人間だったように思う。
歓びの歌を聴きながら天に昇ってゆく彼を想像し、穏やかな気持ちになった。
第九、この曲にこんなエピソードがあった、
それを知るだけでも十分な価値があります。
是非、観てみて下さい。

*90

公式サイト

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2007年1月 2日 (火)

■雑談:新年の挨拶

明けました!おめでとうございます。
今年もどうぞよろしくお願いいたしますm(__)m

なんやかんやと遊んでいたら、もう2日も終わろうとしていました。
コメントをくださった方々!
どうもありがとうございます、とても嬉しいです>△<
明日ゆっくり付けようと思いますので、もう少々お待ち頂ければと・・・!
皆様、良い年ですか?
ってまだわからないって?
それでは、皆様の今年一年が良い年になりますよう、お祈り申し上げます。

***

2007年明けてしまいました・・・。
とても実感が湧かないのですが、まぁ明けたものは明けた、
と言うことで認めざるを得ませんよ。
予定していた読書が狂いに狂って、
まだ「終末のフール」も読み終わっていない。
だって除夜の鐘打ちに行ったり、珍しく元旦に初詣行っちゃったり・・・。
と結構忙しかったのです。(と言い訳してみる)
明日は論文ですよ、これも終わるかどうか・・・。
図書館で借りた本をたっぷり実家に持ってきましたが、
どうやら半分も読まずに持って帰るようかも。
重かったのに・・・。
返さなきゃいけないから持って帰らなきゃだし。
お土産は増えるし。
私の一年の始まりは災難ですよ。

そうそう、見ました初夢!
確かいい夢って
一富士、二鷹、三なすび・・・でしたよね。(四は海外、五は新庄?笑)
うふふ。
そんなもの程遠いですよ、まったく。
なんとなんと残業の夢でした。最悪です。
何でまた初夢でそんなもの見るかな。
初夢って正夢になるんでしたっけ?
怖い・・・怖いよ・・・終わらない仕事の山・・・!!
朝から母に「大殺界だからよ」と何回言われたか。
細木さん、今年の私は大丈夫でしょうか・・・?

今日は「敬愛なるベートベン」観てきました。
泣いた、泣いた。
凄くよかったです。
また第九ってのがいいよねぇ。
むしろ大晦日に見た方がよかったかな?
でもお薦めですよ~是非。
感想は後ほど。

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