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2007年1月30日 (火)

「ぎぶそん」 伊藤たかみ

ぎぶそん ぎぶそん

著者:伊藤 たかみ
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「ぎぶそん」って「ギブ、ソング」の略かと思っていたのですよ。
しかしな~んだ、という感じ。そこまで深い意味はありませんで。
でも良かったですよ~、青春な感じがとても。
個人的には伊藤さんの文章は小学生を描く時が一番好きなのですが、
今回は高校生でも良かったんじゃないか、と言う感じもしました。

音楽が好き、ロックか好き、そういいながら集まった僕たちはバンドを結成した。
しかし、僕の大好きなバンド「ガンズ・アンド・ローゼス」
のコピーを弾く為のには、とびきりのギタリスト・かけるが必要なのだ。
でも、バンドのメンバーはそれに乗り気じゃない。
かけるは昼間から酔っ払いが蔓延る地区に住んでいて、すぐキレる。
だから町での評判は悪いし、僕も初めはビックリしてしまった。
でもそれが何だって言うんだ、生まれた場所で人生が決まるわけじゃない。
道はこれから自分で切り開いてゆくのだから。

酷く近代的に感じてしまったのは私だけでしょうか?
「天皇が倒れた~」のあたりで、「え?」と衝撃を受けました。
すっかり気分は平成っ子のイメージだったため、ギャップが凄くて。
でもここを通り越してから、かけるの家の状況がとてもリアルになったかな。
約20年前の世の中にはこんな時代もあったことでしょう、とか。
でもそう考えると、ギターなんて手に入ったのか?とか、
そんなことをうっすら考えてしまったりもしました。
途中でウォークマンが出てきた時も、「これもあったのか?」と。
まぁそんな事を差し引いたとして、それでも楽しかったのです。
一番の見所はやはり主人公・ガクの恋模様。
幼馴染がどうやって恋愛に発展してゆくか、
と言う何とも言えない甘酸っぱさが良いですね。
音の合間で交わされる、アイコンタクト。
目が彼女へ向き、視線が合い、会話する、その空間がとても温かく感じました。
最後がワーワー騒いで終り~みたいだったので、
個人的にはお祭りが最後だとツボだったのですが・・・。
まぁ個人的にですので。
ギターが弾けたわけでもないのに、何だか懐かしいような感じがする。
それは多分音楽の中で自分がその一つを担って作り上げ、
何も言わなくても心が通じている、そんな体験を思い出すからかもしれません。

★★★☆☆*84

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コメント

はじめまして。私もぎぶそん大好きです。
まさに青春って感じですよね。かけるがLOVEでした。
それでええと天皇が倒れたっていうのは、戦後まもなくじゃなくて、昭和から平成に変わる辺りの話ですよね。
1988~89年のことだと思います。
細かいこと言ってごめんなさい(反省)

投稿: ぎぶそんズ | 2007年2月 1日 (木) 02:10

>ぎぶそんずさん

おはようございます。
コメントありがとうございます。

ギブソン良かったですよね。
作品に出てきたロック曲を聴いた事が無かったので、
今度探してみようと思っています。

>1988~89年のことだと思います。

勿論知っていたのですけど・・・戦後40年って言いますし、
あの時代に中学生がすんなり買えたのか?と思いまして。
戦後「間もない」は誤りかも知れませんね、失礼致しました。

投稿: るい | 2007年2月 1日 (木) 08:02

 こんばんは♪
 青春してましたねー。
 なんかいい感じでした。

 恋模様は、私的には途中まででよかったかな、って。
 両思いなのかどうか、読者にはわかってるけど、
 本人同士はわからなくって、もどかしくって。
 そのへんでとめといてほしかったなー(笑)

 TBさせていただきますね☆

投稿: miyukichi | 2007年2月 4日 (日) 01:07

>miyukichiさん

こんにちわ!
TB&コメントどうもありがとうございます^^*

読まれましたかぁ~青春な感じでしたよねぇ!
ギター、私もやっていればよかったと思ったりしました(笑)
実はギター弾けないんですよね・・・バイオリンは弾けても;

>恋模様は、私的には途中まででよかったかな、って。
>両思いなのかどうか、読者にはわかってるけど、
>本人同士はわからなくって、もどかしくって。
>そのへんでとめといてほしかったなー(笑)

恋模様ねぇ、恋はやっぱり叶う前の方がいいですからね(笑)
そう思うのも判ります!

なんだかしっかり恋愛小説を読みたい気分にもなったりしました~。
あんまり恋愛小説って読まないので、ちょっと珍しいのですが。
何か恋愛系お薦めありますかね~?

投稿: るい | 2007年2月 4日 (日) 10:25

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