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2007年1月24日 (水)

「図書館の神様」 瀬尾まいこ

図書館の神様 図書館の神様

著者:瀬尾 まいこ
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ちょっと・・・うーん、イマイチ。
何となく繋がりが曖昧で要するに何を伝えたかったのかが不明瞭。
勿論、過去を振返り、あの頃の自分を見つめなおす事、
自分のしてしまった過ちを、そして友人を見舞う事、
など素敵な部分は多々あるのだけど、図書館との関係が良く判らない。
本の様に整理し、そして中身にはそれぞれの物語が広がっている、
と言う事なのだろうか?私はそう解釈しましたけど、よくわからん・・・。

私はどこかで神様を信じていて、間違った事はしていないと思っていた。
バレーボールに魅せられ一心不乱に練習し、ついには部長にまでのぼりつめた。
試合で勝つためには怠けた練習もやる気の無い返事なんてもっての他。
友人の心をへし折ってまで貫いていた、あの時の心は一体何だったのだろうか。
どれが正しくて、どれが間違っているか、物事はそう簡単に
分ける事が出来るはずが無いと、図書館の本たちが囁いている。

不倫をする主人公に一体どんな思いが込められているのだろうか?
上で書いたように図書館との関係が良く判っていない上に、
この不倫をする事によって主人公が何を得たのだろうか、と疑問である。
候補としては、「見返りの無い愛情」。
これに起因しているのは、友人の死であると考える。
全てが全てではないにしても、少なからず
自分の過ちによって自殺した友人のお墓に毎月お墓参りに行く。
そこで例えいくら反省をし、謝ったとしても何も直りはしないし返らない。
もう一つは、「主人公の判断基準の更生」。
これは間違っていて、これは正しいのだ。とはっきり線引きをし、
間違っているものは排除する。友人はその考えによって自殺したわけで、
少なからず主人公が「自分の考えは間違っているのかも知れない」と
思わせる要因であったと言う事。
また、不倫は初めから不条理な恋愛でありながら、止める事が出来ない。
しかしやっとの思いで関係を無かった事にして、振返れば、
いつでも心が幸せになるような美味しいケーキが残る。
これらの予測からどちらも、失敗によって気づいた重要な生き方である。
そしてそれに気づくのが図書館という場所で、そこから見える客観的な風景と、
多種多様な本から得られる、「物事には様々な考え方がある」と言う事だ。
主人公にとって、自分をより正しい方向に導いてくれたのは、
他ならぬ図書館であり、それは今まで信じてきた「神様」のようだ、
と言う事なのかな?と頭をフル回転させましたが、よくわからない。
うーん、皆さまどうでしたか?

★★★☆☆*83

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コメント

 読まれたんですね^^
 TBさせていただきました♪

 イマイチでしたかー。
 私はあまり突き詰めて考えず、
 感じるままに読んでいました^^;;

 タイトルの「図書館の神様」、
 私は垣内くんのことだと思いましたよ。
 正確には、彼そのものっていうより、
 象徴的な意味合いで。

 垣内くんとの出会いによって、
 私が変わっていった。
 そういう「変わっていった自分」を
 生み出してくれた象徴として垣内くんがいて、
 その垣内くんは、イコール図書室でもあって。
 漠然と、そんなイメージでとらえていました。
 
 ま、タイトルは「図書室の神様」のほうが
 内容にそぐってるとは思いますけどね(笑)

投稿: miyukichi | 2007年1月26日 (金) 21:17

>miyukichiさん

こんにちわ~!
TB&コメントどうもありがとうございます^^*

いやはや、最近ねぼすけさんでして、
のび太君のように帰宅し布団に横になったら瞬間に熟睡です(笑)
本は読んでるのに書く気が起きず・・・。

そうそう、うーんなんだかイマイチでした。
申し訳ないけど・・・楽しみにしすぎたかな;
不倫って言うのが・・・・ね(ピンポイント・笑)
結構瀬尾さんって抽象的なところがありますけど、
それがよく伝わってこない気がしました。
雰囲気はとても好きなんですけどね、もちろん^^*

>タイトルの「図書館の神様」、
>私は垣内くんのことだと思いましたよ。
>正確には、彼そのものっていうより、
>象徴的な意味合いで。

やはりそうですかね!
私もそう思ったのですが、まさにmiyukichiさんのおっしゃるとおり、
垣内君は「図書室の神様」だろう、と思い直してしまって。
そしたらやっぱり本自体の事、もしくは本が集まる空間なのかな~とか。
色々色々もんもんと考えてしまいました。
瀬尾さんは突き詰めずふんわりと読むのがよいですね。

>垣内くんとの出会いによって、
>私が変わっていった。

この自分に気づくあたりの描写はすごくよかったですよねぇ。
私的には最後くっついて欲しかったのですけども(笑)
垣内くんは何となくやっぱり「幸福な食卓」の
大浦君役の子なイメージがありました。

投稿: るい | 2007年1月27日 (土) 16:24

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» 図書館の神様 [miyukichin’mu*me*mo*]
 瀬尾まいこ:著 『図書館の神様』    その名のとおり、清く正しい少女だった、清(きよ)。  彼女のすべてとなっていたバレーボールに対しても  誠実だったがゆえに、失うことになり、  その後、町にもいられなくなる。  地方の大学に進み、高校の講師となった頃には  清さも正しさも薄れてしまい、全体的に投げやりで、  不倫なんかもしていたりして。  そんな彼女が、意に沿わぬ「文芸部」の顧問になって  �... [続きを読む]

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